デイトレはヘッジファンドの真似をすれば勝てる!

デイトレはヘッジファンドの真似をすれば勝てる!

株取引におけるヘッジファンドの手法は、ロング/ショートのポジションを同時に持って、地合いやセンチメントの傾きに応じてウエイトを変える手法です。

しかし、地合いの悪化が明白であったり、センチメントが弱いと分かっている相場では、極端なウエイトシフトでボラティリティを作りに来るわけです。それが、先物の「売り仕掛け」であったり「買い仕掛け」なのですね。

デイトレはヘッジファンドに相乗り

デイトレの必勝法というとテクニカルに拘ることが多いですが、ヘッジファンドの方向性は日本市場においては前夜の米国市場の動向やセンチメントに従って決めています。もちろん、日本市場での材料が出れば考慮すると思いますが、基本は米国市場の動向です。

そのセンチメントはCFD取引の値動きが参考になるわけです。米国市場の値幅よりも日経平均CFDが大きく動く場合はセンチメントは明らかで、徹底的にその方向で入る可能性が濃厚となります。

 

令和相場の空売り比率

上記は令和相場入りして以降の日本市場の東証一部銘柄の空売り比率です。この空売り比率というのは一日の取引において売り注文における空売りの割合を示しています。つまり、売り物の半数近くが空売りなのですから驚きですね。

令和相場では10日の49.2%と筆頭に軒並み45%以上の最高水準で推移しているのが分かります。これは内外ヘッジファンドの空売りであって、個人投資家の空売りは僅かです。

売買代金を2兆円とするならば、1兆円近くが空売りなのですから凄い数字ですね。

 

ヘッジファンドは売り買い同数

ヘッジファンドの取引の基本は売り買い同数です。従って日中の取引では「空売り」から入った場合、「買戻し」を入れてポジションをニュートラルに戻すわけですね。そのために相場が一方通行になることは稀なのですね。

しかし、相場中にセンチメントが悪化した場合、既存ホルダーの投げが出てきますから買い戻しによるリバウンドが少なくなります。しかし、ヘッジファンドはしっかりと買い戻せているわけで、こうした展開は彼らにとっては理想的ですね。

反対に「買い」で入る場合は逆になるわけで、大きく上昇しても買いポジションを解消してきますので、大引けにかけて弱くなることが多いですね。

不安定な地合いは絶好のデイトレ相場

様々な要因から株式市場の地合いが不安定になってくると、株価の変動によるセンチメントの変化が大きくなります。たとえば米中対立が先鋭化して世界的な経済後退懸念で地合いが不安定な令和相場では、ヘッジファンドは徹底して空売り戦略に出ています。

日経平均株価の推移でも、ほとんど反発できずに5月相場を終えることになります。場中のセンチメントが悪化に傾きやすい相場では、空売りウエイトを増やすのは当然の手法と言えますね。

 

ヘッジファンドの方向を見極める

地合いがはっきりしている場合は、比較的分かりやすいですが、微妙な地合いとなると判断が難しくなります。また、地合い悪から素直に売られる(買われる)と思えるような場合でも、逆の動きをすることもあるわけです。

そうした判断ミスを減らすことがトレードロスを減らすことに繋がります。

基本的な情報を取得しておく

ヘッジファンドの考え方は地合いやセンチメントに応じてボラティリティを作り出すことです。上昇でも下落でも値幅が出る方向にポジションを建てて利鞘を稼ぐと言う手法ですから、流れに逆らうことは得策ではないということを心得ています。

従って、ヘッジファンドと同様に現在の状況をあらかじめ把握したうえで相場に臨まなければ、相乗りすることはできません。

そのためにはこちらを参考にしていただければと思います。

 

ポイントの時間帯を把握する

日本市場では、デイトレをする場合や短期投資で新たなポジションを建てようとする場合、ポイントとなる時間帯が存在します。

  1. 8時50分~前場寄り付き:寄り付きギリギリまでポジションを見せたくないために、58分、59分とギリギリで変動します。ここで動きが大きい場合は寄り付き直後の動きが大きくなります。
  2. 9時30分~10時:上昇でも下落でも、一応ポジションを巻き戻す準備に入る時間帯です。
  3. 11時20分~前場引け:後場に向けたポジション取りが見える場合が多いです。
  4. 後場寄り付き:ヘッジファンドのセカンダリが仕掛けやすいポイントですが、センチメントの変化がない場合は前場のポジションの解消ということもあるので要注意です。
  5. 13時辺り:相場の強弱を決めるポイントです。強ければ買いが入り、弱いと売られるポイントです。
  6. 14時辺り:日中の変動幅が大きい場合、手仕舞いを考えるポイントになります。
  7. 14時30分~大引け:一日の取引で最も重要な30分間です。個人投資家同様にヘッジファンドも持ち越しポジションを決めに掛ります。

こうした時間帯の特徴を把握していることはデイトレのパフォーマンスを大きく左右すると思います。

 

後場寄りのGU(GD)に注意する

前場から後場にポジションを持ち越すことは、基本的にはオーバーナイトと同じことです。違いは国内の材料を織り込みにかかること。

デイトレにとって昼休みは「魔の時間帯」とも言えて、ヘッジファンドが先物を弄りやすく、また昼のバスケット取引の情報が入らないために、大きなギャップとなることがあります。

せっかくの前場の勝ちを一瞬にして溶かすこともあるので、デイトレの場合は持ち越すのは「勝負」になります。

終日のポジションは無意味

デイトレで最も避けるべきは、まる一日ポジションを持ち続けること。何度も取引出来るからといってインターバルなしに取引すれば、確率的にもゼロになってしまいます。

取れるときに取って、次のポイントを見極めるという姿勢を維持しなければ、利益は積み上がることはないと思います。

まとめ

ヘッジファンドの投資行動に相乗りすることが、デイトレの必勝法です。そのために、通常の短期投資、中期投資以上に地合いやセンチメントの情報を持って相場に臨むことが大切です。

基本的にデイトレに必要な技術を知った上で、令和相場(金融相場)での値動きは地合いやセンチメントの比重が高いことを認識することで、ヘッジファンドに相乗り出来る確率が飛躍的高まりますね。

Advertisement