日本市場、まだはもうなり!:3月16日(木)後場

日本市場、まだはもうなり!:3月16日(木)後場

日経平均株価 ¥27,010(▲¥218)

クレディの一旦の安心感、そして下げ過ぎた後の買戻し。まだはもうなり!

後場の相場概況

後場になってクレディ不安が和らいだのは、クレディがスイス当局から「最大7兆円の借り入れ計画」という記事がブルームに掲載されたことが大きかった。投資家心理が和らいで、破綻懸念が遠のいたと判断した投資家は、勇気を出してこの場面、買い向かたということ。けれども裏を返すと、今のクレディは当面7兆円のキャッシュまたは信用がなければ、破綻してしまうという事かもしれなくて、不安が全面的に解消されたと言うには程遠い。

クレディはスイス当局から借り入れた資金で、ドル建て債、ユーロ建て債を買戻し、財務基盤を強化してゆくということ。安く買い戻せれば、将来的には償還を待って大きな利益を計上出来るわけで、これは日本のメガバンクを救った手法と全く同じと言える。所謂公的資金による救済ということだ。

いずれにしても金利が急低下し、各金融機関の債券(国債)は大きく値上がりしたわけで、この金利が再度急激に上昇するようなことになれば、また金融危機が大きく取り沙汰されることになる。したがってこの局面で果たしてFRBが利上げを行うかどうかはかなり微妙な感じになってきていると思う。

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確かにインフレは高水準にあるけれど、特に粘着性と言われるサービス部門でさえ、高止まりしている住居費は契約更新とともに下がることが予想されるし、旅行等もまた新型コロナ後のブームは徐々に沈静化してきている。さらに言えば今最もインフレを助長しているのは、自動車修理の分野で、半導体不足から中古自動車が大量に売れた中古車が壊れ捲っていて、米国ではなかなか直せないという事態に陥っている。そこにEV車事故が追い打ちを掛け、極めて高額な修理費を必要としている(電池)。

そうした状況は必ずしも「米国経済に悪影響を及ぼすほどの厳しいインフレ」とは性格が異なる面があるわけで、その部分では今月0.250pの利上げをしてもあまり効果があるとは言えない状況だ。その中で金融危機に追い打ちを掛けるような利上げをするだろうか?と思う次第。

勝手ながらそうしたロジックを考えると、買い持っても大丈夫なのではないか?という思いが芽生えてきた。少なくともザラ場中の米国金利やドル円の推移を見てもこれ以上の危機的状況は考え辛く、後は今夜の米国市場の需給が悪化している中で、どう動くか次第だとは思うけどね。

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後場の取引とポジション

8306 三菱UFJ ¥837.6(▲¥23.9)
買)¥807.0×60000(含み益¥1,836,000
買)¥832.1×40000(含み益¥220,000

8316 三井住友 ¥5,257(▲¥143)
買)¥5,000×10000(含み益¥2,570,000
買)¥5,189×5000(含み益¥340,000

8411 みずほFG ¥1,832.5(▲¥72)
買)¥1,744.5×30000(含み益¥2,640,000
買)¥1,836.0×10000(含み損¥35,000

今の状況はどんな地雷を踏んでもおかしくはない、と書いてきて実際前場のメガバンクは後場には手仕舞いしようと思っていたけれど、日足チャートを見ていて邦銀がこうなる理由は今のところ何もない、ということを考えると、信用を売りなら現物を買ってもいいという思いが涌いた。しかしどうしてもこれだけ含みの出たものを、ここで放すというのは間違ってる気がして、結局は「毒を喰らってみるか」ということでポジションを積み増してしまった。

勿論欧州や米国のCFDを眺めながらだけど、でも大引け後にこう日経CFDが下げられちゃうと、本当に嫌な感じになるよ。とにかく今はボラが大きいので、こんな含みは一発で吹っ飛ぶから・・・。まぁでもクレディは流石にしばらくは膠着だろうから。

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8750 第一生命 ¥2,337.5(▲¥154)
買)¥2,346.5×15000(含み損¥135,000
買)¥2,317.0×5000(含み益¥102,500
買)¥2,300.0×5000(含み益¥187,500

8604 野村 ¥489.6(▲¥20.4)
買)¥490.1×30000(含み損¥15,000

メガバンクは買われても生損保や証券は全く買われていない。その理由は多分、証券は株式の下落を嫌ってて、生損保は外債運用に懸念があるのだろうと思う。けれども特にラッキーと思うのは国内機関投資家は昨年末、大きく外債を売っていた。これは今考えると本当にいい判断だったということになるよね。そしてYCCで張り付いた日本国債を多分買ったと思うので、これもファインプレーとなった気がするけどね。と言うわけで少なくとも生損保は買えなくはないと思うんだけど・・・。野村はまた何かやらかしてるかもしれないけどね(苦笑)

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9983 ファストリ ¥27,725(▲¥215)
買)¥27,585×1000(含み益¥140,000
買)¥27,500×1000(含み益¥225,000
さて、分割後のファストリを買ってみた。このブランド、本当に凄いというか国内はもうノブないだろうけど、海外はまだまだ伸びる。景気が悪化すればなおさらだよ。このビジネス、何とも凄いことになったもんだよねぇ・・・。


8035 東京エレクロトン ¥47,180(△¥430)
買)¥46,200×1000(含み益¥980,000

6857 アドバンテスト ¥11,440(△¥110)
買)¥11,160×4000(含み益¥1,120,000

半導体は流石に後場は垂れてきた。けれどこのところの異常なまでの強さは、何か根拠があるみたいに見える。けれど、米国市場の主役が金融になったので、半導体は金利低下とともに選好されることになってるんだろう。


本日の収支(前場・後場合算):+¥5,620,000


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雑感彼是

しかし・・・この時期買持越はメチャメチャ怖いねぇ・・・。やっぱりやめておくべきだったか今、かなり後悔してる。大引け後の日経CFDの動きは、こうやって売られるのはこういう相場の時のパターンでもある、と思ってるけど、それにしてもクレディ問題がとりあえず一旦落ち着いたわけで、そうなったら少しは元気を出してほしいのにね。

それでもダメと言う事ならば、この相場はやはりクレディで下げてるのではないということになるよ。まぁでも、ポジションを持ち越してしまったのだから、ジタバタしても始まらないけれどね。でも毎回、買持は(俺にとっては)本当に気持ち悪いんだよね。

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この時期、買い方さんは、こんな相場になるとは夢にも思わなかったんじゃないかな。だって人気のメガバンク株なんか昨年12月半ばから始まって約2カ月半続いた相場で、本当にいい年末年始を過ごしていたと思うし、明けてもつい先日まで我が世の春状態だった。それが僅か5日間で全部ぶっ飛んだわけで・・・こりゃ堪らんよ。

他の銘柄も同じようなものだけど、ザラ場では追証回避の売りがバシバシ出てると思うし、下手すれば退場まであったんじゃないかなぁ。こういうのが相場の恐ろしさなんだよなぁ・・・。

兎に角相場が楽観し始めたらもうヤバイと俺は思ってうる。特に所謂証券関係者というアナリストやストラテジストがイケイケをやり始めたとき、これが最もヤバイと言うのはいつものこと。年明けからはジッと耐えて売り坊やってきたわけで、やはりこうなったよね。どの銘柄もチャートはボロボロ、需給は最悪ということになってるけど、まだ本格的なショートカバーは出てない気がするし・・・。今夜あたり米国がブル相場になってくれたら明日は面白いのにね。