まだ金融相場してる!?:3月16日(水)後場

まだ金融相場してる!?:3月16日(水)後場

日経平均株価 ¥25,762(△¥415)

まさに金融相場、イベント通過のイケイケ相場!?なんだかなぁ・・・・

後場の相場概況

FOMCは諸般の状況を鑑み、0.250pの利上げを発表と言うことになる。しかも原油価格が$95近辺で落ち着いているために、株式市場は上値目線で推移したというところだろう。主力銘柄は総じて大引けにかけて上昇し、さらに大引け後日経平均CFDがなんと¥300以上も上昇するという暴騰傾向を見せている。ちなみに現時点での日経CFDは¥26,000を回復している。

それもいつものイベント通過の上昇ということで、大引けから途端にダウCFDを買い始め、同時に日経CFDを買って一段も二段も上昇させるという外資の狡猾さに毎回呆れるけれど、今となってはCFDというのは先物にも先んじて現物相場を操作する道具となり果てているわけで・・・、正直日中取引の意味は取引全体の半分くらいしかない。

戦争で買い、インフレで買い、金利上昇で買い、そしてイベント通過(コンセンサス通り)で買い、というのは、まったく金融相場そのものだと思う。本来この局面で最も材料視されるべきは、インフレの状況とロシアデフォルトの影響であると思うが・・・。

そのロシアは今日付け期限の外貨建て国債の利払いとなる。利払い期限を迎える外貨建て国債は2本で、利払い合計は僅かに138億円。なので、この金額ならば、ドル支払いも可能であると思われるが、プーチン大統領は「外貨での支払いが不可能な場合、ルーブルでの支払いを認める」という大統領令を一方的にぶち上げてデフォルト回避をこじつけるつもりだが、現実にルーブル支払いを行った場合、際債権者は大幅な損失となるわけで、これは30日間の猶予期間にドル支払いを行わない場合デフォルトとみなす、というのが格付け会社の見解である。

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もちろんルーブル支払いは約款違反となるわけで、デフォルトとみなされても仕方ない。しかし問題は、僅か138億円の利払いをルーブルで払うということはつまり、3月に今後控える大口償還は当然ルーブルで行われるという意味でもあるわけで、またロシア大手企業の外貨建て社債などもあり、そういう意味では今夜ルーブル支払いした時点で実質的にはアウトなのだろう。

株式市場は気にも留めていないと思われるけれど、このデフォルトの行く先はロシア外貨建て社債17兆円に波及することであり、デリバティブ取引を加味するとどの程度になるのか想像できない損失や流動性の停止が待っている。

なのでもう少しナーバスになってもいいように感じるけれど。

後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥12,370(△¥400)
買)¥12,120×1000(含み益¥250,000
買)¥12,110×1000(含み益¥260,000
買)¥12,100×1000(含み益¥270,000
買)¥12,090×1000(含み益¥280,000
今夜はロシア国債の問題もあることから金融勝負と決めていた。だが日中の相場が堅調に上昇して日経レバに含みが生じてることから、日中決済を回避して売り建てのヘッジ玉として考えることにした。なのでここは持ち越しします。

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8306 三菱UFJ ¥740.0(△¥5.3)
空売平均)¥740.1×122000(含み益¥12,000

8316 三井住友 ¥3,975(▲¥3)
空売)¥3,987×8000(含み益¥96,000
空売)¥3,986×4000(含み益¥44,000
空売)¥3,985×4000(含み益¥40,000
空売)¥3,984×4000(含み益¥36,000

8411 みずほFG ¥1,568.5(△¥12)
空売平均)¥1,571.3×40000(含み益¥112,000

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8750 第一生命 ¥2,452.5(▲¥26.5)
空売)¥2,465.0×2000(含み益¥25,000
空売)¥2,464.5×6000(含み益¥72,000
空売)¥2,464.0×8000(含み益¥92,000

8591 オリックス ¥2,288.0(△¥46.5)
空売)¥2,293.0×6000(含み益¥30,000
空売)¥2,292.5×4000(含み益¥18,000
空売)¥2,289.0×2000(含み益¥2,000
空売)¥2,288.0×4000(変わらず)

現在のウクライナ情勢もだが、ロシア経済デフォルトという材料も極めて大きなものであると思われる。相場は全体としてコンセンサス通りのFOMCを好感した買いが断然優勢になっているが、ここで急騰したとして、此の先悪材料は織り込まないのか?と言えば、そうはいかないだろうと思う。

少なくともウクライナ戦争の行方、新たなプーチンの戦略、そしてロシア経済破綻による金融への影響、ロシアでビジネスをしている企業等々への影響は現時点での予想をはるかに超えるものになる可能性もあり、またロシアと中国の通貨統一を検討しているという情報も出てきているわけで、これが極めて大きな影響を発揮するのは決定的だと考える。

その意味では今日から金融で勝負しようか、と思った次第。仮にロシアがドル建てで利払いをした場合、明日は気持ちよく逝けるポジションだけどね。日本市場でもしかしたら俺だけがイケイケ?

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7203 トヨタ ¥1,991.0(△¥36)
買)¥1,968.0×30000
売)¥1,992.0×30000(+¥720,000

6758 ソニーG ¥11,820(△¥315)
買)¥11,525×500
買)¥11,520×500
買)¥11,490×4000
売)¥11,870×5000(+¥1,867,500
トヨタもソニーも後場寄りで利食い。状況はどう転ぶか分からないということで昼の時点では利食いを優先させておくことにした。多少今夜やられた場合の貯金が出来た、程度に考えればよいと。俺自身、今、戦争真っ只中の状況でイケイケ祭りに参加しようという気になれなかったのもある。

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本日の収支(前場・後場合算):+¥3,340,000


雑感彼是

しかしどうして毎度毎度、こういう値動きになるかなぁ・・・と、本当に嫌になってくる。売り玉を建てて担がれるのが嫌というわけでもないけれど、ザラ場と引け後のCFD操作の関係に嫌気が差しているんだよね。市場には買い方が多勢と言うことだからあまり文句を言う人もいないのだろうけど、完全に、意図的に、CFD(や先物)を使って株価を操作しているわけで・・・嫌にならない方がどうかしてる、と俺は思うけどね。

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さて、こうして株式市場は金融政策で動くという、昨年までのバリバリの金融相場が継続していると見てもいいのかも。0.250p利上げが期待通りということで、それが買う理由になるというのだから恐れ入る。みんなイケイケの楽しい相場も、この辺りが最後かもしれないからね、黙って担がれるのも覚悟してます。

さてゼレンスキー大統領はロシアに対して「中立国となるが独自軍を保持する」というスイスやオーストリアのような地位になることを停戦の条件にしているらしい。一見してこれなら停戦可能ではないか、と思えば思えるけれど、いままさに侵略している国に対して、こうした甘い条件が通用するとは思えないし、これで停戦したとしてロシアは軍をウクライナから引くとも思えない。

ロシアは今となっては国の経済すべてを賭けている。なのえプーチンの要求というのは、いまやそれに見合うような条件でないと承知しないはず・・・。約束もクソも、いざとなれば勝手に武力で侵略してくるような国家だからね。難しいはずだよね。