FRBのオーバードース相場開始！？：12月15日（木）前場

日経平均株価　￥28,081（▲￥74）

前場の相場概況

それって今年の2月までの姿勢と酷似してると思うよ。昨年インフレが上昇を始めたとき、一時的といって後手につぐ後手を踏んで、等々間違ってましたとばかりにようやく3月から政策転換をした。もちろんロシアのウクライナ侵攻があったから、想定外と言わんばかりのコメントを出したけれど、でも3月まで性懲りもなくQEやってたじゃないか！

それで粟を食っていきなり0.250、0.500、0.750、0.750、0.750、0.750と急激な利上げをやっちゃって、その上今回はダメ押し的な0.500をやった。しかもターミナルレートは5.1％だと言う・・・。市場にはジャブジャブの資金があるから大丈夫ってことなんだろうけど、ジャブジャブの債務もあるんだよね。だからもうインフレを抑え込むために景気を悪化させる、失業率を上げる、それでGDPは来年プラスを確保する、じゃ済まないんじゃないの？

多分FRBは今度は反対で遣り過ぎると思うよ。自ら政策効果にはタイムラグがあると言ってるじゃないか！その効果を見極めると言ってたじゃないか！もしそうならば、インフレが戻ってもなんでも12月は据え置きにすべきだったと思うよ。

というわけで、米国大手銀行あたりは年内の全力売りを言い出してたけれど、ある意味正解かも。もう2月1日までは空白になるわけで、あとは景気指標を見守るだけの期間になる。そこで大口ロングが買うか？というとそんなことはしないだろう。だったら消去法で日本株？えっ！？アンポンタン首相のいる国ですか！？

前場の取引とポジション

1570 日経レバ　￥14,750（▲￥100）
空売平均）￥14,852×4360
買戻）￥14,680×4360（+￥750,000）
空売平均）￥14,811×3640（含み益￥220,000）
買）￥14,640×4000
売）￥14,830×2000（+￥300,000）
売）￥14,820×2000（+￥280,000）
こんな時はテクニカルよりもセンチメント優勢で立ち上がる。寄り付きは迷っていたけれど、次第にイケイケムードが涌いてきて、ディーラーが参戦してくるという図式。けれども昨夜のFOMCを考えると、やはりここで相場の潮目は変わるんじゃないか？って思うよね。今の時点で来年のFRBの政策が実現する、しないは別にしても見えてはきた。となるとこれからは景気指標次第、業績次第の相場になるんじゃないか？という感じが濃厚になったと思う。

売り玉は朝寄りで買い戻して、買い優勢になった時点である程度勝負ありの感じ。買い玉も利食いできたし、その辺りでは売り玉を建て捲った。今夜の米国市場も大分潮目が変わると思うしね。

7803 トヨタ　￥1,974.0（▲￥4）
空売）￥1,984.0×4000（含み益￥40,000）
空売）￥1,983.0×4000（含み益￥36,000）
空売）￥1,982.0×4000（含み益￥32,000）
空売）￥1,981.0×4000（含み益￥28,000）
空売）￥1,980.0×4000（含み益￥24,000）
ドル円はFOMCの内容の割には反応していない。トヨタの場合は為替よりも景気動向に左右されるから、来年を見越せば買えない、という投資家が多いと思うし。なによりこの時期、この薄商いの中、大きすぎる銘柄だからね。

4832 住友金属鉱山　￥4,873（▲￥20）
買）￥4,832×4000
売）￥4,908×2000（+￥152,000）
売）￥4,900×2000（+￥136,000）
一応買い玉を残したままだったので、売らないと仕方ないと思ってたんだけどね。非鉄金属の逼迫相場は今後も続くだろうけど、俺は短期なのでちょっとこういう値動きが苦しかったよね。

7011 三菱重工　￥5,623（△￥172）
買）￥5,450×4000
買）￥5,438×1000
買）￥5,436×500
買）￥5,430×500
売）￥5,550×4000（+￥400,000）
売）￥5,547×2000（+￥223,000）

7012 川崎重工　￥3,200（△￥110）
買）￥3,125×4000
買）￥3,100×4000
売）￥3,180×2000（+￥110,000）
売）￥3,175×6000（+￥400,000）

さて、こんな時はテーマ株。と言っても今の日本市場で明確にテーマと言えるのは防衛関連だけだと思う。岸田首相が大幅な防衛力強化を打ち出したということはつまり、そろそろ中国がヤバいですよ、というご注進があってのこと。でも、だから増税しますと勝手に言い出しちゃって猛反対させてる。その政治的なゴタゴタがますます拍車を掛けてると思ったのでね。重工と川重は朝寄りから攻めた。けれども相場自体はかなり不安なので、利食いしてしまったよ。そしたらさらに上に向かって・・・。そんなものだよね。でもひと相場出来る予感はする。

6367 ダイキン　￥22,465（▲￥200）
空売）￥22,600×500（含み益￥67,500）
空売）￥22,580×1000（含み益￥115,000）
世界景気の減速懸念が濃くなる局面では、売り勝負すると決めてるダイキン。いつものパターンだけどね。

前場の収支：+￥2,100,000

雑感彼是

兎に角この楽観相場の鼻っ柱をへし折らないと・・・。そんなFRBの意図が伝わるような昨夜のFOMCだったよね。でもインフレは実質的にはもう完全にピークアウトしてきて、なおかつ今の金利とジワジワのQTでこういう傾向になるのだから、これでもか！と利上げしてゆくのは、個人的には景気に対するオーバードースになるという感じがする。

CPIとか、PPIに占めるウエイトの高い家賃だけど、あんなのはもう低下しまくってるらしいよね。遅行指数を同じ指標に組み入れるというのも「？」だけど、とにかくもうインフレは御終いだろう。

FRBは気を緩めると、インフレが再燃する、と言うけれど、そんな余力はもう個人にも企業にもない。こういうのはシンプルに需給で判断すべきなんだろうけど、あの方々は難しく難しく考えるんだろうね。

だから、来年の景気後退は厳しいものになると思う。ゼロ金利をいきなり5％、と言われたらやって行けるはずがない。まして市中では4％がいきなり20％ですっていうことになってるわけだから。

絶対オーバードースだと思う。