米雇用統計ナイト:4月7日(金)後場

米雇用統計ナイト:4月7日(金)後場

日経平均株価 ¥27,518(△¥45)

雇用統計なんか怖くない!みたいな投資家が結構存在するんだね。

後場の相場概況

いよいよ日本市場単独で米雇用統計に挑む。というか雇用統計が時間的に最も早く日本市場に反映されるということだけど、現物市場でなくても今は先物やCFDによって動き方はある程度分るから、そういう意味ではCFDも悪いことばかりじゃない。

当然今日の日本市場も週末ではあるけれど、米国雇用統計を意識した値動きにならなければならないはずだけど、少なくとも日本市場に今日参加していた投資家は、傍観を決め込んでいたらしく終始薄商いのままだった。

昨日までの下落は、海外勢の先物や空売りで下げられたというものではなくて、やはり地合いが急激に円高に傾いた結果だったということ。そしてその要因が米国債金利の動きにあったという点が重要なんじゃないか?と思う。

だからと言って今夜の雇用統計の数字でこうなる!とは一概に言えないほど、今の米国債券市場は乱れに乱れてる。先日来の傾向を考えれば、雇用統計の数字がコンセンサスよりも悪い場合、米国債金利はさらに低下すると見ていて、その結果円高傾向が鮮明になってくる、と言うのが俺自身の読み、と言うよりも決め付けなので、その通りのポジションを維持しながら持ち越し勝負となった。

もう何度も書いているのでこれ以上は書かないけれど、いまのこの状況で景気後退に突入するというのは、その怖さはリーマンの比じゃないと思ってる。と言うのもこれだけ、景気はソフトランディングすると言って強気で引っ張っているから、現時点ではそういうポジションだからね。不安に思っているけれど、みんなどちらかと言えば米国経済は大丈夫、と言う方向に賭けている。要するに個人も大手ファンドも銀行も非常にピーキーなポジションとマインドだという事だよね。

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兎に角今回は、急激な利上げ開始から1年になろうとしていて、本格的に金融に影響が出るのはむしろこれから、という時期で、株が上昇し始めるのはどう考えてもダメだろ!?

そういう意味でもこのまったりした地合いの時ほど、決断して勝負ポジを建てる・・・。このまったり感は危険だと思うよ。

後場の取引とポジション

【ETF】
1570 日経レバ ¥14,350(△¥35)
空売平均)¥15,029×3600(含み益¥2,440,000
結局あまりに持ち玉と乖離した位置なので、売り追加する気になれなかった日経レバ。今夜の雇用統計で数字がどちらに転んでも、下げなんじゃないの?ってぶつぶつ言いながらザラ場を見てたけど。


【主力売建】
9983 ファストリ ¥29,065(▲¥20)
空売)¥29,350×2000(含み益¥570,000
個人的に今日注意して見ていたのは、ファストリ、トヨタ、ソニーだった。そして3銘柄ともに腰を落ち着けて動かなかったけれど、それが今日の日本市場を表しているかな?という感じ。人気の半導体は勇み足なんじゃないかな。問題はドル円だけです。

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8306 三菱UFJ ¥845.5(△¥11.8)
空売)¥836.6×4000(含み損¥35,600
空売)¥836.5×12000(含み損¥108,000
空売)¥836.4×12000(含み損¥109,200
空売)¥836.3×20000(含み損¥186,000
空売)¥836.2×8000(含み損¥74,400
空売)¥836.0×4000(含み損¥38
,000
米国も金融株が堅調だったけれど、日本のメガバンクや生損保も買い戻される動きになってる。要するに地合いを見た、と言うよりも売り建てるのが早すぎただけと思ってて、ロスカットはしなかった。他の金融株はちょっと難しいことは確かで、そこまで売り建てることは避けたよ。

7203 トヨタ ¥1,819.5(▲¥7)
空売)¥1,879.0×4000(含み益¥238,000
空売)¥1,878.0×8000(含み益¥468,000
空売)¥1,877.5×4000(含み益¥232,000
空売)¥1,876.5×4000(含み益¥228,000
空売)¥1,852.5×4000(含み益¥132,000

7270 SUBARU ¥2,051.0(△¥27)
空売)¥2,087.0×2000(含み益¥72,000
空売)¥2,084.0×2000(含み益¥66,000
空売)¥2,081.0×4000(含み益¥120,000
空売)¥2,079.0×2000(含み益¥56,000
空売)¥2,068.0×4000(含み益¥68,000

後場の自動車は結局軟調。バイデン政権がさらなる厳しい排ガス規制を計画しているという記事もあって、流石民主党政権らしく、考えもせずにEVと決めたらEVに強制して誘導するよ。それを遣られると、流石に日本メーカーやドイツめーかーよりもGM、フォードが強いというか進んでる、というわけで・・・。いずれにしても世界から孤立しまくる米国は、言ってみればモンロー主義のようなものだ。日本メーカーの首脳陣は本当に呆れてると思うけど。

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8035 東京エレクトロン ¥15,400(△¥335)
空売)¥15,380×4000(含み損¥80,000
空売)¥15,400×1000(変わらず)

6857 アドバンテスト ¥11,200(△¥120)
空売)¥11,130×2000(含み損¥140,000

6920 レーザーテック ¥21,555(△¥35)
空売)¥22,340×2000(含み益¥1,570,000

半導体関連は、金利低下を好感するはずなのに、このところの米国市場はなかなかそうなっていない。ここ数年、突如として降って涌いたような半導体不足に見舞われて、そのことが設備投資を喚起したというラッキー業界だけど、そこで今度は米中対立が・・・。中東やロシアで中国に面子を潰された米国は、台湾死守ということで、政権内では戦争も辞さない、くらいに思ってる。そんな時、フランスのマクロン大統領やフォン・デア・ライエンEC委員長が中国を突如訪問って・・・。フランスもドイツも常に抜け駆けを狙ってるだなと。まったく意地汚いねぇ・・・。でも輸出規制は困ったはず・・・。

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4063 信越化学 ¥3,953(△¥11)
空売)¥4,150×4000(含み益¥778,000
空売)¥4,147×1000(含み益¥194,000
空売)¥4,146×1000(含み益¥193,000
空売)¥4,145×1000(含み益¥192,000
米国比率がかなり高く、米国経済の影響を結構受ける信越化学。好業績は分っちゃいるけれど、米国投資家がどう考えているか?を見るのにはちょうどいい。

6501 日立 ¥7,198(△¥27)
空売)¥7,325×4000(含み益¥508,000
インフラ受注が好調な日立。業務改革・再編でスリム化したはいいけれど、IT企業に変身したはずが、相変わらずインフラで食ってるという矛盾。そしてそのうち原発も必ず出てくるだろうし・・・。そういう意味では日立の評価は高い?いやいや・・・。

6758 ソニーG ¥11,610(△¥55)
空売)¥11,960×1000(含み益¥350,000
空売)¥11,950×1000(含み益¥340,000
空売)¥11,935×4000(含み益¥1,300,000
ホンダがEVに賭けるという決断をして、それに便乗した形のソニー。とにかくEV化すればセンサーや半導体がバカスカ売れると読んでの参戦。スマホで掘り当てた宝の山の経験がそうさせたのはミエミエ。期待は大きいけれど、2匹目のドジョウは柳の下にいるだろうか?なんか戦略がソフトバンク的なんだよね。ああ、日産も似てるなぁ・・・。

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6954 ファナック ¥4,505(△¥52)
空売)¥4,667×4000(含み益¥648,000
空売)¥4,529×4000(含み益¥96,000
EVシフトで新工場・新ラインを増設すれば儲かりまっせ!という立ち位置。問題は中国ばかりの戦略がこれからも通用するとは思えないこと。

6594 ニデック ¥6,644(△¥54)
空売)¥6,828×4000(含み益¥736,000
EVではモーターが決め手。と言うのは嘘でモーターはコストダウンの槍玉に上がってる部品ってこと。だから業績がなかなか伸びない。と言うわけでNIDECはむしろ電池問題が解決してEVの普及に加速が掛からないと苦しいのかもしれない。

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6367 ダイキン ¥22,145(△¥135)
空売)¥23,350×1500(含み益¥1,807,500
世界には空調が行き届かない地域が山ほどある。なので実はエアコンはもっとも有望な商品の一つだって気付いてた?後はエアクリーナーとか無菌室とかなんか無理矢理SDGSっぽく行こうとしてるのが、鼻につく企業。砲弾作ってるくせに!

6301 コマツ ¥3,075(△¥5)
空売)¥3,115×4000(含み益¥160,000
空売)¥3,106×2000(含み益¥62,000
空売)¥3,105×4000(含み益¥120,000
空売)¥3,103×2000(含み益¥56,000
コマツって中国から代金回収がしっかりできているのかな?っていつも思う。中国だけじゃなくてロシアとか親ロシア国とか・・・。クボタも弱いけど、その辺の懸念はぬぐえないところ。


本日の収支(前場・後場合算):+¥30,000


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雑感彼是

株式投資って、いや投資はすべて、投資家が未来予測をするから投資できるわけで、どうなるか分からない未来を、短期でも、中長期でもそれに合わせて必ず決めつけるんだよね。

だから短期・超短期のポジションなら今夜の雇用統計はすこぶる気になるし、中長期でもインフレがどうなる、景気がどうなるみたいな予測を各自がして、というか決めること。

ところがここまで状況が乱れてくると、これを整理できる投資家もそうはいないはずだし、結局は個人の判断次第なんだよね。で、分らないならその確率は5割。けど厄介なことに株価は上下にとんでもなく動いているし、短期だと勝ち負けが交互にやってくる。

全く厄介な代物だよ。

でも経済は成長してるから必ず株価は上昇するんだって。要するにそれを信じるか否か・・・NISAで上手く行くかどうか、誰にも分らない。

で俺はこう考える。つまり世の中く変動、経済の状況によって株価が上昇するスパンが変わるだけと。毎年上がることもあれば、10年下げてその後10年で回復するとか。つまりは株式投資って言うのはスパンに乗れるか否かだけ。

バフェットはいい時期に投資家になって成功した。今投資する人は「いい時期」じゃないかっもしれない。今富豪ならラッキー、貧乏ならアンラッキー。株式投資も同じようなものだね。