危険な円安に踊ってしまう日本市場:5月1日(月)後場

危険な円安に踊ってしまう日本市場:5月1日(月)後場

日経平均株価 ¥29,123(△¥266)

ドル円イケイケ相場と化した日本市場・・・危険!

後場の相場概況

結局ファースト・リバブリックはJPモルガンが引き受けることになったらしいけど、ジェイミー・ダイモンがどういう条件を出しているのかどうかはまだ分らない。けれども一旦は米連邦預金公社(FDIC)の管理下に置いてから引き受けるとなると、ファースト・リパブリックの株価は「紙屑」になってしまう。けれど状態からしてそのくらいの条件でないと引き受けないだろうと思うけどね。



なのでこの件に関して金融不安が再燃するみたいなことは、阻止できると思うし、本来はもっと別のところで金融不安はくすぶってるわけで、その時に仮にグラついた地方銀行を片っ端からメガバンクが引き受けるか?っていう問題はある。なので、今回のことが収まってもまだまだこれから、という雰囲気はあると思う。

そんな中で、FOMCで今回の利上げで終了という機運が高まれば、株価はぶっ飛ぶだろう。幸い原油価格も中国経済が弱いという理由で垂れ気味になってるし、目先のインフレ要因は潰せてると思う。けれどもそのぶっ飛んだ位置からが本番なんだと思ってるし。

このGWの谷間は決算発表も少ないし、とりあえず日本市場は薄商いで米国追従という感じ。まして日経平均を引っ張り上げるのはドル円しかないし、海外勢もドル円を使って持ち上げようとしてる。他に日本株が上昇する要因は何度も書くけれど見当たらないし・・・。

それどころかインバウンド急増で好景気になる、みたいなフェイク報道ばかりで、肝心の岸田政権の増税を報道もしないし・・・だいたい支持率なんてどうでもいいんだよ!

まったく世界で一番コントロールしやすい国民は日本だって、シミジミ分る。特に高齢者人口が増えれば増えるほど、アホな国になり下がる・・・。そういう面まで米国を見習う必要はないのになぁ・・・。

バイデンに騙される米国、岸田に騙される日本・・・。いま、大きな出来事が起きて、痛い目見そうだけどね。

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後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥16,085(△¥295)
買)¥16,030×4000(含み益¥220,000
米国市場は0.250pでほぼ決まり、その上でターミナルレートになる可能性が、金融不安から濃厚になって来てて、これもほぼそうなるだろうというのがコンセンサス。パウエル議長がどう発言しても、この線は変わらないと市場は決めてるし、それは正解かもしれないということで、明日までは日経平均の伸びるんじゃないか?ということで後場寄りに無茶買い。


1699 原油先物 ¥330.8(△¥8.4)
買)¥330.6×30000(含み益¥6,000
買)¥330.5×40000(含み益¥12,000
まさかの時のために、とりあえず買い持った原油先物。でも引け後に2度ほどWTIが大きめに売られて・・・。まぁ、原油の動きが読めたら儲かって仕方ないんだろうけど、まず無理だからね。でもこのポジは意外に大事かもしれないと・・・。

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5713 住友金属鉱山 ¥5,029(△¥20)
買)¥5,029×4000(変わらず)
まず、銅は将来的に不足するのは決定的で、銀も同様。さらに金はまだまだ上だろうと。レンジブレイクするようならもちろん株価がダダ下がる状況なんだろうけど。まぁ、業績はダメだろうとは思うけど、原油同様に万が一があるかもということで一応・・・。


7269 スズキ ¥4,833(△¥134)
買)¥4,810×1000(含み益¥22,000
買)¥4,805×4000(含み益¥112,000
ドル高の最終局面で、今夜何処までオーバーシュートするかな?と思いつつ、トヨタ・日産は買う気にならず、ホンダも嫌な感じだし、ましてSUBARUは板が・・・。というわけで再度スズキを買い直した。ドル円次第。切り返されたらかなりヤバいかも。

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6857 東京エレクトロン ¥15,500(△¥5)
空売)¥15,700×1000
空売)¥15,690×1000
空売)¥15,680×1000
買戻)¥15,480×3000(+¥630,000

6857 アドバンテスト ¥10,760(△¥220)
空売)¥10,840×2000
空売)¥10,800×2000
買戻)¥10,630×4000(+¥760,000

6857 レーザーテック ¥17,795(▲¥605)
空売)¥18,945×1000
買戻)¥18,215×1000(+¥730,000

こんな状況になったから、半導体は買いじゃないか?って思ったけれど、流石にいまはそういう投資行動は自重しないといけないと思い、後場寄りで利食いした後、我慢しながら見ていたけどね。でもレーザーなんかとことん売られてるし、結局買いに回ったらレーザーでヤラレタと思うので、アドバンと相殺になっちゃったところ。半導体は余ると思うから、しばらく軟調かも。思ったほどEV需要が伸びないと思うしね。

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本日の収支(前場・後場合算):+¥1,720,000


雑感彼是

世界経済の減速懸念をよそに、絶好調なのがインド経済だ。インドは大量の原油をロシアから安価で購入して、結果としてウクライナ侵略を財政的に支えちゃってるわけで、それでも自国経済を第一に考えるというのは、国益と言う点で世界のスタンダードだろうと思う。

一方またしても破綻の危機に直面しているのがアルゼンチンで、ここのインフレ率は100%超えるという地獄を見てる・・・。国債もデフォルトするだろうし、財政も破綻するのは秒読みだけど、ここはもうデフォルト慣れしちゃってて、デフォルトすることで経済を立て直すということを繰り返す国だけどね。

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そして中国は、やはり経済がどうにも回らない。米国の圧力もあってか、半導体も厳しい状況だし、いまは韓国が目の仇にされている。政権が日米の同盟を意識し、両国に通貨スワップの拡大を求めてるわけで、応じなければ韓国も間違いなくデフォルトに陥るだろう。反面その結果中国はブーメランが帰って来て、結果として自国経済を悪化に招いているという部分もある。

こういう国際情勢を考えると、中国は、やはりロシア・中東と組んで新たな経済圏を模索しているのは確実で、なんとかインドを巻き込もうと必死になってるし、アフリカを巻き込んでいるのも、今後を考えれば驚異だろうと思う。何せ資源は全部向こう側に渡ってしまうからねぇ・・・。

こういう事を思いながら、最悪の事態、つまりロシアがウクライナを徹底的にやり始めて、それにNATOが反撃するような事態にでもなれば、その時には同時に中国が台湾侵攻もある得るし、ロシアは北方から北海道へ、といういまはあり得ないと思ってるシナリオが現実のものになる可能性も十分にある。

要するに米国の軍事力を分散させて、一気にドル基軸通貨体制を追い込むということも起こり得ると思うんだよね。そもそも何故去年プーチンがウクライナに攻め込んだのか?合理的な理由を説明できてる政治学者なんか一人もいないじゃないか!