日本市場は円高を織り込まなくていいの?:11月21日(火)後場

日本市場は円高を織り込まなくていいの?:11月21日(火)後場

日経平均株価 ¥33,354(▲¥33)

ザラ場で円高を織り込まなかった日本市場。騙し、嵌め込み、の類を思わせる。

後場の相場概況

後場になって円高が一段と進む中、日経平均はそれに抗うような買いが入り、大引けにかけてかなり下がるかな?と思っていたものの、プラテンする勢いだった。ただし流石に、大引けにかけては売り物がでて、マイ転して終了したが、それはそうだろう、と思った。

ドル円は¥147台前半まで、一気に円高になったわけで、当然巻き戻しが出る。通常ならば最低でも3分の1くらいは戻すんじゃないか?と思うけれど、¥147.700くらいまで戻って折り返した。

さて、日本株だけど・・・、まずは米国市場は今の水準がいっぱいいっぱいだと思うし、今夜のNVIDIA決算が余程でない限り、天井を打つような動きになるんじゃないだろうか。そうなると、日本市場は円高と金利安が重石になる。個人的には年末ラリーは一足早く終了したのでは?という感覚もある。

その場合は、昨日の日経平均¥33,853が当面の高値になるはずだ。そして今日の相場によって日経平均は続落で5日線を割ってきた。高値を取った直後に5日線を割れるのは、チャートとしては非常に悪い形。そこに今夜さらなる円高が続くとなると、明日は厳しい下落となる可能性がかなり高いのでは?

株式市場のことだから、必ずそうなる保証などないけれど、ここで売り勝負をしないと後々後悔するだろうな、というタイミング。行くしかないだろ!

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後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥21,005(△¥10)
空売り平均)¥21,325×3120(含み益¥1,000,000
今夜というか多分引け後だと思うけれど米国市場ではNVIDIAの決算が出る。この期待感もあってか、半導体装置関連が上昇するために、日経平均は後場、円高進行にもかかわらず強い動きに終始した。やはり日経はエレクとファストリなんだよね。


8306 三菱UFJ ¥1,255.0(▲¥21)
空売)¥1,281.0×12000(含み益¥312,000
空売)¥1,280.0×4000(含み益¥100,000
空売)¥1,279.0×4000(含み益¥96,000
空売)¥1,278.0×16000(含み益¥368,000
空売)¥1,277.0×8000(含み益¥176,000

8316 三井住友 ¥7,379(▲¥87)
空売)¥7,500×4000(含み益¥484,000
空売)¥7,466×4000(含み益¥348,000

買われそうな局面がなかったわけではないものの、やはり日米国債の金利低下はメガバンクにとってはネガティブ。FRBの利上げが実質的に終了したことで、当面先高感は削がれる結果になった。ただし本格的な調整は、大口のファンドがリバランスでもしない限り望めないような気もする。まぁ短期調整期待なんだけど。

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7203 トヨタ ¥2,735.0(▲¥45)
空売)¥2,898.0×4000(含み益¥652,000
空売)¥2,895.0×4000(含み益¥640,000
空売)¥2,893.5×4000(含み益¥634,000
空売)¥2,893.0×4000(含み益¥632,000
空売)¥2,892.5×4000(含み益¥630,000
空売)¥2,890.0×6000(含み益¥930,000
空売)¥2,889.0×2000(含み益¥308,000

7270 SUBARU ¥2,624.0(▲¥49.5)
空売)¥2,754.0×1000(含み益¥130,000
空売)¥2,750.0×4000(含み益¥504,000
空売)¥2,748.0×1000(含み益¥124,000
空売)¥2,741.0×2000(含み益¥234,000

7269 スズキ ¥5,973(▲¥151)
空売)¥6,198×4000(含み益¥900,000

自動車も短期勝負しかできないけれど、ドル円の動きによっては意外に深く突っ込む可能性もありかもしれない(という個人的な思惑)。そのドル円だけど、¥147台後半まで巻き戻されたけれど、まだまだ終わったわけではない(と思う)。
また長期的に見ると、昨今のEV事情、世界経済の状況等を加味すると、なかなか安心して持てない部分も大いにある。

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6501 日立 ¥10,220(△¥5)
空売)¥10,270×2000(含み益¥100,000
空売)¥10,265×1000(含み益¥45,000
空売)¥10,255×1000(含み益¥35,000
空売)¥10,250×1000(含み益¥30,000
ウォッチしている中で伊藤忠が大きく切り返した。ということでそろそろ日立もいっぱいなんじゃないかと。ここまで買われる意味が分からなかったし。売ってくると思う。


8058 三菱商事 ¥6,967(▲¥92)
空売)¥7,147×4000(含み益¥720,000
空売)¥7,059×4000(含み益¥368,000

8031 三井物産 ¥5,390(▲¥161)
空売)¥5,621×4000(含み益¥924,000
空売)¥5,550×4000(含み益¥640,000

8001 伊藤忠 ¥5,925(▲¥225)
空売)¥5,952×3000(含み益¥81,000
空売)¥5,951×1000(含み益¥26,000
空売)¥5,950×1000(含み益¥25,000

商社も世界経済の後退や円高を織り込もうというのであれば、やはり調整するという流れ。商社も安心して持っているわけにはいかない。ポイントはコモディティだろうけどね。

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本日の収支(前場・後場合算):+¥1,090,000


雑感彼是

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これは個人的な感想だけど、いまのこの世界情勢はかつてなかったほどに混沌としていると思う。新型コロナ禍後、インフレに見舞われた世界経済は、いまなお2か所で戦争が行われていて、その影響は計り知れないはず・・・。

実体経済を見れば欧米日中全て、過剰な資金供給によっておびただしい債務を抱えている中での金融引き締め。確かに金利を引き上げさえすれば表面上の景気は鈍化し、インフレは沈静化の方向に向かう。

けれどもおびただしい額の債務に対してはおびただしい額の利払いが発生する。国の財政しかり、企業しかり、そして個人もまたしかり。景気が減速している中で、この利払いを全うすることなどは絶対に不可能であると思う。

単純な話、企業純利益が3%であるとすると、8~10%の金利は負担できない。最も債務比率がどれくらいかによって引き算は出来ないけれど、いずれにしてもまともな経済状態でないことは一目瞭然だ。

それでも、何事もなかったかのように、ソフトランディングするとか、なんとか、夢を語るのと同じだよね。どこかのアナリストがこのところの株高を「ベアラリー」と表現してたけれど、だとすればそろそろ「ババ抜き」が始まる頃だよ。

もうすぐ、やれ分散投資だ、新NISAだ、投資で将来に備える、老後の資産形成を、とかなんとか、危ない甘言が跋扈してる。俺はそんなに甘くはないと思うけどね。