日米株高は、ドルと円の実質価値下落の証!?

日米株高は、ドルと円の実質価値下落の証!?

兎に角全く予想できないのがドル円相場。まさか、昨夜米国債金利が上昇して、ドル円が¥149台に乗せるとは微塵も予想できなかった。それよりもいつものミシガン大学消費者態度指数が悪化すると思っていて、事実先月よりも悪化したことで、むしろん円高方向じゃ!?って感じで見ていたけど、実際は真逆。

米国市場は順調に(!?)調整継続だったけど、日経CFDは反発で返ってきた。¥147台から¥149台になるような動きでは、日経CFDが買われても仕方ないとは思うけど・・・。でもこれで月曜は確実に5日線上での寄り付き、25日線上での寄り付きさえあると言った状況になる。

5日線、25日線のクロスポイントなので、大きく動くような感じはないとは思ってるけど、まさか、これで調整終了とは言わんよね!?自海外勢の空売り比率もこの位置にしてはあまり強まらないというのも、売り坊としては不安要素の一つ。それどころか、先週月曜(11日)、水曜(13日)に少し売りが出たけれど、なんかすぐ翌日に買い戻してるっぽい。なんかまるで俺じゃん!みたいなね。

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さてどうやら日銀はマイナス金利解除を決めたらしいね。同時にYCCの撤廃、ETF買の中止くらいは発表してくるのかもしれない。となると、相場的には一波乱あっても不思議じゃないんだけど・・・。政策決定会合は18日。翌19日がFOMCだ。今月荒れるとするならば来週のタイミングしかないよね。そこで仮に日経が下げないとなると、おいおい、日経平均は揉みあいに突入して、4月になると決算期待でまたぞろムクムクと鎌首をもたげる展開になるのかね。

さていよいよ来週は日銀政策決定会合ーFOMCというメインイベントが控えてる。日銀は上記したように政策変更するだろうけど、果たしてパウエル議長がハト的発言(つまり年内利下げを確約するような発言)をするかどうかはかなり微妙な情勢になってきた。そのことを米国債金利上昇が物語ってると思うし、もし債券市場の見込みが当たるのなら、少なくとも米国市場は厳しい局面になると思う。

問題はそうなった時、当然ドル円は¥150台もあり得るわけで、その時日本市場がどういう動きをするのか?だよね。米国株と連動するのか、日本市場が独自の動きをするのか、が勝負処となる。



兎に角米国市場にとっては金利4.300Pなんて今の株価水準を絶対に肯定などするはずがないし、米地銀危機がいよいよ本格化する可能性も十分にあるし、ただでさえ不動産ローンの大量のロールオーバーが控えてる5月、6月に向かって極めて厳しい状況と言えるわけで・・・。

さて、そうなったとき、日本株が逆行高してゆく、とはちょっと俺には考えられないんだよね。

それと、個人的に今の日米株高をどう見ているか?と言うことだけど、株価上昇の主要因は、本質的には貨幣価値の下落にあると思ってる。世界中でジャブジャブにしたから、一見貨幣価値という見方を忘れそうだけど、株価はもちろん名目値なので、実質的に同じ価値ならマネタリーベースが増えた比率で上昇してもいいくらい。

ところが現実にはそれほど上昇しているわけでもないし、インフレも沈静化傾向にはなってる。今週末は、この辺の矛盾について考えてみたいと思うんだ。

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