雇用統計に強気になるかドル円に弱気になるか:6月7日(金)後場

雇用統計に強気になるかドル円に弱気になるか:6月7日(金)後場

日経平均株価 ¥38,683(▲¥19)

今夜の雇用統計に買い向かうか否かはマチマチ!?サプライズになると・・・

後場の相場概況

セルインメイは回避した。けれどセルインジュンはどうなんだ!?という天下分け目の天王山が今夜の雇用統計だと思う。お膳立てはすっかり揃ってる。欧州やカナダは利下げに向かい、雇用統計は本当はもっと弱かったと寝言をこく労働省のアシスト。JPモルガンやバンカメの思惑や、ブルームバーグの観測記事など、アナリストやメディアも総出で注目してる。

ちなみに現時点での6月FOMCに対するFedWatchでは金利据え置きが97.5%を占める。9月の利下げ観測は55.7%と過半数に達してはいるけれど。それが、今夜の雇用統計で果たして変化するのか?ということだよね。

それでもやはり予想していた通り、いち早くネガティブな数字を織り込もうというのがドル円相場で、日本市場の大引けから後にいきなりボラが拡大し始めた。もしも、雇用が悪化していると、再度円高方向を見に行くのは当然だろうと思うので、今日の日本市場は買うに買えない状況だったと言えそうだ。

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さてその日本市場は、後場寄りからトヨタが売られまくった。

この記事が理由だろうけど、何ともタイミングが悪かった。ただでさえ円高警戒感がある上に、2メガと損保4社の持ち分は3兆2000億円になり時価総額の6%に相当するという。

もちろんすぐに過ぎ売りはじめる、ということもないだろうけど、これはパッシブ運用の大口ロングが買ってゆくという動機を完全に削いだ格好になったと思う。そこに今夜円高に動くことになれば、月曜はGDスタート止む無し、という感じになるかも。

また、はっきりしないレーザーテックも後場は慎重に検討した大口が放し始めたな?と思わせる売り物が出て、まだまだ予断を許さない状況であると言える。

というわけで流石にこんな不確定情報満載のなかで雇用統計に買う向かうという選択肢はなかった。ただし週末ということもあり、今日嫌というほど担がれたレーザーも、GD狙いのトヨタも持ち越してみることにしたけどね。

後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥28,040(▲¥75)
買)¥27,950×1000
買)¥27,935×1000
売)¥28,040×2000(+¥195,000
買い玉で獲れなかったことで、買い向かわない?という感じになった日経レバ。それでも大引けまで我慢してショートカバーが出るのを期待して売った。いやはや今日の相場は、そして今夜は、正直全く分からない。

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8306 三菱UFJ ¥1,622.5(▲¥28)
空売)¥1,622.0×2000(含み損¥1,000
空売)¥1,621.5×8000(含み損¥8,000
空売)¥1,621.0×4000(含み損¥6,000
空売)¥1,620.5×4000(含み損¥8,000
空売)¥1,620.0×8000(含み損¥20,000
空売)¥1,619.5×12000(含み損¥36,000
空売)¥1,618.5×4000(含み損¥16,000
空売)¥1,618.0×8000(含み損¥36,000
踏まれてもなんでも、とにかくヘッジ売りを建てることを最優先にしたUFJ。何とか後場寄りから建てたけれど・・・。


7203 トヨタ ¥3,219(▲¥54)
空売)¥3,219×4000(変わらず)
空売)¥3,215×4000(含み損¥16,000
空売)¥3,212×4000(含み損¥28,000
空売)¥3,209×4000(含み損¥40,000
空売)¥3,208×4000(含み損¥44,000
正直これ以上トヨタは売られないという感じの後場、下げ止まりからあきらめのショートカバーが大引けに入ってしまい担がれた。あとはアクティブ勢がどう弄るかだけ。けれど少なくとも円高に触れたら、週初はGDスタートになるんじゃないかな。下げたと言っても僅かに1.6%の話だからね。

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6920 レーザーテック ¥36,200(△¥1,680)
空売)¥36,820×2000(含み益¥1,240,000
空売)¥36,800×1000(含み益¥600,000
昨日の大勝負の玉はすっかり担がれて・・・。もうメチャ悔しくて前場に再度売ったレーザーだけど、腹を括って後場から大きな玉を建てて勝負することにした。

考えようによってはファブレスの同社が完成品と評価してもいいくらいの大量在庫を持ってること自体にも違和感がある。どんどん発注してどんどん作らせてどんどん買い上げる。それで普通は相当にやんちゃしないとキャッシュが足らないし、これを買いかけていたのなら、所謂手形と同等の決済をしているなら・・・。

これ以上のやんちゃな企業はないね。監査法人は企業の出してきた数字を処理するだけで、性差を期待する方が無理なのは、いままでのオリンパスや東芝、スルガ銀などの事例で明らか。でも、スコーピオンの指摘を必ず精査してる人なり組織もあるだろうから。当分決着はつかないと思う。

問題はこの情報元だけど・・・。


本日の収支(前場・後場合算):+¥7,140,000


【現物株】

8306 三菱UFJ ¥1,622.5(▲¥28)
現買)¥1,510.0×10000(評価益¥1,125,000
現買)¥1,509.0×10000(評価益¥1,135,000
現買)¥1,508.0×20000(評価益¥2,290,000
現買)¥1,507.0×10000(評価益¥1,155,000
大きくブレる評価益だけど、こうなってくるとヘッジ売りが欠かせない状況になってきたかも。

9432 NTT ¥150.0(▲¥1.3)
現買)¥155.0×100000(評価損¥500,000
現買)¥153.5×100000(評価損¥350,000

現買)¥152.0×100000(評価損¥200,000
大引けに強靭な¥150買い板を一気に3600万株売られたNTT。これで週明けは¥140台に突入する可能性が高まった。


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雑感彼是

さて今週はいろいろあったねぇ。日米市場ともに落ち着かない雰囲気で、その上いろいろな事件が勃発したし・・・。ただ今日の日本市場の値動きは意外だった。もう少し勝負してくるかな?と思たけど結構アクティブ勢が大人しかったのは予想外でもある。

さて色々あったというのは・・・。

三菱UFJ傘下の銀行や証券が、顧客の同意を得ずに顧客情報をたらいまわしたということで、金融商品取引法違反。自動車各社の認証不正事案。レーザーの粉飾決算疑惑。毎日のように何か出てくるという展開じゃ、おちおち安心していられない。

こういう事があると必ず大きな犠牲者がでるからね。いきなり喰らって大損したなんてことが平気で起きる。

でも個人的に最もムカつくのは米労働省の雇用統計に関する発表だよね。まぁそれでも株式市場は統計を信じて動くから、儲かる場合も損する場合もある。どちらにしても後になって、やっぱり数字は間違いでした、なんて平然と発表されて済むことじゃないと思うんだけどなぁ・・・。