11月3日(火)日本市場休場

11月3日(火)日本市場休場

現時点(正午)で米国ダウCFDは$220高の$26,920、月曜に¥318高した後の日経平均CFDはさらにそこか¥326高の¥23,620まで跳ね上がっている。いよいよ目前の迫った大統領選挙を見越しての「買い」ということにしては、現状を考えるとあまりに行き過ぎと見る。

これは、安らかの観測で海外勢がショートカバーを加速している証拠、というか日本市場がショートカバーで月曜に大幅高していることを受けて同様の現象が米国市場に波及していると考えた方がいいかも。けれども、今回の売り方のポジション調整は時間的に日本市場が先行しているために、日経平均CFDはダブルで上昇となっているということもあるし、日経平均そのものが米国株の水準にサヤ寄せしてると考える。

さて、今後の展開だけど、この今の株価水準が一旦のピークになると思う。そして今度は最新の大統領選挙情勢を織り込みに行くというフェイズに移ると見る。前回はヒラリー優勢で同様に株価が上昇し、開票が進むにつれてダウは約$1000の調整を余儀なくされた。

Advertisement

つまり、こと大統領選挙に関しては、海外勢のポジション決めは直前ギリギリまで、もっと言えば開票中の情勢を見つつ積み上げたり、取り崩したりの調整が行われるということ。そうせざるを得ないほど、大統領選挙の票読みは難しいと前回に思い知らされているからね。

その意味でいうと日本市場は本当にこの時期、11月3日が文化の日の祝日というのは痛い。あまりに痛すぎる。というのも、この月曜の上昇、そして今日のCFDの大幅高によって、投資家は妙な安心感を持つと思うから。現に今の株を、¥320高を見ていると「日本株は鉄板で本当に強い」という印象しか残らない。たとえダウCFDが押しても半分も影響を受けないことが多いからね。

でもここまでは単純に大統領選挙前のポジション調整で、いよいよこれからが選挙後を占う新たなポジション建てということになる。そしてそういう大事な日が休場で、状況が試せないというのも、辛いよね。

Advertisement

大統領選挙は本当にどういう結果になるのか分からないし、結果を受けて米国の社会がどう荒れるのか、新型コロナがどうなるのか、もっと言えば追加景気対策はどうなるのか、だれにも想像さえできない状況に変わりはない。ましてバイデンが当選するとすれば、一時的に(一週間程度?)上値を追うかもしれないけれど、前回のトランプ相場のような推移は期待できないと思う。

株式市場にとって最も好ましい展開というのは、早期のトランプ再選確定の上、少なくとも上院の過半数を維持することだと思う。多くの米国投資家は、短期筋も含めて一応はブルーウェイブに備えたポジションをキープするだろうけど、だからこそ、期待と異なる結果になれば、AIが発動してしまうことも十分にあり得る。

Advertisement

さっき、昼食を取りながらTVを見ていたら芸人のMCが「米国がこんなことになるのはアンビリーバル」と訳の分からないコメントを連発してた。でも、今の時代こそ、こうした混乱があって然るべき時代だと思うし、日本は本当に飼いならされた猫のような国民なので何事も起きないのが残念というか不思議というか・・・。

政治家がいくら低レベルで腐っていても容認しちゃうこの風潮はいかんともしがたいし、公務員が威張り腐って楽をし過ぎてることも、あまりいい感じじゃない。いつまでも我慢するから、軌道修正されないんだということを考えないといけないと思う。

まぁ、それはいいとしても、こと相場に関してはあまり楽観しない方がいいと思うしね。

Advertisement