米国ダウ暴騰中！日経平均も￥550高

2020.11.04
放言

日本では日付が変わり11月4日になったわけだが、米国では今、大統領選挙の投票の真っ最中だね。しかし、日本で起こったあの民主党ブームのような、メディアが挙って民主党を応援したあの選挙を思い出さざるを得ない。あの時は、リーマンショックで疲弊した国民は、メディアの作り出した流れに乗って一気に民主党に夢を見た。そしてイケイケになって自民党支持者層が反転してしまったという現象が起こった。

けれどもそういう事は小泉首相誕生以来2回目だった、ということを意識してる日本人が何人いただろう。以来、メディアは世論誘導に完全に自信を深め、日に日に傲慢になってゆく。日本を動かすのは俺たちだ！みたいな傍若無人な振る舞いで日本を完全にぶっ壊してしまった感がある。

その結果が今だよ。もう、日本人でTVや新聞を鵜呑みにする層って高齢者層だけになったんじゃないかな。さりとて、ネットだって無暗に信じてるわけじゃないと思うけど、それでもネットを妄信する若年層は年々増えてる気がする。それが、バッシングのような個人攻撃になって炎上する、みたいな嫌な状況がこのところずっと続いてしまってる。

そういうこともまた、メディアの驕りと決して無関係じゃないと思うけどね。

そうした日本の状況を考えると、今回の米国大統領選挙は、同じようなことが米国でも広がってゆくだろうということは容易に想像できる。ただでさえ、トランプ大統領の過激な物言いで米国が分断された、とリベラレは主張しているけれど、半分はその通りだけれど、あと半分は保守層をないがしろにするようなリベラルの主張にも起因していると思う。

今回の大統領選挙では、トランプ大統領が再選されても、バイデン候補が新大統領になっても、分断した米国をリードできるような、徐々にまとめてゆくような器量は望めない気がする。選挙でお互いをバッシングし合うような時点で分断はますます拡大するだろうし、勝敗が決まれば素直に認める、みたいな物分かりの良さは完全に失われていると思う。

そういう風潮というか対決姿勢を煽っているのが、むしろ米国の大部分の大メディアのような気がするね。

さて、そうしたなか、株式市場は米国ダウが問答無用の＄650高、日経平均CFDも遠慮のない￥560高となってすっかり強気の姿勢に転じているね。昼間に予想した上限なんかあっさりとぶち抜かれて大外れ！まるで青天井のような無茶買いモードに突入してしまった。

よく考えると、バイデン当選を想定したポジションはほとんど変わらずに、またトランプ大統領再選になったらさらにぶち上げるというスタンスらしい。今回の選挙、接戦でどうなるのか分からない、とほとんどのアナリストが匙を投げてるにも関わらず、恐ろしく強気なのにはちょっとびっくり。

このポジションはなんだかんだと、明朝の開票速報が始まるまでは動かないのかも・・・。そんな気さえしてきたな。でもね、今回の大統領選挙って多分極端な方向に動くハイボラ相場になると思うのよ。何かニュースが出るたびに上下に大きく振られるような、そんな相場を予想してる。なので値動きが荒くなるだろうけど、結局はこの水準に戻るというか維持しそうな感じがするなぁ・・・。

まだ俺自身のスタンスは、9984SBGと9201JALの売り建てのみ。そのSBGだけど、アリババの子会社で史上最高額上場を目前に控えていたアントが、なんといきなりの上場延期というニュース！なんでも創業者で既に引退をしているジャック・マーが中国金融当局を批判したことが、当局の逆鱗に触れたということが理由らしいけど・・・本当に何が起こるかわからない怖さが中国にはある。

ジャック・マーはアリババの持ち株で、世界で11番目の大富豪とかなんとかニュースに出たばかり。そういう事も嫉妬、妬みを誘ったのかもしれんけどね。何せジャック・マーは元高校教師だからな（苦笑）そんなニュースが出たもんで、SBGのADR株価はマイナスしてる。日本市場ではどうなるか分からないけど、なんかちょっとラッキーかも。

後は9201JALがどんな気配を見せるんだろう？ということ。普通に考えて米国の大統領選挙の結果に最も左右されない銘柄のはずで、まして欧州で新型コロナが感染拡大でロックダウンなんてやってるし、さらに言うと航空業界の来年って、ほとんど旅行客の回復は望めないという予測もあり、本当にANAは政府支援なしではもたないし、JALもギリギリなんじゃないかって思う。

相場がイケイケになってそういう銘柄を買ったり持ってたりする意味があるとは思えんねぇ・・・。

でもブルームバーグなんか、執拗にこういう記事のみピックアップして掲載し続けてる。いま、投票行動の真っ最中なにの規制はないんだね。