暴落ゲートか!?:4月6日(火)後場
- 2021.04.06
- トレード日記
日経平均株価 ¥29,696(▲¥392) TOPIX 1,954.34(▲29.20)
得体のしれない警戒感に押しつぶされた日本市場。これが暴落の入り口か!?
後場の相場概況
前場の寄り天から10時頃までは下値模索といういつも通りのか弱い動きになって、「こりゃ¥30,000も陥落かも」と思わせた矢先、10時過ぎからジワジワと下げ始め、10時半には小さくリバウンドしたものの、そこからはもう怒涛の下げと言ってもいいような、下落となったわけだが・・・前場引け前にリバウンドして分を後場寄りであっさりと消してなお大量売りで拍車が掛かった。
結局日経平均¥30,000陥落、どころか、13時半から大きく戻し始めたものの続かず、これがショートカバーだったことが分かるころにはまたしても売り玉が沸くというとんでもない展開で、終わってみれば日経平均は▲¥392、¥29,696という(買い方にとっては)ほとんど悪夢のような1日になった。
今、大引け後、下げの理由をいろいろ探しているのだが・・・やはり今夜の米国市場に対する過剰な警戒感、としか言いようがない。「過剰」と言ってもそれが本当に過剰なのか否か、は今夜の米国市場を見なければ判断がつかないわけで、乗るとすれば「売り持ち」以外にどうすることもできなかったろう。
強く戻りを意識して高値更新までした米国市場だが、とにかくアルケゴス問題が大きな懸念としてくすぶり続けていたのだろう。日本ではもう過ぎたこと、という扱いをするアナリストや評論家が多かったから、これから「¥30,000の値固めだ」という雰囲気に満ちていたわけで・・・。
ところが、今回のファミリー・オフィスの件は、少なくともそんな投資をして大儲け、一攫千金を成し遂げた投資家がワンサカいるわけで、そうした投資が手仕舞いしているはずがないし、株価が下がると次々に第二、第三のアルケゴスが出てくると言われてるわけで・・・。連鎖というよりも、そうした投資家が先を争って手仕舞いし始めると、逃げ遅れの大火事、に見舞われかねない。
また当局(米国SEC等々)によって、何らかの規制が行われる可能性もあり、そうなると株価は一気に暴落するだろう。なので少なくとも、当局者の発言にも過剰反応反応することも考えねばならない。そしてこの相場は、相場自らが「金融バブル」であることを認めたのかもしれないね。
後場の取引とポジション
8306 三菱UFJ ¥598.0(▲¥12.6)
空売平均)¥595.4×144000(含み損¥375.000)
8316 三井住友 ¥3.962(▲¥91)
空売)¥3,975×3000(含み益¥39,000)
空売)¥3,970×4000(含み益¥32,000)
空売)¥3,966×3000(含み益¥12,000)
空売)¥3,962×3000(変わらず)
空売)¥3,958×4000(含み損¥16,000)
空売)¥3,949×3000(含み損¥39,000)
もしも、今夜の米国市場が金利や為替と言った要因にかかわらず、金融不安で売られるようなことになれば、当然メガバンクだって、この揉み合いを下抜ける可能性が高くなる。その意味では、売り坊としては絶対に外せないセクターだと思った。
もちろん、SQ前にこんな動きをされるのは、誘導ということもあるけれど、負けてもともとの覚悟で売り持った(UFJなんかもう必死で売ったよ!)
野村も売りたかったけど、限界だったので、諦めた。
8306 トヨタ ¥8,366(▲¥91)
空売)¥8,412×4000(含み益¥184,000)
空売)¥8,385×2000(含み益¥38,000)
空売)¥8,375×1000(含み益¥9,000)
空売)¥8,374×1000(含み益¥8,000)
空売)¥8,366×4000(変わらず)
とにかくおかしな売られ方をしたトヨタだから、ドテン玉は前場に買い戻してしまった。しかし、株価の位置が悪く、しかも相当にシコッってることもあって、後場寄りから再度売り建て。
6758 ソニー ¥12,080(▲¥250)
空売)¥12,110×4000(含み益¥120,000)
空売)¥12,080×4000(変わらず)
もしも相場が崩れそうなときには、個人投資家のい多いソニーの売り玉は絶対に外せない。しかも、本当に米国市場が弱いならば、売りたくなる投資家は山ほどいる銘柄。なぜなら現時点では今期業績予想に懸念があるから。中途半端な数字が出てくると「出尽くし」になるからね。
6981 村田製作所 ¥9,140(▲¥176)
空売)¥9,250×4000(含み益¥440,000)
空売)¥9,140×4000(変わらず)
さて買い戻してしまった電子部品やファナック、信越化学は後場非常に入り辛くなってるので、村田に参戦。なんか不純な動機なんだが、ちょっと書いたように今の相場ってファンだじゃないんだよね。とにかくみんな、暴落が怖い。なので過敏に反応しやすいんだろうからね。
8035 東京エレクトロン ¥49,480(▲¥1,150)
空売)¥50,630×1500(含み益¥1,725,000)
6857 アドバンテスト ¥10,600(▲¥100)
空売)¥10,740×2000(含み益¥280,000)
空売)¥10,700×4000(含み益¥400,000)
6762 TDK ¥16,050(▲¥100)
空売)¥16,250×1000(含み益¥200,000)
空売)¥16,220×2000(含み益¥340,000)
持ち越した3銘柄だが・・・考えてみれば、前場の高値でよく我慢した(というか時間がなかった)よ。まさかこんな展開になるとは・・・。で後場寄りで追加勝負も考えたが、まぁ、これ以上は無理しない方がいいよなぁ・・・。TDKなんか全然売られてないし、アドバンも強かった。けどエレクには相当警戒感があったよ。
9983 ファストリ ¥91,210(▲¥1,390)
空売)¥91,360×500(含み益¥75,000)
空売)¥91,210×300(変わらず)
もしも米国に火が付いたら、ファストリを投げてくるのは必至。恐らく外資は相当の売りポジションを積んできたと思うので、勝負しないわけには行かないよ。
本日の収支(前場・後場合算):+¥5,780,000
雑感彼是
恐らく日本の投資家と米国の投資家で、アルケゴスの問題についての捉え方に相当のギャップがあるんじゃないか?と思う。アルケゴス問題って、日本企業で被害報告されたのは野村を筆頭に、UFJ、みずほ、それから詳細は分からないけれどSBIも損失をだしたらしいし・・・。
で、今朝になってクレディが玉処分を始めるという報道がブルームから出た。約2000億円分の玉を売って損失をカバーするらしいけど、これって事前の報道の半分程度しか数字が出ていないのよ。
そういう意味では何が売られるのか分からないという疑心暗鬼もあるだろうし、もっと大きいのは相場が下がれば今回のようなリスクがたくさんあるんだ、と言うことを米国の投資家が認識したことだよ。
売るのはクレディだけじゃなくて、当然他の投資家がリスクを意識すればザラ場で売ってくるだろうからね。しかも、これ以上混乱すると当局から規制がかかる事態も十分に想定できるから。
ところが日本では、日本企業の損失が発表された時点でこの問題は終わってるんだよ。で、連鎖するか否かと言うことぐらいしか気にしていないし、どうも連鎖はしないぞ、みたいなことを評論家も言ってる。なので、このギャップが、もしかしたら買い方の命取りになるかもしれない。
俺は基本売り坊なので、こんなタイミングは負けてもいいんだよ。とにかくここでポジションを建てられた自分を褒める。あとは結果なんて分からないからね(苦笑)
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