大膠着相場:6月28日(月)後場

大膠着相場:6月28日(月)後場

日経平均株価 ¥29,048(▲¥18)

大膠着相場!地合いの変化を待つしか方法なし。

後場の相場概況

米国は今期の企業業績予想を好景気もあいまってプラス10%程度と見込んでいるらしいが、一方EPSが¥2,064と劇的に改善した今期の225主力企業は、ここからの通期の伸びはほぼゼロと予想されているらしい。要するにこの時期、中間決算を控えた海外勢は、月末までこのままの水準で維持できれば御の字と考えている・・・。

どうやらそれが、ここ何日かファストリを使って日経平均を維持している原因であると思う。日本株、特に暴落からショートカバーで急回復して以降、¥29,000というラインを跨いで一向に主力に買い物が入らなくなったのは、今期の日経225に対して完全に業績の期待感が剥離している証でもある。

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何を好き好んで、ここからロングの買いを入れるはずがないし、また上値追いし始めた米国株の後を追うような動きも期待できないかもしれないと思わざるを得ない。とにかく半導体不足の長期化という重石が、自動車セクターに覆いかぶさっているし、有望と思われる素材などもインフレの影響が色濃く忍び寄ってる・・・。なにせ日本は、原材料を輸入して素材を作り出すのが得意だが、そのあたりのセクターでさえ買われなくなってる今の状況は、相当深刻かもしれない。

そう考えると、この地合い、ここまで硬直してしまうと動きようがないし、やるとするなら中小型株を積極的に狙うしかないかもしれないね。けれどもそれには、それ相応の準備も必要で、病み上がりの自分には、その準備は全くできていないし、本当に手も足も出なくなってきた。

こんな時は焦らずに、ゆっくりと地合いの変化を待つしか方法がない。

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後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥15,950(▲¥60)
空売)¥15,980×80(含み益¥2,400
空売)¥15,970×280(含み益¥5,600
空売)¥15,960×120(含み益¥1,200
買)¥15,950×400(変わらず)
買)¥19,940×80(含み益¥800
この市場は恐らく明日は動かないだろうし、動いても多少の上下だろうと思う。それほどに動意がないのは、1Q決算に向けて恐らく日経平均のEPSが上昇できないというコンセンサスがあるから。新型コロナとかデルタ株とか、まして東京五輪の成否といった要因は株価には影響していないと思う。なので、恐らく月末までは、この水準を維持したいというのが外資の思惑で、7月になると、下押しする場面があると想定。なので、勝負というよりも様子を見ていたいという意味で、僅かな玉だけど両建てしておいた。

8306 三菱UFJ ¥610.9(△¥3.0)
空売平均)¥611.5×32000(含み益¥19,000
買)¥610.9×60000(変わらず)
米国債10年物金利が上昇したにもかかわらず、買いが続かなかったUFJだけど、今夜の米国市場でダウ続伸となれば、当然金利上昇になるだろうと考えて、大引けで買いを多めに仕込んだ。と言っても、方向感はまるでつかめず、あまり大きな変化はないと思うので、勝負したつもりはさらさらなし。ただし、主力でも、日本製鉄や日立といった好業績期待の割安銘柄が買われてるので、多少メガバンクも買われても不思議はないと思うけどね。

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8227 しまむら ¥10,320(△¥380)
買)¥10,030×500(含み益¥145,000
買)¥10,000×1000(含み益¥320,000
引け後1Q決算は、予想通り絶好調の業績。経常利益で13,299としてコンセンサス(9,516)を大幅に上回った。しかし中間・通期は修正なしという慎重な姿勢を崩さず。だが、売られに売られてきただけに、トレンド転換には十分な業績じゃないかと思う。まぁ、これで2Q、4Qともに上方修正がターゲットに入るだろう。
しまむらが絶好調なのは、個別要因というよりもとにかく今の日本経済が完全にデフレに陥ってるからだろう?その意味ではこの企業が好調というのは、手放しで喜べるものではないと思うけれど、いずれにしても個別は小売勝ち組決定的だろうね。まぁ、明日下げることはないと思うので。


本日の収支(前場・後場合算):+¥4,420,000


雑感彼是

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しまむらが好決算をたたき出したのをみて感じるのは、このままでは日本の国内経済は泥沼に突入してしまうんじゃないか、ということ。中高年の味方のしまむらは、昨今若者向けのブランドに力を入れていて、ユニクロでなくてもGUでなくてもしまむらでも同じ、みたいな路線を打ち出した。しかも聞くところによれば店舗のレイアウトは広々としていて、コロナ禍でも入りやすいと評価が高いそうな・・・。

だが最大のポイントはやはり廉価で質的にも十分な衣料品を提供していることにあるのは、間違いない。そう、みんな余裕があれば、しまむらには行かないんだよ。けれども、新型コロナ禍でますます生活は苦しくなってて行かざるを得ない。そういうことは、恐らく今の日本の政治家で与野党を問わず分かっている人はごく少数なんだろうと思うし、まして国会議員やら公務員やらは、気にも留めてないだろうと思う。

でも、気が付くと日本の国内経済はデフレ地獄にあえいでいるわけで・・・。

自民党にとって企業とは、輸出が好調な大企業とその系列を指す。内需の中小企業や飲食店などは歯牙にもかけていないわけで、新型コロナが収まってもこの状況は一向に改善しないと思う。国民の金融資産が2000兆円に迫るということで、財務省辺りも搾れるだけ搾るという姿勢。その上少子化というわけだから、デフレ脱出は絶望的だよ。本当に酷い状況だってことを、いま手当して大きく政策転換しないと、日本はとんでもない国になってしまいそうで怖い。

まったくどうすりゃいいんだろ!?

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