中国リスクの初期?:9月21日(火)後場

中国リスクの初期?:9月21日(火)後場

日経平均株価 ¥29,839(▲¥660)

この下落を中国リスクそのものとして捉えてみるべき!?

後場の相場概況

米国ダウCFDが戻るから、本当は買いたくないはずの投資家が、嫌々買いついてる、みたいなそんな相場展開になった後場。日経平均¥30,000に迫るも届かずに最後は売られて引けたということは、デイトレ主体の相場だったってことだろう。

昨日に大きく下げた米国市場は、戻り相場になるという読みなのか、朝からダウCFDが高く推移して、また香港ハンセンも下押しはするものの、シブトイ値動きになったことで、「これは買いを入れて戻りを取らないと・・・」という投資家の焦りを誘ったんじゃないか?

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とにかくいろいろ考えると、米国市場の上昇要因は、こうした中国情勢などを考えると来週のFOMCでは、テーパリングに関して結論めいた決定は行われないのでは?という読みのせいだと思う。中国リスクとテーパリングという懸念材料が重なっていて、背景に米国経済後退懸念がある。

株式市場はそのうち、何処を見て動くのかははっきりしないけれど、とにかく金融相場なので、楽観的に解釈するのだろう・・・。でも、中国リスクは恒大集団の問題じゃないから・・・。

俺は買い持ちする気にはなれないけれど。

後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥17,870(▲¥700)
買)¥16,840×2000
買)¥16,830×2000
売)¥16,970×4000(+¥540,000
やはり日本市場は戻りを試したね。けれども引っ張ったのはダウCFDであったことは間違いなく、何も日本市場を見ての買いじゃないと思った。はっきり言って、今の国内勢でここを買って行ける投資家は、米国市場の動向しか考えていないと思う。で、独自に買われたのは、陸運、空運だけだったと思うので、いつまでも持っていられないということで・・・。

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6532 ベイカレント ¥61,600(▲¥500)
空売)¥63,100×200(含み益¥300,000
空売)¥63,000×600(含み益¥840,000
中国リスクも何も関係なくてただ需給だけで売り建てたべイカレ。とにかくいつまでもこの銘柄がこんな位置にいること自体、異常なのだと思うし、市場の正常化にはまだまだ時間がかかる!?

いずれにしてもこのチャートは売らなきゃ仕方ない。


6954 ファナック ¥25,575(▲¥1,055)
空売)¥25,740×500(含み益¥82,500
空売)¥25,735×500(含み益¥80,000
空売)¥25,725×500(含み益¥75,000
空売)¥25,720×500(含み益¥72,500
中国比率の高い銘柄で、しかも今の中国リスクの影響をジワジワ受けそうで、なおかつ自動車業界の動向が不透明になりつつあるファナックだから・・・。ここも、個別に云々ではなくて指数の調整銘柄になり果ててるのが、気に入らない。

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8035 東京エレクトロン ¥54,070(▲¥1,360)
空売)¥54,590×400(含み益¥208,000
空売)¥54,550×400(含み益¥192,000
空売)¥54,540×400(含み益¥188,000

6857 アドバンテスト ¥11,100(▲¥250)
空売)¥11,200×2000(含み益¥200,000
空売)¥11,190×2000(含み益¥180,000

中国比率が高いと言えば、村田にTDKという電子部品セクタなわけだが、その両銘柄はテクニカルでもちょっと売り辛い位置にある。ならば、大きく下げたNASDAQの影響が残るという意味では、この2銘柄で勝負する気になった。

全体としてこの下落が調整入りとなるのか、はたまた押し目となるのかは分からないけれど、米国はともかく少なくともこの2銘柄の株価の位置からして、売られて当然、利食いされて当然と思えるんだが・・・。


本日の収支(前場・後場合算):+¥1,740,000


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雑感彼是

株式市場はいつものように、個別の懸念に集中して全体のリスクは織り込まないという、非常に甘い判断をしていると思う。それは、中国リスクは織り込まず、恒大集団に限定して織り込もうとするから、いち早く戻るような動きになるわけで・・・。

でもその行き方、やり方はそれでいいのか?という疑問を抱かないわけには行かないんだよね。

ひと月ほど前からSEC(米国証券取引委員会)は、何度もこのような警告を発してきた。これは、例えばFRBが金融引き締めにかかる前に何度もフォワードガイダンスをするようなもので、そろそろSECも厳しい規制にかかるというアナウンスに違いないと思うんだが・・・。

でも市場はこれを延々と無視し続けているんだから、個人的には本当に呆れる以外にない。

いままで中国を使って新規上場を繰り返し暴利を貪り続けてきたウォール街なのだから、こんなことに取り合わないのはわかる。つつきたくないと言うのも理解もできる。けれど、それこそが、株式市場、いや金融市場の不透明感そのもののような気がするけどね。

恒大集団がこの秋の陣ではないと、個人的には思ってるけどね。