テーパーで相場が冷やされるか！？：11月4日（木）

日経平均株価　￥29,794（△￥273）

本日の相場概況

日経平均の日足を見れば、窓空けて大幅上昇後の陰線ということで、買うに買えない形になっている。けれども日本市場はザラ場で動くよりも夜間のCFDで動く方がボラが出るみたいな、とんでもない市場だけに、チャートのテクニカルはなかなか素直には通用しないのも事実。なので、いきおいポジションも中途半端なものに成りがちだよね。

さてとうとうテーパリングが開始されることになった。けれども今の相場規模からして、多分40兆円のテーパリングは、大した影響が出ないかもしれないが、それでも相場の根底にテーパリングという因子が加わったことは確か。昨日、テーパリングの影響について記事を書いたけれど、要するに今までは完全に無視してきたファクターが、そうはいかなくなるという側面はあると思う。

例えば米国ダウのPERは10月15日に直近の高値23.79を記録していて、以来現在までで22.56まで下落した。この要因は言うまでもなく業績が非常によくてEPSが増加したことによる。ちなみにダウが10月15日の水準になれば＄38,000となる。なので、現時点で調整となると考えるのは時期尚早なのかもしれないけれど、それはテーパリング前との比較論だから今の相場には当てはまらないかもしれないが。

いずれにしても昨夜大幅高したのは、決算でもなく景気指標でもなく、安心感という側面が強いので、利食いになってもおかしくはない水準にあることだけは確かだろうけどね。

本日の取引とポジション

1570 日経レバ　￥16,830（△￥300）
買）￥16,780×2000（含み益￥100,000）
買）￥16,770×3000（含み益￥180,000）
SUBARUと任天堂という売り玉のヘッジの意味でレバを買い持った。大引けにかけて買い上がられるのは相場が強含んだ時のお馴染みのパターン。けど、今日のレバは日経平均と比較して+￥30～+￥50で推移していたのが気に入らないけれど。往々にしてある現象らしいので。

7270 SUBARU　￥2,273.0（△￥2.5）
空売）￥2,285.0×2000（含み益￥24,000）
空売）￥2,284.0×2000（含み益￥22,000）
空売）￥2,282.0×4000（含み益￥36,000）
空売）￥2,280.0×2000（含み益￥14,000）
空売）￥2,279.0×1000（含み益￥6,000）
空売）￥2,275.0×2000（含み益￥10,000）
トヨタの決算は流石という感じはあったものの、コンセンサスには届かなかったことで、自動的に売られたわけだが、相変わらず期待感が強いと感じさせるザラ場だった。一方のSUBARUだけど、多分業績はかなり悪いはずだし、通期も下方修正してくるとみて売り勝負しようと思った。ちなみに決算発表は明日（5日）だけどね。

半導体の調達には失敗するし、米国でのボトルネックをまともに受けて組み立てラインは動かず・・・。それでいて、これほど買いが入るんだから恐れ入る。まぁ、決算になれば分かることだと思うけどね。

7974 任天堂　￥49,140（▲￥830）
空売）￥49,570×200（含み益￥86,000）
空売）￥49,550×200（含み益￥82,000）
空売）￥49,530×200（含み益￥78,000）
空売）￥49,500×200（含み益￥72,000）
任天堂は決算勝負に出た。いろいろ噂や情報が飛び交ってるけれど、基本的には半導体不足の影響をもろに受けてる気がするし、そろそろゲーム機でもないだろうから・・・。米国でクリスマス商戦があるんでこの時期売るのはヤバイかもしれないけれど、とにかくチャートの弱さが目立つ。まだ、決算出ないなぁ・・・。

決算が出たけれど、なんともショボイ上方修正でコンセンサスには程遠く・・・。実質減配もあって売られるな。

9983 ファストリ　￥79,220（△￥230）
空売）￥81,280×200
空売）￥81,200×200
空売）￥81,120×200
空売）￥81,000×200
買戻）￥79,700×400（+￥616,000）
買戻）￥79,630×400（+￥572,000）
今の日経平均はダウよりもNASDAQとの連動性が高いというのは何度か書いてきたけれど、今日の前場などはまさにそんな感じの値動きになったと思う。けれども、いかにも寄り付きの￥29,859というのはやり過ぎだろうということで、日経平均を思い切り吊り上げていたファストリを売り上がった。

大きく上昇すれば利食いされて、利食いで下落したら押し目買いが入る。株価が下げ始めたら、どこで買いを入れようか、またはどこで買い戻そうかと虎視眈々になる。所詮ノンポジで小掬いしかできないけれど、こんな時はそういう需給を狙って売買するしかないからなぁ・・・。とにかくこの局面でロング持ち越しはあまりやりたくないので、こんなチマチマした取引になってしまう。

6920 レーザーテック　￥27,585（△￥1,120）
買）￥27,000×1500
売）￥28,160×500（+￥580,000）
売）￥28,110×500（+￥555,000）
売）￥28,100×500（+￥550,000）
エレクやアドバンと比較して寄りつきが結構低いんじゃないか？ということで、イケイケに便乗することにした。この銘柄は売られるのも激しいけれど、それだけに需給が改善しやすいというのも特徴かもしれない。とにかく米国市場を見てしまったら、半導体は手の出しやすい銘柄を弄るしかないのでね。

6981 村田製作所　￥8,641（△￥161）
買）￥8,550×4000（含み益￥364,000）
電子部品の価格が跳ね上がってる・・・。ということでネガティブ視されていた村田の決算は絶好調だったわけで・・・。この位置での揉み合いは勝負できるかもしれないと思って勝負している。需給が改善したTDKは上に行ってるけれど、村田は今一つ買われないねぇ・・・。戻って欲しいけどね。

6501 日立　￥6,890（△￥123）
買）￥6,710×6000（含み益￥1,080,000）
買）￥6,700×2000（含み益￥380,000）
とにかくずっと日立を見てきて、もはやこんな時の日立は鉄板としか言いようがない、ということで買い。正直、偉大な会社だと思うよ、マジで。日経が今夜強ければ高値更新する。ダメ元で持ち越すことにした。

前場の収支：+￥2,160,000

雑感彼是

悲惨と言えば今日の船株は酷かったなぁ・・・。前場は上値追いしていて、買いそびれたと思っていたら、郵船の決算発表とともに悲惨な売られ方をした。

9101 日本郵船　（高値）￥8,940→（引値）￥7,820（落差）▲￥1,120　PER2.11　（利回）8.95

9104 商船三井　（高値）￥7,650→（引値）￥7,090（落差）▲￥560　PER1.77　（利回）11.28

9107 川崎汽船　（高値）￥5,920→（引値）￥5,180（落差）▲￥740　PER4.44　（利回）無配

汽船はファンダがあまり良好ではないから別としても、商船三井は流石にPER1.77　利回り11.28という見たこともない数字にまで売られてる。ってこんな展開を誰が予想できただろう？前場で買いついたらば、大火傷もいいところだよね。しかしはっきり言ってこんなの前代未聞だよ。もうあり得ないと思うし、何か要因があるのか？って思ってしまう。

ちなみにバルチック海運指数は10月高値が5,647で11月3日が2,892と半分近くに落ち込んでるわけで、これが要因であることは明らかなんだろうけど。

いやはや凄い展開だね。

米国短期国債金利の上昇とか、なんとなくいろいろな指数で嫌な感じの兆候が出始めてる。正直ドスンと来るのが近付いてると思うけど、まだ確信は掴めてない。あるとすれば、今週の雇用統計かもしれないし、不動産市況かもしれないけど・・・。