FOMC:金融緩和相場の大詰め!

FOMC:金融緩和相場の大詰め!

さて。いよいよ「金融政策の変わり目」が本番までカウントダウンですよ。実際に決まってから相場がどう動くのか、まずは今夜と明日のザラ場、そして明日の米国市場を見て、まず投資家のセンチメントを感じることが一番大事かもしれないね。

実際、利上げが0.25%上がっても現実の経済にはそれほど大きな影響は出ない。けれども、FRBが今年一年の利上げスケジュールを暗示する、例えば年4回を暗示させる言い回しをしちゃうと、年の暮れには1%~1.25%のFFレートになる。場合によっては年の早い段階でQTに踏み込む必要あり、と言われたら利上げとQTが同時進行するわけで、それは大変なことに違いないよね。

当然のことながら半年間で、大きなファンドなんかもポジション変更やリバランスをやらないといけないし、その影響を見越したスタンスを模索しないといけないよね。これは大きな仕事だろうし、パフォーマンスだって早々下げるわけにも行かないし、必然的に相場は荒れ気味になる。

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そうした金融政策の変わり目が、決算の真っ只中で来るという怖さはある。決算で出てきた数字や見通しに対して従来通りの評価はできないわけで、金利上昇とその企業がどう折り合いを付けられるか?という部分を観なきゃいけない。これは大変な作業だしね。数千銘柄もあって、そりゃ混乱するでしょう。

あとは政策との絡み方もある。バイデン政権の政策はいまのところ全く支持されていないし、増税とインフラ投資法案が、政策的にどうマッチングさせられるか、なんて本当に未知数。FRBは金融を絞ろうとするし、政権は金融緩和みたいな効果を期待するし・・・。相当厳しいね。

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そうしたあらゆる混乱の中に今夜のFOMCがマーケットを誘うんだよね。しかしこれだけ因数があるのがマーケットなのだから、普通の人間になんか到底分るはずがないし、量子コンピュータだって投資家のセンチメント、金融当局のセンチメント、政策当局のセンチメントがある以上、とても手に負えるもんじゃない。その上地政学リスクとか、到底この混乱のなかで織り込み様がないと思う。

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だからこそ、じっくりろ客観的に市場を眺めて、ザラ場を見て、慎重に触らないと痛い目に会うよね。ただ自分が調べた限りのことを書くと、10年物国債金利は当然上昇すると思うし、債券もハイリスクなものは下げトレンド(金利上昇トレンド)にどっぷりと突入するだろうということ。基本的にコモディティはどう考えても価格を上げないと苦しい。

なので、例えば長期金利上昇がハイテク株にとって本当に苦しいならば、当面下げトレンドは継続と見た方がいいかも。とりあえず、煮詰まってるマーケット(株式市場)なだけに、3月の利上げ本番までに行けるところまで行ってやる!みたいなセンチメントになると、大いに反発することだってある。現に米国三市場や日経のCFDは大きく上昇中だしね。

でもCFDよりも現物市場を見ないと何とも言えないかも。そして朝方4時のFOMC発表でその後の2時間の攻防戦を、眠いけれど今夜はどうしても見ないと、と思ってます。

さて十数年間続いた金融緩和相場の最終局面ですよ。大詰めです。