ウクライナショック全値戻し:2月16日(水)後場

ウクライナショック全値戻し:2月16日(水)後場

日経平均株価 ¥27,460(△¥595)

いかにも買われ過ぎの日本市場。ウクライナで下げた分は全値戻し!?

後場の相場概況

何処から涌いたのか分からないけれど、ロシアのウクライナ侵攻は16日と言うけれど・・・16日って今日だよね。ウクライナは今16日の朝8時を回ったところ。ゼレンスキー大統領は国民に向けたメッセージで16日にロシア軍が侵入してくるから結束して、と演説している。13日までは侵入の兆候はない、と言っていて14日になるとそんなメッセージを出すということは・・・ネタ元はホワイトハウスしかない感じ。

NATO軍を今以上に東方拡大しないという確約を西側は断固として拒否し、さらにプーチンはウクライナのNATO加盟をさせない確約を要求してて、これも断固拒否している。交渉にあたったドイツのショルツ首相は、これから永遠にプーチン政権とことはないでしょ?と面と向かって言い放った。

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こうした双方妥協しない姿勢が要するに東西冷戦を招くんじゃないのか!?下手をすると、ロシアは中国を巻き込んで陣営を形成してしまう恐れもあるし、そうなったら本当に世界はおかしくなっちゃう。なので、ウクライナをNATOに入れたらダメだと思うけどね。

そういう事情だから、一触即発の状況は完全になくなったとは言えず、そういう意味では株式市場の地雷のようになってしまったと思う。

さて今夜はFOMC議事要旨の開示がある。1月FOMC分だけど、ここでQTに言及するようだと、また相場は一揺れするんだろうし。いずれにしてもFRBの後手後手は時間の経過とともに、後手後手後手後手となって、仕舞いには手遅れになったりね。2月のCPIはますますインフレ傾向が鮮明になるのはほぼ確実なので・・・マジでそろそろヤバイ状況になってきてる。

そういうニュアンスを今日の株式市場では全く織り込んでいないし、ちょっとウォール街の株高シナリオは無理筋なんじゃないかと思わざるを得ないけどね。あの連中は、イケイケになったら止まらんからなぁ・・・。

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後場の取引とポジション

4661 OLC ¥22,475(△¥645)
買)¥22,390×1000(含み益¥85,000

買)¥22,350×500(含み益¥62,500
買)¥22,340×500(含み益¥67,500
買)¥22,140×1000(含み益¥335,000
さて、今日唯一の持ち越した建玉がこれ。チャートを見ると5日線に沿って完全に仕手化してる。しかも本尊が極めて上手い!騰げて売らせて、上げて売らせてを繰り返してるし。これじゃ売り方は堪らんだろうねぇ・・・。ディズニーに興味があるなら、¥20,000を超えたあたりから怪しさを感じられたろう。何せ取り組みが取り組みだからね。俺はディズニーランドって大嫌いなので・・・。

しかし、見事に担がれてる売り方。取り組みがどうなったのか分からないけれど、少なくとも今夜あたり米国市場が高くなって帰ってくると、こりゃもう高値もみ合いがら抜け出しでいよいよ厳しい状況に売り方さんは陥ってしまう。

そうは言っても利食いが出始めると、ドスンと下げることもしばしば。なので、ザラ場を見ていられる投資家限定かもね。後場はずっと板を見てたけど、いや~ぁ、面白かった。


本日の収支(前場・後場合算):+¥9,290,000


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雑感彼是

米国の大口投資家のやることは決まってる。今夜の小売売上高が良好な数字となる可能性が非常に高いから、この戻り相場を加速させようという腹。そして1月FOMC議事要旨に関しても、特別な話には(1月の時点では)なっていないという計算もあるのだろう。

だから、買い持ちしておくというのも、一つの手ではあるけれど、なぜか気が進まなかった。いつものことだけど、目先のボラをとにかく追いかけるようなウォール街の投資姿勢は、本当になじめないものがある。ウクライナ問題にしても、プーチンの発言で懸念はなくなった、という投資姿勢に転換すると、もう何事もなかったように仕掛けてくる。

実際NATOは、ウクライナを取り囲むポーランド、ハンガリー、スロバキア、ルーマニアなどに兵力を増強すると言いだしてるし、ますますプーチンにとっては気に入らないことばかり。外交交渉による解決、といってもロシアにとって美味しい話はノルドストリーム2の開弁をショルツが持ち出したことくらい。

肝心のウクライナNATO加盟問題はEU諸国も米国もゼロ回答だからね。

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今回のウクライナ問題は、面白いと言ったら叱られそうだけど、キューバ危機の時にはソ連がキューバの派兵して核ミサイルを装備しようとしたことに対して米国が激怒したという構図。核弾頭の輸送船を強制臨検するという強硬手段に出たケネディも凄かったけど、同時に本当に世界中が核戦争を覚悟した瞬間でもあった。

今度はロシアの喉元に突き付けようとするのはNATOの方。立場が逆になってるんだよね。ケネディが怒ったようにプーチンも怒るだろ!

そんなことよりも、ウクライナもロシアもEUに加盟させて経済を活性化してやればいい。そういう交渉を出来るような政治家がいないんだけどね。本気でやったらロシアはNATOの敵じゃない。けれど核はたくさんある。だからその土俵で争わないようにしないとダメだろ。ウクライナも相当貧しいけれどロシアだってキツイんだよ。なのでもっとフレンドリーな対応する気になった方が得策に決まってる。

とまぁ、理想論を書いたところで始まらないんだろうけど、それにしても株式市場はちょっとどうなるのか予想もつかないねぇ・・・。玉なんか建てる気になれなかったよ。