無理しない方が得策、と見える相場:2月18日(金)後場

無理しない方が得策、と見える相場:2月18日(金)後場

日経平均株価 ¥27,122(▲¥110)

混沌としてきたウクライナ情勢、そして再度注目されそうな米国インフレ問題。

後場の相場概況

前場の急騰は、ブリンケン国務長官がロシアのラブロフ外相と来週会談することに合意、というニュースでのもの。そしてその会談の条件に「それまでにウクライナに侵攻しないこと」という条件をとりあえずロシア側が飲んだということで、株式市場はは前場の反発をかろうじて保ったという状況。

ここ数日の米ロの動きと言えば、ロシアが米国に対し文書で要求を突き付けた内容に対して米国はほぼゼロ回答だった。プーチン大統領はそれに対して、「今後交渉は続けるけれど、合意できなければ軍事技術的な手段で対応する」と明言している。

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プーチン大統領は、それに先立ち昨年12月の段階ですでにNATOの東方拡大の停止や旧東側のNATO加盟国からの軍隊引き上げを要求していた。前者は明らかにウクライナのNATO加盟の阻止であり、後者はNATOへの牽制の意味がある。

結局今回は今年になっての交渉で、米国がゼロ回答を維持していたことから、軍事的威圧に出たという見方が大勢だ。しかし、すでに米ロ交渉は完全に暗礁に乗り上げた格好であって、今回も改めて米国はロシアの要求をゼロ回答ではねつけた。ということは、「軍事技術的手段の対応」しか残っていないことになる。

実際ウクライナへのサイバー攻撃はすでに始まっていて、「技術的な手段」は行使されているのだ。

というわけで、ブリンケンーラブロフ会談を足掛かりに株式市場は戻りを試した1日になったわけだが、この局面では到底買い玉で勝負するという選択肢はないと思う反面、売りも非常に怖い。とにかく情報一つ、ニュース一つで簡単に¥300、¥500と日経平均が動くような地合いというのは、それこそ投資にはならないんじゃないか?という気がする。

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なので、この週末はポジションを建てることなく、流石に大人しく状況を見守ることに決めた。俺としてはこの週末でも、うかうかしていられないと思うし、ドネツク、ルガンスク地方の小競り合いが非常に気になるからね。

最も前場の急伸はショートカバーが中心だと思うし、外資の短期筋あたりも、ポジションに関しては正直右往左往していると見て正解のはず。この際、やらせておきましょう!

後場の取引とポジション

(後場はザラ場の静観と状況調査に専念したために、取引と、週末持ち越しポジションはありません!)

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本日の収支(前場・後場合算):+¥4,010,000


雑感彼是

少し前までは・・・ザラ場を取引なしに見続けるということが出来なかったけれど、今は、どんなに株価が動こうが、手を出さずに我慢して見ていられるようになったと思う。これは、ほとんどビョーキの個人投資家としては、相当の進歩じゃないか?と個人的には思ってます。

だいたい、こんなザラ場に手を出すと、ろくなことはない。やるなら、持ち越したのと同じ感覚で前場の朝寄りからの動き、だけかもしれないし、途中で地合いが変わるようなニュースが出て、大きく動いた時くらい。平場で、しかも25日線の上あたりで、30分先の株価を占う張り方なんてできるはずがないし、勝ててもすぐに負ける。

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揉み合いのザラ場で痛い目にあった経験があるのに、その拡張版ともいえる、今の地合いで勝負するのは、なかなか難しい。とにかく今日の場合は、ブリンケンーラブロフ会談が、それまでにウクライナ侵攻をしないという条件下で来週後半に行われる、となったから、予想外の時間が生まれた。

そこで来週に日程を見ると、21日(月)は米国市場がプレジデントデーで休場、23日(水)が天皇誕生日ということで日本市場が休場、そしてその週の25日(金)か週末に会談があるという、とんでもない日程になっているわけで、まったくやり辛いことこの上なし。

それだけでもやるのは嫌になってくるのに、この状況じゃ・・・。

というわけで、もう一度、インフレとかも含めて、ウクライナ情勢を自分なりに解釈しておかないと、と思ってます。

今週は本当に疲れましたね。皆さんもお疲れさまでした。