怖すぎる相場展開:2月18日(金)前場

怖すぎる相場展開:2月18日(金)前場

日経平均株価 ¥27,094(▲¥138)

小さな事で大きく動く!非常に怖い相場展開が続く・・・。

前場の相場概況

相変わらずロシアの主張は「ウクライナ侵入する気はない」というものだが、正反対に米国は執拗に「数日中に侵攻する」「証拠をでっちあげてる」という過激な発表でロシアを牽制している。これが、ある意味ロシアの決断を妨げている効果はかなりあると思う。

たとえば16日に侵攻するという説の出所はホワイトハウスだったわけだが、この日、恐らくロシアは演習を行っていたベラルーシから、チェルノブイリの横をすり抜けて、キエフに侵攻するつもりであったこと明白らしい。しかし、米国がそれをリークした形になって動くに動けなくなったということ。

あとは、ウクライナ領内でウクライナ軍と新ロシア派の小競り合いを、ロシアはネタいするつもりなのだろう。ここにきてお互いに砲撃し合って負傷者も出始めている。ロシアがクリミアを占領した理由は、クリミア半島の大半がロシア系であって、事実実力で占領したにも関わらず、あまり反対は起きなかった。今回、ドンバス地方の独立を議会が可決して、これがメルケル前首相の肝いりで締結したミンスク合意に違反するというのがウクライナの主張。一方ロシアは、親ロシア派との調停をせずミンスク合意を履行していないと主張している。

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とにかくロシアとしては、国際世論の逆風も感じているだろうし、時間が経てば経つほどに侵攻し辛くなることは確かで、株式市場はほとんど「ロシアのウクライナ侵攻はない」というスタンスに傾きつつあると思う。

この前場に株価がぶっ飛んだのは国連安保理でロシアの外務次官が「ウクライナ侵攻のつもりはない」と再三にわたって発言したことが材料。でも、ロシア政府要人ではなくて外務次官の発言だということを、気に留めておく必要があると思うけどね。

個人的にはこうなってもまだ、プーチンはウクライナに侵攻すると思っている。16日のキエフ侵攻作戦は、かなり過激なものだった(らしい)。なにせベラルーシとウクライナの国境からキエフへは、放射能塗れの立ち入り禁止区画を通過しないといけないからね。ロシアがベラルーシにイスカンデルミサイルを配備してるし・・・。

ここは安易に、ポジションを見めて持つ超すのは危険極まりないと思う。

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前場の取引とポジション

6758 ソニーG ¥12,105(▲¥55)
空売)¥12,160×2000
買戻)¥11,880×2000(+¥560,000

6861 キーエンス ¥54,370(▲¥510)
空売)¥54,880×1000
買戻)¥53,800×1000(+¥1,080,000

相場がぶっ飛ぶ前に買戻していたソニーGとキーエンス。何とか大きめに利食いできて狙い通り、みたいな気分になれた。でも狙ったわけではなくて両銘柄ともに需給が悪化してると思えたからね。これしか持ち越し玉がなかったわけだが、この意味不明の相場では、本当にどう転ぶか分からんから・・・。実際、ロシアの外務次官クラスの発言なのに、相場は戻り歩調となってるし・・・。なんか、危険な匂いするなぁ・・・。


9983 ファストリ ¥64,430(△¥730)
空売)¥63,500×200
空売)¥63,450×200
空売)¥63,400×200
買戻)¥63,450×200(変わらず)
買戻)¥63,380×400(+¥28,000
妙に強かったファストリは、何やら海外勢は日経を落とす気がないな、ということで撤収、手数料を献上した。まぁ、日本市場は意外に強いので、驚いている。

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6954 ファナック ¥21,670(▲¥1,110)
空売)¥22,135×400
空売)¥22,120×600
空売)¥22,100×600
買戻)¥21,300×1000(+¥826,000
買戻)¥21,250×600(+¥510,000
ファナックが今日は大きな利食いが入って予想外に値幅が取れた気がする。ぶっ飛び前だったので、反応する前に利食いしておいて正解だった。本当にこの相場は油断も隙もあったもんじゃない。


6506 安川電機 ¥4,715(▲¥140)
空売)¥4,785×4000
買戻)¥4,700×4000(+¥340,000
やはり、大して売られない安川。手を出さないと誓ったはずが・・・。株価ボードから外すしかないなぁ・・・。なんか日本電産と同じくらい危ない銘柄だよ。

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8035 東京エレクトロン ¥56,510(▲\1,710)
空売)¥57,220×1000
買戻)¥56,380×600(+¥504,000
買戻)¥56,300×400(+¥368,000

6857 アドバンテスト ¥9,530(▲¥230)
空売)¥9,590×4000
買戻)¥9,500×2000(+¥180,000
買戻)¥9,470×1000(+¥120,000
買戻)¥9,430×1000(+¥160,000

6920 レーザーテック ¥21,290(▲¥710)
空売)¥21,500×2000
買戻)¥21,100×2000(+¥800,000)

というわけで半導体3銘柄は、ぶっ飛んだ後に買戻したわけだが・・・大分含みを溶かしまくったけど、なぜか反応が鈍くて助かった気がする。それにしても・・・毎日こんな相場じゃ、どこかで大きく嵌ると思うし、ちょっと慎重にいかないと、というか、行くべきではないのかもしれないし・・・。


前場の収支:+¥4,010,000


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雑感彼是

株式市場、一寸先は闇と言うけれど、昨日にしても今日にしても、昨夜の米国市場にしても、本当に予想も出来ないような株価の急激な動きが頻繁に飛び出すよねぇ・・・。

かつて湾岸戦争の時とかも、こんな感じだったのかもしれないけれど、当時はザラ場に張り付いて、というのはしていなかったし記憶も曖昧なので、分らない。だからほとんどこんな相場は初めての体験ということになる。

まして根本的にインフレが急伸しているというとんでもない状況下で起こってる出来事だから、全く始末が悪いというか・・・。ザラ場の取引でも、「買い」を入れるときっていまは、デイトレが主眼なんじゃないかと思うし、まさかこの状況で持ち越して大きく取るというのは、なしだと思ってる。

例え結果的にそうなったとしても、それに賭ける勇気というか蛮勇を持てるか否かだよ。でもこの前場、なぜか自動車と船が高い。そういうのを見て、この相場は結構強いんじゃ?なんて考えちゃうと、泥沼にはまり込む第一歩になるような気がする。

さて後場も何が飛び出すか分からないからね。要注意相場でしょ!