プーチンの策略は小型核を使う事かもしれない・・・

さらにもっとおかしな事は、ロシア軍そのものの侵攻の仕方だよね。今日あたり捕虜になったロシア兵への取材映像が出てるけれど、戦車の操縦士だという若者が、演習だと思って（ウクライナに）きた、と言っていた。軍内部ではすでにゼレンスキー大統領は死んでいるし、ウクライナの親ロシア市民の援護もあるので抗戦することなく楽にキエフを占領できる、と聞いていた、とはっきりと言っている。

それに報道では、ロシア兵の士気が上がらずに苦戦している、ウクライナ軍の頑強な抵抗にロシア軍は進めなくなっている、食料が不足していて補給に問題を抱えているとか、勝手放題の解釈を入れて、それがロシア軍の侵攻日程の遅れの原因だ、と解説するわけだけど・・・。でもそうした解説や解釈は、何だかピンとこないというか的外れのように思えてならない。

いま、ロシアとウクライナは本当に真剣に戦争してるわけで、そんな中途半端な作戦で殺し合いが出来るのか？って思うよ。戦場は生きるか死ぬかの修羅場のはずで、第一キエフを本気で陥落させるなら、キエフを目前にして大部隊が動かずにとどまっているということ自体まったく信じられない。それも隊列が60キロにも及ぶというのだから、本当に大部隊だよね。

今川義元の桶狭間じゃないけれど、狭くて一本道を大部隊で通過するなんて、無謀そのものだし、だからこそ数百騎の信長勢に隊列をズタズタにされて負けてしまうわけだよ。画像で見ると、分断して戦車なり装甲車なりを5、6台壊せば、つかえて前に進まなくなっちゃうと思える。そんな弱点だらけの行軍をするはずないと思うんだが・・・。

ちょっとあまりにおかしいから、自分なりに少し考えてみたんだけど・・・。

これってもしかしたらロシア軍は最初から陸戦をまともにする気はなかったんじゃないか？ただ占領するためにウクライナ領内に入ったのであって、戦うという意識は相当に低いんじゃないかと思う。もちろん、ウクライナ軍が抵抗すれば、抗戦するというくらいの気持ちはあったと思うけれど、きっちりした作戦行動をとってるようには見えないんだよ。

第一本気でキエフ攻略を目指したならば、ロシア軍はあっという間にやれるくらいの戦力だと思うし、何せウクライナ国境で1年も前から準備していたわけだから、もっと厳しくやれると思う。でも報道を見る限り、距離を取ってミサイルを打ってるだけに見えるし、あとは兵器を試しているようにも見えたりするしね。とにかく（ロシア軍が）ガチでやってるようには、少なくとも俺には見えないんだよ。

そこで、どうしても引っかかるのが、プーチンの「戦略核の使用」をほのめかしている、というかあからさまな発言なんだよね。今、ロシアは「大統領命令でいつでも核弾頭を搭載したミサイルなり爆撃機なりを発射できる体制」にあると言う・・・。何度か書いたけれど、最初に侵攻して占拠したのがチェルノブイリだったというのも、どうしても引っかかる。チェルノブイリはウクライナとベラルーシに跨る広域が「立ち入り禁止区域」のままだ。どうしてわざわざ、放射性核種が残留しているそこを占拠し、画像では原発の近くを兵士が歩いていたりするのよ。それも全く理解できないことだからね。

それで、いろいろ考えた末に自分なりに出した結論は・・・。

プーチンはもしかしたら最初から「核」を使う気でいるんじゃないかってこと。大きな破壊力のある戦略核ではなくて、小型化された戦術核と言われるものを、キエフに投下するつもりなんじゃないかって、恐ろしい結論にたどり着いた。チェルノブイリを最初に占拠したのは、原発事故以来いま、どういう状況になっているのか調査したかったからではないか？と思う。そうしたデータが欲しかった。なぜならキエフに核を投下した後、残留放射能がどうなるのかを知りたかったから。チェルノブイリ原発は福島第一と違って核爆発を起こした原子炉だからね。ある程度シュミレーションできるという部分がある。

そうしたタイプの核ならば、破壊力は限定的ではあるし、だからこそキエフの手前30キロあたりで軍が侵攻を止めている、と見ると、すんなりとロシア軍の行動に合点が行くんだよね。ちなみに情報によればすでにイスカンデルは通常弾頭で使ったと言われているけど、小型戦術核を使うとすれば、これも人類史上初の暴挙ということになる。

ここ何日か、なぜか背筋が寒い感覚に襲われて、オミクロンか？なんて自分なりに疑いもしたけれど、そして叔母が亡くなって今日火葬も終えたばかりなのだけど、なんか、嫌な感じがするんだよね。

個人的には60％くらいの確率で、プーチンは小型核を使ってくると思う。ソ連時代の威光を取り戻すためには、力でNATOを押し返す必要がある、とプーチンは考えているのではないか・・・。