停戦交渉で一喜一憂の夜

停戦交渉で一喜一憂の夜

まさに予想外の展開になりつつある!今夜、権利取り後の日経平均CFDがなんと、¥300近く爆上げしつつ米国市場の寄り付きとなった。

今夜ロシアはトルコのイスタンブールでの停戦協定終了後に、テレビ中継のなかで「首都キエフ周辺と北部チェルニヒフでの軍事作戦を縮小する」と発表した。同時にプーチンーゼレンスキー会談の可能性も示唆したことを株式市場は好感した格好。

だが、そもそもキエフ周辺の戦闘ではロシア軍は補給が全くできずに、後退していたので、ロシアにとってはあくまでも、敗北とは言わずに体裁を整えたと言える。また情報ではチェルノブイリ原発からもロシア軍が撤収したということも伝わっていて、とりあえずウクライナ全土に渡る戦闘は、東部ドンバス地方一帯とマリウポリに限定される形になった。

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しかし、停戦交渉では何も合意に達してはいないし、仮にこのロシアの発表が現実になっても、西側諸国のロシアに対する経済制裁は解除できないだろう。以前として東部ドネツク、ルガンスクでは激しい戦闘が続いていて、クリミア半島同様に占領と言うことになると、武力による主権国家の侵害・占領ということになり、とても容認できる立場は取れないだろうからね。

しかし・・・、ロシアは今度は軍事活動縮小という材料で、2022年4月4日償還予定のユーロ建て債(ドル建て債の間違い?確か21億2900万ドルのドル建て債の元利償還のはずだが)をルーブル建てで買い戻すとしたという記事がブルームに掲載されている。

情報が錯そうしているようだが、つまりドル建てでは償還出来ないということだし、この際いくらルーブルが下落してもいいという事なのかもしれない。

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さてさて、様々な情報が錯そうしていて、これでプーチンが核や化学兵器を使うことがなければ、ウクライナ問題はほぼ株式市場には織り込まれた格好になる。まだ明確には4月4日の償還が出来る保証はないものの、盈虚は限定的とみなすことだろう。そしてそうなると、一気にインフレとFRBの金融政策に焦点が移るだろうね。

いずれにしてもこうした状況を受けて、米国債10年物近位は2.388pまで下落し、ドル円は¥121.98と一気に切り返してきた。WTI原油も$98.51まで突っ込み、その後$102台まで戻しつつある。

まぁ、徐々にではあるけれど、日経平均CFDも落ち着きを見せてきて、明日の配当只取りの夢は薄らいできてる。

やはりただの期末の値動きではないねぇ・・・。戦争もインフレも絡んでるから、教科書通りには行かないねぇ・・・。