いよいよ厳しい8月相場

いよいよ厳しい8月相場

先週の日本市場は揉み合いとは言え、見るからに強い動きだったという印象があるよね。陰線2発とは言え5日線上で踏みとどまって、もう一丁行ったろか!みたいな雰囲気は、売り坊にとっては看過できないなぁ・・・もうすでに担がれてるんだけどね。

そんな相場なんだけど、最近は特にドル円ばかり見てるんだよ。動きとしては米国金利と連動してて、10年物国債金利が下げたらドル円も円高方向というかなり連動制が高い相場になっている。そこで、今のドル円の位置だけど、¥133.470近辺の動き。一旦¥132.500あたりまで突っ込んで、そこでショートカバーがでて¥134.500までリバウンドしてからの半値戻しという状況。これが、まだ円高が足りないとなれば、もう一発ダメ押しが来るかも、と。

そうなると日本株も少し押してくるかもしれないなぁ・・・。先週は決算とともにジワジワとEPSが増え続けて、最終的に週末では¥2,161まで来た。でも面白いのは、月曜からPER12.92、12.92、12.93、12.93、12.86とほとんど変わらないこと。日本株はこれからサマーラリーでもっと上なんじゃ?とみんなが思ってるという感じだから、個人的にはなかなか買い辛い。

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外部要因に目を向けると、ドイツとイタリアはいよいよロシアの天然ガスが来なくなりそうで、後はノルドストリーム2を使うしかない状況に追い込まれている。石炭火力もやるらしいけど、再生可能エネ云々どころの騒ぎではないんだろう。ところがこれを米国が認めない方向なので、いよいよ政治的にも拗れそう。

米国はシェールを輸出禁止にしたくて仕方ない。なぜならこのままでは11月の中間選挙では勝ち目がないから、是が非でもインフレを抑え込みたいわけだよね。WTI価格を下げたらインフレは下がるのは間違いないから。今回、米国下院のペロシ議長がアジアを歴訪するというかもう日本には来たみたい。その流れで台湾に行こうとしたけれど、中国が猛反発!なので相当にヤバイ感じにはなっている。その上バイデン大統領は、なんか新型コロナにかかったまま、というか一説には辞任説まで飛び出してる始末。その場合副大統領のカマラ・ハリスってことだけど、史上最悪の何もできない副大統領だから、民主党もそれは嫌。

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だからとりあえずペロシ自ら同盟国の様子見と台湾を抑えにきた、という感じだろう。

今月5日頃にはOPEC総会で原油の増産量を話し合うけれど、多分バイデンの要請には応じないか、または本当に申し訳程度増産を発表して水面下では何の変化もナシという戦略だろうからね。原油価格が下落するというのは望み薄だ。

となって、米国は素直にリセッションになってれば・・・株価の反発は理解できるところ。ところが、雇用が良好、労働コストは上昇するばかり、となってはっきり言って将来の利下げなんかを期待す出来るような状況ではないんじゃ?にもかかわらず、株価だけ底打ちとか言って上昇してゆくって、危ない、危ない!

日本株を海外勢は売ったんだよ。でもここから買い戻すという動きはないね。当たり前だけど。

それが相場に現れるかが、今週の焦点になると思うけどね。