CPIで米国株式市場、大いにはしゃぐ!
- 2022.08.11
- トレード雑感
昨夜の米国三指数はほぼ爆上げ状態になった。しかも、少しは大引けにかけて垂れてくるかな?と思って観ていたけれどまったくその兆候なし。そして引け後のダウCFDもさらに上値を追うという強い展開が継続してる。それを受けての日経CFDは¥28,200に届こうかという勢い!10日時点で日経225EPSが¥2.211という事なので、PER13.0、¥28,750辺りまでは視野に入ってるのかな?と思わせるよね。
もちろん、米国のインフレが下がってくるとなると、傾向としてドル高に歯止めがかかるわけだから円高へ。もっとも米国債10年金利が下がってこないとそれも¥130割るのは難しそうだけどね。
さて昨夜のCPIだけど・・・よく見るとやはりというか、9.1%→8.5%に低下した主な理由は原油関連だった。原油価格の下落に伴ってエネルギー関連商品、ガソリン、燃料油が大幅に下落したことが大きいんだね。大半が原油ということになれば、CPIコア(前年同月比)はどうかというと、6月5.9→7月5.9と変わらず、となってる。
なので、この株価のはしゃぎっぷりは何なんだ!?という感じがするよ。原油について言うと、やはり需要の最盛期は11月ということになるので、状況どう変化するのかによってだけど、現時点では高止まりすることは目に見えてる。となると、今回の期待通りインフレは天井を打ったということ、そしてこれから下がってくるから、FRBの利上げペースも緩やかになる、という保証には俺には見えないんだけどね。
第一、今月の雇用統計とCPIでむしろFRBは0.750pの利上げをしても大丈夫と傾いたんじゃないか?と思う。だってFRBの唱えるソフトランディングが可能って感じになってきてる。それでいてインフレは8.5%ととんでもない水準の高止まってるわけで、これならば0.750pやっても景気後退はたいしてない、というFRBのセンチメントだよね。
だからアイキャッチ画像の9月FRB利上げ予想で、0750pが大幅に減少して0.500pに傾いたというのは俺的には相当な違和感があるよ。むしろより0.750pの比率が上がらなきゃね。
米国市場がそういう見方をしてて、個人消費は減少してるし、家賃は一向に下げる気配がないし、金利は上昇するという状況を考えると、必要以上に米国経済に楽観するのは矛盾以外の何物でもない。
まぁいいか・・・このままもう少しはしゃいでもOKだよ。日経平均もPER13.0超えは全然OK。できればPER13.5くらいまで、日経平均¥29,850くらい行っちゃってください!でないと、売りの妙味がないわ!
-
前の記事
7月インフレを楽観する株式市場! 2022.08.10
-
次の記事
レンジブレイク!:8月12日(金)前場 2022.08.12