株式市場は全部投機!だから・・・

株式市場は全部投機!だから・・・

よく投資と投機ってどこが違う?みたいな話があって、投資は善で投機は悪、みたいな印象付けをされることが多いと思うけれど、何言ってるんだろう!?っていつも思いますよ。はっきり言ってそんなのはナンセンス以外の何物でもないよ。

ググって見たらこんな解説が出てきた。

投資先の将来性を見越して長期的な利益を得ようとするものが「投資」、相場の変動を利用して短期間で利益を得ようとするものが「投機」と呼ばれています。

俺にはこれが全く理解できないというか一見すごく説得力のありそうな解説だけど、株価がザラ場でオークション形式で決まるものなのだから、ここでいう投資だってすべて投機なんだと思うんだ。なんか、証券業界じゃないけれど、株式投資をきれいごとにしたいという業界全体の思惑を感じるんだよね。

株価の変動を解説すると、「思惑で買われ事実で売られる」みたいなことを言うけれど、それってマンマ投機の解説じゃん!って思うしね。もっというとジョン・テンプルトンという米国の投資家が「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」という名言を残したのが有名だけど、これはそのまんま投機のこと。

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そもそも、米国で積み立て投資をやったら裕福になれたろう。けど、日本では同じことしても全くダメ(の部類)だった。日本はバブル崩壊の傷も言えないうちに消費税でデフレに突入したからね。完全にアウトになった。でも輸出企業はよかったんじゃ?と思うけれど今度は円高でアウト。とにかく貧乏神の財務省と間違いだらけの日銀、そして無知無能な政治家のために、悲惨なことになってます。

「お前素人のくせに政治批判、役人批判してるんじゃないよ!」みたいに言われそうだけど、そんな人にこのチャート見せたら流石に黙るよね。全く酷いもんだよ。なので個別株を選別して積み立て投資をやれば配当も出るし、ある程度のパフォーマンスも出ただろうけど、日経平均なんか全然ダメ。ボロボロだね。

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またこんなのを見ても日本経済のダメっぷりが分かっちゃう。

まさに貧乏まっしぐら、といった感じだよね。完全にアルゼンチン化してる。

だから、こんな状況で投資先の将来性を見越して長期的な利益を得ようとするものが「投資」って、そんなのはきれいごとでしかない。でも将来のことは分らないと言えば分らないけどね。

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そもそも本来の株価の価値を考えてPBR1.0から上はプレミアム。今の日経平均株価はPBR1.18なので、この0.18分が将来の期待料みたいな部分なんだろう。けれどここ15年の間に史上最低の0.81付近を2回も付けちゃってる(2009年、2020年)わけで、2015年に1.56、2021年に1.36があったけどその辺が過去15年間の高値。こんな状況で日本株で資産形成なんて笑わせてくれるよ。

というわけだから、結局今の日本市場で勝つためには、投機と割り切って参加するしかないし、だとすればテクニカルも重要だけれど、最も重要な要素は株価変動の主要因となってるセンチメントを重視した短期投資しかないのは明らかだよ。その視点でテクニカルを考えて、日足チャートで取引するしか方法はなく、リスクを取って10%、それが嫌なら5%くらいを狙うしかない、というのが俺の投資方法ですね。

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で、ここで注意しなければならないのは、日本市場のセンチメントは今となっては即海外投資家のセンチメントのわけだから、それを読むためには米国市場の動きを出来だけ見ないと分らんよね。その時一番厄介なのが為替だけど、日経平均のドル建てを考えることで補うことはできるからね。

株なんて投機と割り切ってやらないとダメ。企業の成長に期待して・・・なんてね、還暦の俺なんかにはそんな悠長なことを言ってる時間がないもの。それに日本企業は成長なんかしないしね、個別で見分ける技術も知識もないし・・・。チャートを常に投機としてみてね、ドジくった企業を売って儲けるとか、日米の連動性で儲けるとか、そんなことしか考えられないもの。

でも、最終段階として考えてるのは、米国市場が本格的にリセッション入りして、本当の底値を付けるようなとき、大量買いして株式投資人生を引退するということ。あと1年とか2年とか、そんな感じでね。けどそれとて日本のようなバカバカしい状況に米国が突入する可能性だってあるから、そこで負けたら手仕舞いだけどね(苦笑)