投資全滅のシンフォニーが聞こえる!:9月28日(水)後場

投資全滅のシンフォニーが聞こえる!:9月28日(水)後場

日経平均株価 ¥26,173(▲¥397)

投資全滅のシンフォニーが聞こえるぞ!

後場の相場概況

前場から権利落ち後の下落を嫌った売りものが優勢で、後場になると1時過ぎには落ち着きを見せてきた日経平均だけど、そこが¥26,000割れの水準であったことから、買っておこう、配当を貰って底でいいんじゃないか?という買い物が2時半あたりから出てきたということもあるし、デイトレショートの手仕舞いという側面もあったと思う。

さて、依然として米国市場の環境は良くない。というか昨日より確実に悪化してきてるわけで、連続下げが続いているからと言ってリバウンドするタイミング!?と考えるのは結構危険でもある。米国市場は日本市場の配当取りとか関係ないわけだし、米国債10年物金利が3.900台と跳ね上がっていることもあり、しかもザラ場で4.000を付けてると言うこともあって、場合によっては4.000pブレイクしてゆくようなそんな雰囲気も否めない。

となると今夜の最も注目点は、NASDAQが6月底値をいよいよブレイクしてくるか、という点。ダウとS&Pはすでにブレイクしてしまって所謂底抜けた陰線を作ってしまったけれど、なぜか昨日はNASDAQはプラス引けしてた。でもアップルがiphone増産を中止したというニュースが効いてくるかもしれないからね。そうなると三市場底抜けということになって、いよいよ阿鼻叫喚の大陰線連発という事態に対する懸念が出てくる。

Advertisement

そういう意味で明日権利落ち後に買いが入ると考えるのはちょっと早計のような気がするんだよ。もちろん今日の引け値ベースでは、日経平均は遂にPER11.99というとんでもない領域に突っ込んで、明日は権利落ちでさらに低下する。買い向かう投資家はこれで株が買えないのなら、株式投資は止めた方がいい、なんて言いそうだけどね。

考えてみると、今回の下落相場の基本にあるのは、リーマンショック以来延々と続いてきた金融緩和による膨大な資金が投資されているという点だよ。とにかく今の状況は、株式ダメ、債券ダメ、コモディティダメ、不動産ダメ、というほぼ全滅してるわけで、そうなるとその資金は日々減り続けてると言うことになる。そして昨日まで唯一気を吐いていた仮想通貨も今日遂に堕ちた。

その状況で果たして株式を売らずにいられるのか?ってことだよ。全ジャンルでショートして、繋いでおいてあとは現金化するか、米国債を買う以外に方法なし。けどその米国債もQTによって売られる始末じゃ・・・。

もういい加減で覚悟しないといけないみたいだね。

Advertisement

後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥12,690(▲¥435)
空売平均)¥12,631×2480(含み損¥146,000
権利取り、権利落ちに関係のないETFなので、とりあえず相場の状態を見るまでは建玉しておこうと思っての売り建て。この後の展開を予測してみると、とにかく米国市場は全ジャンルで負のスパイラルにはまり込んだような、そんな雰囲気がある。けれども日本株がPER11台というのは、通常ならば大安売りということで、目を瞑っても買いたくなる水準であることは確か。

けれども新型コロナショックの時を思い出すと、逆場って生き残れた人は現物買い以外にはいなかったし、もっというと、未曾有の金融緩和で肥え太った社会全体が、スリム化されるような、そんな世界大恐慌並みの事態だって、ここまでくれば想定しないわけには行かないし、現にそれ以上の兆候も出始めている。

大袈裟かもしれないけれど、すでに資産防衛の方法は、唯一米国債しかないような、そんな感じがするしね。明日以降の相場でどれだけ根性入れられるか・・・もうそれしかない気がするけどね。

Advertisement
Advertisement

1599 原油先物 ¥331.6(▲¥3.2)
空売平均)¥332.42×1880(含み益¥15,400
こんな時に原油価格はどうなるのか?OPECプラスが減産して価格防衛に走るだろうけど、そもそもそんなことが通用しないだろう、ということがサウジアラムコを上場させた時点で決まってたことなんじゃないか?と思う。先進国はもうエネルギーを原油に頼りたくないという方向になってて、天然ガスでさえ、もうドイツの息の根止めることは出来ないと思うしね。

だからプーチンはパイプラインを破壊して強硬手段に出たわけで・・・焦りまくってるんだろうね。でも、これで原油価格が暴落すれば、ロシアの命運も尽きるだろうし。多分世界の金融支配者はロシアを許さないと思うしね。

そういう意味では$70台に突入したWTI原油価格が今後どういう推移を見せるか、これも楽しみだなと思う。

Advertisement

【ワンポイント】

株式投資でこの時期ヤラレルということは、手持ち資産が加速的に縮小することを意味するんだよね。円安でしかも負けてたらそれこそヤバイ状況と言えるはず・・・。でも、テクニックで十分に補えると思うからおすすめしてます!

デイトレなら:紫垣デイトレード塾(JCB / AMEX / 銀行振込)

短期スイングなら:ロング/ショートの基本技術【相場師朗】のショットガン投資法


本日の収支(前場・後場合算):+¥6,010,000


雑感彼是

インフレを退治するために、恐慌な姿勢を取り続けるFRBだけど、今のFRBの失策は「利上げのフォワードガンダンス」的なコメントを連発してしまってる部分。少なくとも、インフレは自然に抑制できると言うことを、去年ではなくて今年に言うべきだった。そしていつでも状況に応じて利下げの準備も出来ていると言っておけば、株価の下落はここまでにならなかっただろうし、他のジャンルも全然まともだったはず。

Advertisement

その意味では、今回大きく戻る可能性があるとするならば、月末のPCEしかないだろう。今回個人消費支出が一段と伸びるという予想だけど、果たしてそうだろうか?ここが最も重要なポイントであって、これが予想を上回るようなら、大陰線確実になる。

そういうことを考えると、明日権利落ち後の買い物はあまり期待できないのではないか?と思うけどね。明日買うのは本当にハイリスク以外の何物でもないし・・・。

さて、たった今(16:00)に米国債10年物金利が4.000pをブレイクしたぞ!これで今夜あたり実質金利は1.90に到達する可能性が高くなった。もしかしたら今夜一気にドル円も¥145オーバーを試すかもしれない。となると、そこで介入すれば、明日の日経平均はとんでもないことになる。

とにかくここを乗り切るには出来るだけ様々な想定をしておいて、いざという時に素早く動くことだよね。