円安急進で介入懸念が株価を抑えてる!?:10月12日(水)前場

円安急進で介入懸念が株価を抑えてる!?:10月12日(水)前場

日経平均株価 ¥26,364(▲¥37)

日経平均は下げ渋ってはいるものの、今度は為替介入懸念が上値を抑え込む!?

前場の相場概況

昨夜の米国市場はショートカバー主導で、強烈な上昇相場になったものの、イングランド銀行のベイリー総裁が、長期国債の購入はきっちり後3日で終了する、と改めて強調したことで英国年金基金のデリバティブによる大幅損失が避けられず、崩壊の危険さえあるということで、再度のポンド下落不安もあいまって金融危機に対する懸念が急激に高まった。その結果米国市場は上昇分をすべて吐き出し、かろうじてダウがプラスを維持したものの、NASDAQは大幅下落となった。

このことは現在如何に金融面でも不安定な状況にあるかを物語っている。ドルの一強時代は改めて、各国通貨安という形で世界の金融を揺さぶることになる。実際、ドル円は11時の時点で¥14.300を突破してきてるし、ウォンも安値更新がカウントダウンに入ってる。

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オマケにロシアによるウクライナ全土に対するミサイル攻撃はエスカレートしていて、地政学リスクが金融不安を一層煽る形になっていて、いつまでもこの問題を無視していられるような状況ではないのではないかな。

株式市場は今夜のPPI、そして明日のPCI&FOMC議事録に注目しているのかもしれないけれど、もはや目先の景気指標でそうなるという状況でもないと思うけどね。CPIでどんな数値が出てもFRBの利上げ姿勢は変わり様がないと思うし、明日を境に米国株は業績相場へとなだれ込む。

もはや企業業績の大幅な下方修正は避けられず、来年の金利水準を織り込むならば、さらなる株価の下落は避けようがないわけで、そんな状況下で狂人プーチンが・・・。考えたくもないし、ポジションを過度には建てたくもない。

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前場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥13,090(▲¥45)
空売平均)¥13,140×3280(含み益¥160,000
朝寄り時点では方向感が掴めずに放置を決め込んで、上昇したところでは僅かに売り玉を追加してポジションを維持した。ドル円はとうとう安値更新の¥146.350を突破して、米国債10年物金利も一旦は買われて大きく下げたものの、再び3.950P水準に戻ってる。しかし本当に英国の年金基金はデリバティブでとんでもないことになるのかな?英国経済の規模は小さくても米国市場に対する影響は流石に大きいから・・・。


6758 ソニーG ¥9,407(▲¥79)
空売)¥9,524×1000(含み益¥117,000
空売)¥9,522×1000(含み益¥115,000
空売)¥9,518×1000(含み益¥111,000
空売)¥9,516×1000(含み益¥109,000
空売)¥9,514×1000(含み益¥107,000
引き続き寄り後は大きく売られる場面があって、買戻しも考えたけれど、需給が見たくて結局は放置したまま前場を終えた。しかしここまでソニーが嫌われた理由は・・・。ひと相場終わった、という雰囲気が否めないけどなぁ・・・。

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8035 東京エレクトロン ¥34,980(▲¥1,720)
空売)¥36,700×1000(含み益¥1,720,000
空売)¥36,680×500(含み益¥850,000
空売)¥36,670×500(含み益¥845,000

6857 アドバンテスト ¥6,770(▲¥210)
空売)¥7,000×4000(含み益¥920,000
空売)¥6,960×4000(含み益¥760,000

6920 レーザーテック ¥16,085(▲¥960)
空売)¥17,490×2000(含み益¥2,810,000

やはり半導体関連はもう買われようがなくなってきてる。PC販売17%減とかインテルのリストラとか、とにかくいい話は全く出てこなくなった。その上で、米国の対中半導体輸出規制となったわけで・・・。これはまだ下がるんだろうなぁ・・・という感じで見てるけど。

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6367 ダイキン ¥22,455(▲¥140)
空売)¥22,685×1000(含み益¥230,000
空売)¥22,680×500(含み益¥112,500
空売)¥22,675×500(含み益¥110,000
半導体とは違った意味で世界経済の状況を反映するのがこの会社だと思ってて、大きくチャートを見ると三尊天井のようにも見える。となると・・・。

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前場の収支:(変わらず)


雑感彼是

バイデン大統領は、OPECプラスの日産200万バレル減産という決定に対して、相当に怒ってるみたいだ。中間選挙を控えてこの局面で株価がさらに下落ということになれば、民主党の勝ち目はまずゼロに近くなる。だから何とかしてインフレ低下の兆候を見せないと、選挙にならなくなるから必死だよ。

とは言え、OPECプラスにしても200万バレルの減産は、あれはブラフなんだと思うね。原油価格が上昇すれば減産などするはずもなく、どれだけ生産しているのかは、本当のところは分らない。なのでその辺のことを市場は分ってるというか、無暗に原油価格が上昇することもないみたいだ。

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で、ここからは多分に株式市場は政治がらみになってきそう。つまり、信頼していないわけではないけれど、株価が上昇しやすいような数字がPPIやCPIで出るんじゃないか?

今は売りポジを持っているけれども、どうも今回のCPIとかは、キナ臭いと思うので、多分後場には一旦ポジションを閉じると思う。

今回のCPIによる株価の動きは、個人的にはちょっと予測できない難しさを感じてる。予想以上のインフレになれば、もちろん金利が上昇し、実質金利も動くだろうから株価は急落すけれど、難しいのは8.1(前年同月比)の予想に対して8.0とか7.9と出たとき。

米国市場のことだから、そうなればロケットのごとく上昇するとは思うけれど、FRBの利上げは全く変更なしだろうし、そのすぐ翌日には英国中銀が買いオペ終了で、また英国債金利急騰、ポンド急落になって・・・。

あ~あ、そんなことを考えると、本当に厄介だなぁ・・・。