この世界は変わってしまったなぁ・・・・しかも悪い方へ変わったよ
- 2022.10.25
- 世界情勢
中国に対する懸念が共産党大会終了とともに一気に拡大してきた。敢えて胡錦涛氏を強制退場させただけでなく、経済に精通している李国強氏を失脚させ、側近を重用する習近平の無期限独裁体制を世界に示したことを受けて、香港ハンセン指数は▲6.36%と大暴落した。また人民解放軍トップに台湾に最も近い東部戦区のトップを据えたことで、台湾侵攻が一層早まったという観測を呼び緊張が走った。
米国が対中半導体技術輸出規制を大幅に強化した理由は、まさに中国の軍事転用を牽制しようとする動きだったわけだが、恐らく今後はさらなる締め付けを行うことは必至となった。中国の台湾侵攻に対して米台韓+日本で、立ち向かうことになるわけだが、敢えて北朝鮮に韓国領海を侵犯させ交戦状態寸前で牽制するとともに、安倍元総理時代に憲法改正を阻んだ日本の自衛力を試す意味で、尖閣周辺に連日侵入を繰り返し、日本の対応を試した。
そしてペロシ下院議長の台湾訪問に対する報復牽制として台湾周辺に軍事力を展開し、台湾の領空を侵犯し、日本の排他的経済水域に弾道ミサイルを撃ち込み、そして今なお軍隊を展開したままである。
こうした状況が一気にエスカレートした場合、つまりは台湾への武力併合を共産党大会で明確化した習近平の独裁が、ロシアのプーチンと同じような領土併合主義で台湾に侵攻すれば、ウクライナ以上の世界的混乱は明らかだ。この構図は第二次大戦と酷似していて、欧州ではロシアのウクライナ侵攻で、そしてアジアでは米国の本格参戦が避けられない台湾侵攻で同時に戦禍を交えることになる可能性も高い。
中国の独裁体制の確立と同時に、ロシアは劣化ウラン弾に関する偽旗作戦を目論み、北朝鮮はミサイル発射を急増させ韓国の領海を侵犯し交戦寸前になるというこの事態は、まさに尋常ではないと思う。
こうした中にあって、今世界経済は高伸したインフレ下で金融引き締めを行い、ドル独歩高によって各国が通貨安に見舞われるという最悪の状況にあるわけで、さらなる有事となれば、大混乱に陥ることはまず間違いない。現在、ボラティリティは高いものの何とか通常の取引が出来ている世界のマーケットだが、今後はあらゆる想定を超えるような、予想不可能な動きになる可能性がある。
昨日の日本市場の動きは、前場はロシアの偽旗作戦で、後場は中国懸念で上昇分を打ち消すような動きになったわけだが、今のところそれ以上の懸念拡大はない。がしかし、香港ハンセン市場の暴落を見ればわかる通り、中国から大量のキャピタルフライトが起こっていることは明確であって、恐らく中国経済の破綻を本格的に懸念し始めた証だと思う。
しかし、こんな状況になってきて、世界の秩序は混沌としてきてしまって、株式投資なんかやってる場合なのか?って思ったりもするんだよね。だいたい2020年に新型コロナが爆発して世界中がおかしくなっちゃった。それでインフレになって、さらにロシアがウクライナに侵攻して戦争が始まってしまった。それだけでも、十分にこの世界が変なことになってるってことだよ。
そしてインフレになったから、今度は金融引き締めに米国が走ったら、各国が通貨安に見舞われちゃって・・・日本もとんでもない円安になってしまって・・・・。
その上、日本なんか最大の貿易相手国である中国が、独裁国家になっちゃって、経済はメチャクチャになっちゃった。まして此の先台湾有事なんてことになったら・・・。
ブルームバーグによれば、この株価の下落で1700兆円が吹っ飛んだ、と。だからそろそろ強気でもいいと。
まぁこの世界、今の時代、いつ何が起こるか分からないからね。多分血迷ったプーチンが核を使ったりしたら、一夜にして相場の様相は変わってしまうだろうし。
こうなってくると、一晩でも持ち越すのが怖くなってくるよ。デイトレ専門なら大怪我はしないで済む。
この世界は、遣り過ぎなんだよなぁ・・・なんでも。
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