2Q決算:米国だけじゃなく中国に要注意!

2Q決算:米国だけじゃなく中国に要注意!

「決算!?そんなの関係ねぇ!」とばかりにテクニカルにしたがって寄り付き後上値追いを始めた米国市場は、グーグルとマイクロソフトの減益決算を織り込む必要があったナスダックは▲2%をほぼ打ち消した上昇、S&Pも大幅GDからプラ転して△1%付近まで上昇、そして金融株に支えられたダウはマイナス圏から落差$433の暴騰を演じたわけだが・・・。

決算期待は結局続くことなく、アルファベットA株▲9.14%、同C株▲9.63%、マイクロソフト▲7.72%と売り込まれ、それに伴ってメタ▲5.59%、アマゾン▲4.10%、エヌビディア▲2.75%、TI▲2.65%、インテル▲1.78%とネットや半導体のテック系が連動して売られる展開で三市場ともザラ場の上昇分をほぼ全溶かしした。期待されたボーイングも予想に届かず▲8.69%と売り込まれた。

Advertisement

米国市場の環境は悪く無く、欧州市場、中国市場もプラス圏を維持し、10年物国債金利が4.011pまで下落、VIXも27.28pと大幅下落、さらには早速カナダ中銀が利上げ幅を0.500pに縮小して、反発ムードを盛り上げたわけだが・・・。3Q決算が芳しくない銘柄はこの時期買い辛いのは当然で、後々まで尾を引くことになるだろうし、米国市場は業績相場に突入したと言ってもいいのかもしれない。

がしかし、引け後のダウはあっという間に△$2から△$80超えまでCFDが買い戻されたことを見ても、ダウに関してはイケイケ相場継続ということになるかも。債券相場が安定しさえすれば高金利下のダウは強い。

さて、ある程度予想していたこととは言え、ドル円が¥146.375水準まで円高が進んだ。ここは前回の介入での下限付近であり、財務省ー日銀の徹底した介入で結果的には円ショートを粉砕した格好になった。しかし、日本企業の決算は円安の恩恵が如実に表れているものが目立つ。なので、日経CFDは、昨日の大引けと変わらずの水準を維持している。そして今日からいよいよ決算発表前半の山場を迎えることになる。

Advertisement

日本企業の主力は大きな為替差益があるころは分っていて、通期で業績予想を上方修正してくる銘柄は買われるだろうと思うけど、今回の決算の一番の注目処は中国比率の高い銘柄の業績の変化ではないか?と思う。

Advertisement

YOUTUBEの切り抜きなので最後ユニ・チャームの比率が隠れちゃったけど、とりあえず参考と言うことで。(データは直近の有価証券報告書らしい)

それにしても中国はヤバイ。今の相場は米国のインフレとか利上げが焦点だけど、これらの企業はこんなに中国を追いかけてしまって大丈夫か?って思うもの。米国だけでなくて、中国比率の高い日本企業の決算、だからドルだけ勘影たらSUBARUとパイロットになる・・・(苦笑)日本製筆記用具は海外でメチャ受けてるらしいし。

まぁ、決算相場は面白そうだけどね。なんか火傷しまくる予感!