損切貧乏、上等！短期投資家を自認するならバンバン切れ！

脱サラしてラーメン店で1年位修行して、さぁ借金して独立して店だしました。ここから死んだ気になって頑張って、いつか行列が出来る有名店になってやる、みたいなね。でも、赤字が3ヵ月続き半年続くとだいたいギブアップしちゃうし、気持ちも萎えちゃう・・・。気持ちが萎えちゃうと何をやっても上手く行かなくて、結局大きな借金だけが残っちゃったみたいなね。

世間で株やってます、投資やってます、というと今でもあまり良くは思われないことが多いし、相手の反応でそれは十分伝わってくるよ。でも、脱サラしてラーメン店を開業しました、って言えば「そうですか、頑張ってください」みたいな暖かい言葉の一つもかけてくれるしね。会社やってます、ならば「社長さんですか、凄いですね」ってなる。「一国一城の主」なんて言葉もあるくらい、立派な職業と認知されてる。

でもね、やってることは株式投資よりも、はるかにギャンブルなんだよ。俺に言わせると、株式投資をやってる自分は真っ当な職業で、そういう人たちはまさに「博徒」以外の何物でもないってことになる。株式投資で1億円達成するのと、新規開店のラーメン店を人気店にするほど軌道に乗せるのは、甲乙つけがたい確率なんだと思うしね。まして会社を興しました、数年であっという間に年商10億円、20億円です、みたいなのは、やってみると分るけれど、まさに運に恵まれないと無理、くらいに感じると思うよ。それくらい難しいことなんだと思う。

では、そういう堅気の商売がなぜ難しいか、というと大きく理由は二つある。一つは他人を雇用してやらないといけないという部分。そしてもう一つは「損切」が出来ないところだよ。人を使うというのは、本当に難しいし厄介だし、まして人を生かして大きな成果を生む、みたいなことは正直至難の業だと思う。

成功した偉大な経営者なんかが経営指南本とか書いたり、回顧録とか自叙伝を書いたりね。その中で人の使い方は必ず薀蓄が語られるけどね。正直、人間なんて難し過ぎて、また予想外の考え方をしたり、行動するのが、もう当たり前だから、想定することなんて株価の動きよりもはるかに難しいよ（苦笑）。

で、商売人として経営者として、一番の難敵はダメだと思ったらすぐに損切りする、ロスカットしてやり直す、といった失敗したと感じたときに途中で引き返すことが、ほぼほぼ不可能だっていうこと。約定で借金はするは、人は使うは、先行投資はしてるは、ということや、何よりも自分のマインドセットをリセットしなきゃいけないと言うことが出来ないからね。完全にダメになってボロボロになるまではギブアップ出来ないという地獄が待ってるんだよ。

そんな状況になったら、含み損を抱えて悶々とするよりもはるかに苦しいしね、プレッシャーも半端ないし、なので毎日酒飲んで逃避するんだよ。そうでもしないと、明日まで生きていられないくらい追い詰められるからね。

それに比べれば、株式投資やFXで即ロスカットが出来るというのは、滅茶滅茶ラッキーで幸せなんだと思う。よく株式投資では「損切貧乏」なんて言うけれど、俺はむしろそれってプラスの性格だと思ってて、多くの投資家はそれが出来ないわけだからね。後は、損切しなくてもいいポジションをじっくり探すとか、銘柄や投資対象をしっかり見極めるとか、そういうことをしてゆくと、損切の回数も減るし、上手く行くようになる。

でも、投資っていつ何時そんな状況になるかは未知数なので、その時に損切りできれば深みに嵌ることはないわけで、それって最高じゃないか？

そんな話題のYOUTUBEを見たんで、俺の意見を書いてみた。所詮株式投資の資金なんてあぶく銭だからね。ヤバいと思ったら躊躇わず即ぶった切る！あとはもう、その後にどんな動きをしようが、知ったこっちゃない！だってポジションないんだからね。

負ける時は、バンバン切れるものは全部切りまくる。流石にキャッシュがあってそれを捨てなきゃならないとなると躊躇うけれど、それでも俺はドブにでも井戸でも捨てるな。捨てるものがあることに幸せを感じながら捨てると思う。過去に苦い思いを嫌というほどしてきてるから、その部分では経験が生きてるかな。

今夜も米国市場が予想と逆目になってるから、俺の今の日経レバのポジは全滅、即死の可能性が高い。けれど、明日の寄りつきでは躊躇いなくロスカットすると思う。米国の求人数が予想外に増加しちゃって、FRBが利上げを緩めるという予想と反対だからってことで売られてるみたいだけどね。俺が中長期のロング派ならば我慢するという手もあるのかな、と思うけど、短期坊主なのでね。

損切貧乏、上等だよ！