老人介護と病と株式投資(愚痴です)
- 2022.11.30
- 放言
月末の今日、自分はほとんどのポジションを外した。遊びで地銀株2銘柄を買持しているだけで、これは急騰時の需給を見たいためにやったことで、厳密には株式投資ではないかもしれない。株価が急騰して、空売りがどんどん入ってきて大幅な売り長になった時、株価はどう動くのか?はかなり興味深いことだからね。
自分は売り坊を自認してるから、どういう需給の銘柄で勝負できるのか?を見極めることはいわば生命線でもあるし、それって連続した流れのなかで感覚を養うことがどうしても不可欠と思ってるんで、とにかく落ち着いて相場を張れなかった11月は本当に苦しかった。
まぁ、いろいろな病気もこの3年の間に患って、入退院を繰り返したときも、本当に感覚が戻るまでに1ヵ月くらいかかったと思うけど、今回ほど重要な時期ではなかったし、なんとか復帰は出来た。でも11月は本当に精神的に介護に対して疲れ果てたというか、とにかくもう自暴自棄になりかけた自分がいた。
新型コロナにも感染して約10日間は、すべきことが出来ず、雑事が膨大に溜まった。例えばインフルエンザや新型コロナの5回目のワクチン接種のために書類を叔母とオヤジの分をかき集めて各々の施設に届ける必要があった。独居だったオヤジが腰椎狭窄症で動けなくなり、3度の食事を届け入浴を助け、失禁の始末をしなければならなかったし、そのために配食サービスを手配し、ヘルパー介助を増やし、新たに介護申請をして介護度の更新をしなければならなかった。
それでもいよいよ動けなくなると、入院治療となり入院の手続きをして退院後はショートステーに借り入居させた。そして今度はそこで新型コロナに感染し、退所と言われその日のうちに市中の開業医d得新型コロナ感染検査を行って、その結果を保健所に通知してもらい、基礎疾患があるために緊急病棟を手配され、再度入院の手続き。その間にも基礎疾患の診察があり、そのほか役所からの通知の処理や読みもしない新聞を断り、所有していた車の車検をとり、結局処分することになった。
そして次は入居できる有料老人ホーム探し。介護度2では特養には入居できず、やっとの思いで探し当てた有料老人ホームに入居するも、さらに担当医を変わらなければならず、その紹介状を得るために延々と電話で状況説明。すでに特養に入居できている叔母の時も同じようなことを繰り返していたけれど、叔母には幸いにして痴呆の症状がでなかったので、何とか本人の同意のもとに手続き出来た。今年亡くなった叔母の時も、今の叔母も自分が介護するようになってからそれぞれ3度、骨折や手術、衰弱で入退院を繰り返したが、それでも何とかこなしてこれた。
ところがオヤジになったら、肉親だけに我儘が出るし痴呆もかなり進んできているので、全く思うに任せない。オヤジも入退院を繰り返しているけれど、入院の度に「せん妄」で真夜中に何度も電話を掛けてきて意味不明のことを繰り返す。携帯を持たせたのがいけないと思い、今は携帯を取り上げている。となると今度は、会うたびに「もう死にたい」と繰り返すようになった。
今年亡くなった叔母も介護し始めて6年間、ずっと体の調子が悪くなるたびに「もう死にたい」をくりかえし聞かされ、介護のモチベがダダ下がりになったものだけど、それがオヤジになると、本当に耐えられない。独居を始めて12年間、事あるごとに面倒を見た。買い物もままならず衣類や食材を届け、電子レンジや掃除機を買い与え、部屋の掃除をして食器を洗い、冷蔵庫の掃除をした。
そうしたことが親子だから当たり前、の一言で片付けられることが我慢ならなかったのも事実。自分の仕事は、9時から15時までの値幅を貪るディーリングで、その間取引のほかに1秒を惜しんでブログを書いている。そのほかに夜間になれば米国市場をウオッチし、空いた時間に情報を集め、ニュース記事を何本も読み、YOUTUBEだって毎日20本くらいは視聴してる。
けれどそうした日々のことは全く考慮されず、介護や医療機関は時間を無視して連絡してくるし役所の手続きはウィークデイに出向かないといけない。自分たちの仕事なのは分るけれど、こっちも仕事してるんだよ!と何度も帰宅後に叫んでる。もし、俺がディーラー出なかったら、勤め人だったら、商売をしていたら、とても一人の介護さえできないと思う。女房や親類に負担を書けないととても無理だ。
でも女房にも年老いた両親がいるし、さして親しくもない自分の親族の面倒など頼めないし、頼みたくもない。叔母は連れ合いや子供は死亡してほとんど身よりは自分だけ。オヤジも離婚で独り身であり、娘(腹違いの妹)は嫁いで、オヤジの面倒は見ないし見た試しがない。
・・・・
いくら愚痴っても、愚痴り足りないし、気持ちが晴れることもない。でも、こうした介護で悪戦する日々の中自分も癌を患い、胆嚢を摘出し、大動脈瘤を人工血管で置換するという病の日々を送った。コンディションが悪くても意地になってザラ場に向かってきたし、まさにザラ場こそが唯一の拠り所のようになっている。女房はそんな自分を全力でサポートしてくれるけれど、こんな状況になって旅行も出来ず、移住も敵わなくなったことに文句を言うわけでもない。
遣れることは頼むけれど、出来る限り自分でこなすべき事だと思っている。そんななか、今年亡くなった叔母が小さな家と土地を残した。遺言があって自分が相続人に指名されていた。結局兄弟相続で法定相続人は遺留分が主張できないわけで、僅かな財産の継承をしなければならなくなった。そのために、自分の地位を証明するために、出生までさかのぼり、いや叔母の祖父にまでさかのぼり、身分を証明しなければならず・・・。今年の4月から今月まで、7カ月間かかって日本全国に塵尻になった親族を追いかけ、全国の自治体に戸籍を請求し続けた。都合78ページ、自治体数は14を数え、都度直系親族でない身分を証明するためにそれまで取得した全戸籍のコピーを添えて請求する。司法書士や弁護士に依頼すれば済む、というが、叔母の父親(自分の祖父)は4度の婚姻を繰り返しそれぞれに子供がいる。そんな家計を聞き取りするだけで、大変な時間と費用が掛かるのは明白。
それらを揃えて遺言書の検認を行い、さらに不動産の相続登記を行うという煩雑極まる作業。女房の協力がなければ絶対に不可能だと思った。けれども家庭裁判所、法務局、市役所等々出向くことにウンザリしているのに、さらに書類の多さはもはや常軌を逸している。ちなみに、けっして大袈裟ではなく、今月オヤジ関係で書いた書類は100通以上になる。何もかもが書類、書類。明治生まれの人間の生死を証明しろって言っても「生きてるはずないじゃん!」って言いたくもなる。
マジで政府は今頃マイナンバーを普及させて、とか寝言を言ってるけど、まず無理。ここまで何もしないで放置してきた日本の行政システムを変えるなんて無理の無理。多分マイナンバーが機能すれば、ここに書いたようなことは10分の1の時間と、100分の1の書類で済むと思う。でも銀行口座を紐付けることに躍起になってる政府は、マイナンバーを普及させる意図が間違ってるんだよ。莫大な行政コストをカットするという視点は何処にもないんだ。
・・・・・
と気が付くとまた愚痴ってる。本当に嫌になる・・・。けれども明日はまたオヤジを連れて検診に行かなくてはならず、満足にディーリングは出来ないんだ。12月、初日からこの有様で、また今月もいろいろトラブルがあるんだろうと、想像するだけで萎える。
この老人介護の無限地獄・・・。これでもまだほんの一部しか書いていないんですよ。でも、正直、きついですよ。
(アイキャッチ画像はイメージです)
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