財務省に降参した黒田日銀。財務省・政府・日銀が日本をぶっ壊す！
- 2022.12.21
- 放言
日銀はFRBが市場の混乱に対し十分に政策の説明を事前に示唆するという、ある意味フォワードガイダンス的な手法を取り入れたことを、どのように理解しているのだろうか？FRBは現時点では長年にわたる金融緩和のために金融規模が飛躍的に拡大しているから、サプライズな政策の影響は途方もなく拡大していると認識がある。確かに事前に示唆するよりも完全にサプライズとした方がある意味目先は効果的と言えなくもないと思うけれど、時間を経ればその効果は差がないだろう。
今回の日銀は、岸田首相が唐突に言い出した防衛費1兆円増税のようなもので、誰もこの時期増税だと考えていなかったことで大きな反響をもたらしてるけど、日銀も黒田総裁は「現状政策を維持する方針に変わりはない」ということをあの円安の最中にも一貫して頑なと思えるほど言い続けたわけで、それがいきなり、なんの前触れもなく、掌返ししたのだから、黒田ショックに市場が覆われるのは仕方ない。
でも、大引け後のブログでも書いたけれど、今回の懸念はYCCの金利幅を上限0.5％引き上げた、ということで実質的な利上げ、利上げと言う事ではなくて、もちろんここまで日本市場を支えてきた「ドル円」に対する影響だよ。今回の日銀の発表で急激に動いたのは株価や長期金利だけでなく、￥137.50から一気に￥133まで滑落したドル円の影響が厳しかった。しかもその後も円高は止まらずに21日1時過ぎて￥131.50を割り込むという超絶な為替変動だよ。
通期の想定為替レートで、￥140以上の設定をしている主力企業が結構多く、￥135というのもトヨタを筆頭に結構ある。参考までに目立った銘柄を下記に書き出してみるけれどね。
【下期想定レートが￥140を超える主力銘柄】
2875 日本水産 通期￥144
3436 SUMCO 下期￥145
3861 王子HD（製紙） 通期￥142
3880 大王製紙 通期￥150
4005 住友化学 通期￥137 下期￥140
4042 東ソー 通期￥138 下期142
4043 トクヤマ 下期￥145
4061 デンカ 通期￥138.3 下期￥145
4063 信越化学 下期￥140
4188 三菱ケミカル 通期￥140.2 下期￥145
4902 コニカミノルタ 通期￥145
4980 デクセリアルズ 下期￥145
5019 出光興産 下期￥145
5020 ENEOS 下期￥140
5101 横浜ゴム 通期￥144
5332 TOTO 通期￥140
5334 日本特殊陶業 下期￥145
5401 日本製鉄 通期￥141 下期￥150
5406 神戸製鋼所 ￥通期￥140.2 下期￥145
5411 JFE 通期￥138 下期￥145
5706 三井金属 下期￥145
5713 住友金属鉱山 下期￥140
5714 DOWA 下期￥145
6301 コマツ 下期￥140
6302 住友重機 下期￥145
6758 ソニーG 下期い￥140
6976 太陽誘電 下期￥143
6981 村田製作所 通期￥140 下期￥140
7011 三菱重工 通期￥140 下期￥140
7012 川崎重工 通期￥140 下期￥140
7751 キヤノン 4Q￥148
8031 三井物産 下期￥140
8053 住友商事 下期￥145
8058 三菱商事 下期￥141
9101 日本郵船 下期￥143
9201 JAL 下期￥145
9202 ANA 下期￥145
【下期想定レートが￥135を超える主力銘柄】
1605 INPEX 下期￥139.1
4901 富士フイルム 下期￥135
7203 トヨタ ￥135
7270 スバル ￥133
6963 ローム 下期￥135
6971 京セラ 下期￥135
6762 TDK 下期￥135
7261 マツダ 下期￥138
7267 ホンダ 通期￥135
7201 日産 通期￥135
9983 ファストリ 通期￥138.7
【円高を想定していた銘柄】
6594 日本電産 下期（通期）￥110
7741 HOYA 通期￥125
9843 ニトリHD 通期￥115
チョイスが適当であまり三個にならないかもしれないから、下記のサイトを参考にしてみてください。
と言うわけで日経の11月25日付けの記事では、日本企業の想定為替レートは￥138だったと発表されてる。とすると、現時点（21日2時10分）ドル円は￥130.700まで突っ込んでるんで・・・これはもう日経平均が上がる要素は何処にもないことになる。
米国債10年物金利は3.684、対する日本国債10年物金利は0.402まで上昇してる。つまりはなんと今日の日銀の発表でドル円が￥7近く円高に振れたことになり、これはもうとんでもない状況になってるとしか言いようがない。
もしも、これでドル円が￥120台に御里帰りと言うことになると、日経平均￥25,000と言うのが結構マジになってくる。そうなるともちろんEPSも大きく低下するだろうからね。でも、その場合は日本企業は今期あっという間にゼロ成長に転落するという冗談のような話になってくる。
岸田政権はその状況で法人税増税なんかできるのか？来年の賃上げに水を差す結果になるのでは？言ってみればこれが財務省のやり口なんだよ。しかもこれでますます財政がタイトになるからそのうち高齢者の負担を3割に上げるとか、財源ないから消費税増税しますとか、確実に言ってくる。その上金融所得課税を必ず強化してくるから、そんなことになったら日本株は終わってしまうね。
とにかく、いま、岸田降しを遣らないと、政局にしないと、本当にとんでもないことになる。株式市場だけでなく、日本社会が完全ににおかしくなる。何もかもが増税！増税！これは本当にマズいよ。何せ日本は先進国中実質的な税負担が最も高い国なんだから。そしてそれこそが、経済成長をしない主要因だってことを全く分かってない！
それにしても今夜、ドル円が￥130台を付けるとは・・・ショックだね。FXでは破産級な被害続出！屍累々。とにかく今回のやり口は酷すぎる！
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