株式投資といえどマクロ的視点が重要!

株式投資といえどマクロ的視点が重要!

とは言え、予想しなくては株式投資なんか出来るはずもなく、したがって自分自身でイメージしなくてはいけないんだよね。けれども今の時代、半年先、1年先とか悠長なことも言ってられないし、じゃ1週間先はどうなの?ってなると、今年あたりはなかなか怖い年、と言う前提に立つと油断は出来ないと思う。

お前、何言ってるの?と言われそうだけど、例年と違って金融の状況が煮詰まってる年だから。いつでも同じだけど金利を弄る時って言うのは要注意なんだろう。で、じゃ、今年の株式市場はどうなる、経済はどうなる、って言うのを予想しても無駄って書いたけれど、ある程度の目安は建てることが出来ると思うんだよ。

どんな酷い相場になっても、「鉄板の瞬間」はどこかにある。去年で言うと「ロシアがウクライナ侵略を開始」という報道があったならまずコモディティを買うのは鉄板だよね?円安が進むプロセスでは自動車を買うのも鉄板だった。そして日銀がYCC範囲を広げたら金融株買いは鉄板。そういうタイミングっていうのは必ずあるもんだよ。売りも同じで、NASDAQやSOXと日本の半導体装置関連は連動しようとするし、円高になるなら想定レートを考えて売ればいいということもかなり鉄板に近い。

Advertisement

素人の俺なんかが出来るのはせいぜいその程度なんだけど、そういうのは個別の市況とか見ててもだめで、やはりマクロ的な捉え方を重視して、大きな情勢を見る癖をつけることが意外に重要だと思う。でも日本の場合、TVのニュースは役に立たないから、いきおいネットやらYOUTUBEってことになるんだろうけど。

そういうのをルーチンにしちゃうことが結構重要だと思うんだよね。けど決定的に重要なことは米国投資家のセンチメントだと思うんだよね。とにかく米国投資家は強気です。特に個人投資家が異常に強気。でも、今現在プロは相当ビビってると思う。勿論逆張りして強気なファンドもあるけれど、今は完全に弱気優勢だと思うよね。なぜならみんな「遣り過ぎた」と思ってるから。FRBが資金供給を無尽蔵に年々もやって来て、その感覚が染み付いちゃってる。で、1年経って酷い相場を経験してきて、景気が悪化すればまたFRBは金融緩和すると思ってる。でも、利下げしたところで、相場はなかなか持ち上がらない。利下げする頃にはみんな疑心暗鬼になってるから。

Advertisement

そういう意味では、多分インフレはなかなか容易ではないだろうね。基本的にインフレなのは、金融緩和の遣り過ぎが根本要因だから、これから相当に引き締めないと無理だろうと思う。金融システムに事故が起きないように慎重にFRBはQTしてるけど、一方で政権が財政を拡大してるんだから矛盾してるわけで、そこが大局的には一番危険な部分かも。

このままでは、米国の景気後退は止まらないと思う。ゼロ金利の資金が無尽蔵に供給された後、それらの資金の金利が上昇したわけで、本当に大変なのはこれからだから。下手をすると10年、15年の単位で底を見に行く可能性もある。もっとも何らかの知恵と手段で防戦するだろうから分らないけれどね。でも、インフレが始まって今年は3年目だから。物価上昇率が下がったって喜べる段階じゃないんだよね。インフレが4%になって翌年8%になって今年4%まで落ちても、$100の物が$104になり$112.3になって$116.8になる。現金で買うならそうだけど、カードキャッシングして買ったら・・・。ヤバイに決まってる。

個人的には2023年って地獄の1丁目って感じになるかもしれないって妄想してます。今日なんか何十年ぶりに大学時代に買ったサミュエルソン経済学なんか引っ張り出して読んだりしてね。懐かしかった。