買戻し一巡して明日の政策決定会合待ち:1月17日(火)後場

買戻し一巡して明日の政策決定会合待ち:1月17日(火)後場

日経平均株価 ¥26,138(△¥316)

買戻し一巡で政策決定会合ポジションと言う意味!?

後場の相場概況

買戻し一巡後の後場は、売られるでもなし、買われるでもなし。株式市場は明日の決定会合でほぼほぼ無風と感じていて、日経平均をこの位置まで戻したことで、売りでも買いでも対応できるという短期筋のスタンスかもしれない。もしも政策に変更なしとなれば、一旦はドル円が¥130から上まで円安になるだろうし、その結果株式市場も決算対応のポジションへと上昇することになるかもしれない。

けれど、その場合には今度は米国市場の動きを意識する展開になる?その米国市場は、と言えば、ここから決算で買い辛い領域にはいるわけで、結局FRBに対して利上げはもういい!みたいな催促相場になるような気がする。FRBの理事や地方連銀総裁が一通り発言するのが、今夜が最後くらいのタイミングなので、それによって左右されるような動きになるかもしれないけれど、基本的には下値目線だと思うんだよね。

そしていよいよ決算が五月雨的にダラダラと続くことになり、その最中にFOMCが来るという展開。もちろんその前の明日(18日)には12月PPI、そして25日には12月CPIの発表があるわけだが、インフレがどの程度沈静化するかで、株式市場がFRBをどう見るか?が値動きによって分かる気がする。

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いつもならば、米国市場の動きだけを意識してポジションを建てるのだけど、今回ばかりはそうもいかないよね。黒田総裁が就任して異次元の金融緩和をぶち上げて以来、これほど日銀の動きが意識されるそう相場はなかった気がするし・・・。

でも、日銀が何をするか、どうするか、は全く予想がつかなくなってる。先月のYCC上限拡大をやって以来、日経平均は下落相場に突入したけれど、まさかの政策(サプライズ)になると、 10年物国債金利もドル円も一斉に動き出すだろうし、その結果、株式市場がどう動くのかは、準備不足もあって全く想像できない。

そういう意味で、今日の後場は完全に腰が引けてしまったよ。

後場の取引とポジション

(値動きの予想が全くつかなくてポジションを建てる気になれなかった。大抵自分なりに、相場の穴や隙間を見つけて、ポジ建てするのだけれど・・・。まぁ無風だとは思うんだけどね。)

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本日の収支(前場・後場合算):+¥3,280,000


雑感彼是

今の日本市場の目玉は、メガバンク株だと思うけれど、もう一つ大きな台風の目が出現するかもしれない。そう、言うまでもなくすでに20年以上株式を支配されてきた日産が、いよいよルノーとの関係を清算できる可能性が出てきているから。ルノーは日産株を現時点で43%も保有し子会社化しているわけだが、時代は大きくEVに舵が切られていることから、ルノーは日産の技術と引き換えに子会社化を解くらしい。

EVか技術でルノーは大きく後れを取っているのは事実で、欧州においてはそれが死活問題なのは十分に理解できるけれど、本音はこのままでは中国系メーカーに叩きのめされるという危機感があるのだと思う。

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その中国系メーカーだけど、いよいよ今年は販売台数でオール中国がトヨタを抜き去ると言われているし、価格競争に持ち込まれたら、欧州系メーカーと言えど、全く歯が立たないのは目に見えている。その意味で、悠長なことをしている暇はなく、日産のEV技術を特にルノーか欲しいという事だろう。

EV時代になって、中国、インドが無視できなくなってきた。とにかくボディや足回りの合成がどうの、品質がどうのと胡坐をかいていられなくなってるのが、日欧の自動車メーカー。いよいよ天井知らずに価格上昇となってきた自動車に本格的なコモディティ時代が到来しそうな予感。

特に今年から始まる本格的な不況で、さらに加速される可能性もあるよねぇ・・・。住宅ローンに自動車ローン、高騰教育費、そしてインフレ。ファイナンスのために生きてるような生活を考え直す時代になるのかもね。

(そうかぁ・・・とうとう連合の会長は女性なんだね。アイキャッチ画像:芳野友子連合会長)