ショートカバー主体の買いだろうけど・・・:3月3日(金)後場
- 2023.03.03
- トレード日記
日経平均株価 ¥27,927(△¥428)
強烈なショートカバーで日経平均大幅高。やりたい放題の海外勢!
後場の相場概況
一体海外勢は何を理由にこうも買戻しを進めたのか、さっぱりわからない。ここでそう動くからには何かがあるはず・・・その何かというのは、昨日ブルームバーグが報じた日銀金融緩和継続という記事なのかもしれないけれど。仮に日銀が金融緩和の出口を模索すると読んでいたなら、そしてYCCの変更や解除といった何かをやると見ていたとすれば、当然日本株は下げ方向になるだろうから。
金融株買い、指数売りというポジションを積んでいたのかもしれず、当然のことながら日経平均を売り建てたポジションは解消するしかない。同様にメガバンクの短期売り玉は解消したから上昇した。けれども生損保はお世辞にも強い動きにならなかったしね。ただしそう動いたから日経平均はとうとう揉み合いを上放れてしまった。
しかし・・・改めてこんな相場でいいのか?って思うよね。月曜の朝寄りに立ち会えないからポジションは一つだけしか建てなかったけれど、昨日の米国市場の上昇はちょっと納得できないし、今日の日経がここまで上げるのも全く納得できないから、月曜フリーなら結構な売り玉を建てたと思うんだ。
今日は¥40ほど足らなかったけれど、¥28,000を超えるのは簡単だよね。けどその水準で権利取り相場をやるのか?って思うしね。何故か低PBR銘柄が集中的に買われてて高値水準の銘柄も多いんだけど、そういう銘柄は高配当だから、権利を取りたいと思ってるだろう。そういう銘柄は総じてPERも割安水準に位置してるから余計な期待を持っちゃうよ。
けれども米国市場が、こんな相場が続くようならバリュー株相場は続かない可能性が高いと思うんだ。どこかのタイミングでグロース買が始まってしまうかも。そうなると小型株も反転するのかも。けど・・・、なんとなく雰囲気で(米国市場は)上昇したようにしか見えないから、今夜は普通なら売りになるはずなんだが・・・。
でももしかしたら・・・、もしかしたら水面下でロシア・ウクライナの停戦協議が相当に米ロの間で進んでいるのかも、なんて考えるとなんとなく上昇したように見える米国市場は実は根拠がありました、なんてなってしまうから恐ろしい・・・。ラブロフとブリンケンが会談したりしてるし、先日バイデンがウクライナに行ってゼレンスキーを説得したっていうし・・・。もしもそういう感じの情報が出回っているとすれば、雰囲気であげた相場にも納得できるし、ショートカバーも理解できる。
もうよく分からんし、後は想像というか妄想するしかないけれど、妄想でポジションは建てられないからねぇ・・・。
でもシルバーゲートの影響は大丈夫なのか!?
後場の取引とポジション
6723 ルネサス ¥1,751.5(△¥19.5)
空売)¥1,765.0×4000(含み益¥54,000)
空売)¥1,764.0×2000(含み益¥25,000)
空売)¥1,763.0×2000(含み益¥23,000)
空売)¥1,759.5×4000(含み益¥32,000)
後場はポジションを建てないつもりでいたけれど、ルネサスだけはなんかこう・・・弄らないといけないみたいな感じになっちゃってついつい売り建ててしまったよ。前場に日経平均が揉み合い上放れしているというのに、相場になっているはずのルネサスの上値が重いと感じたので、MACDを観ちゃったら・・・。
それでもオシレータで動く相場じゃないし、今夜米国がカンカンの上昇なんてことになると、ヤラレルだろうけど、朝寄りは留守なので、今夜の米国が上昇したら仕方なく指しておくしかないよね。
それにしても日米の相場でショートカバーが出てる・・・。なんかキナ臭いんだよなぁ・・・。
本日の収支(前場・後場合算):-¥660,000
雑感彼是
後場気付いたけれど仮想通貨がいきなり暴落した!理由は騒ぎになっていたシルバーゲート銀行の業績不振だと・・・。日本でいうところの有価証券報告書が当局に提出出来ないとなって騒ぎが始まり、一気に株価が50%下げに見舞われたことで仮想通貨取次所が次々に取引停止を表明・・・。これはこのままでは破綻もあるかも。
この銀行は仮想通貨銀行として有名で、もちろん一般の銀行業務もやっているけれど、仮想通貨銀行としては最大手だから、これは問題だよ。原因は分らないけれど、多分FTX破綻の影響で多額の損失が出ていたのだろうと思う。それをカバーしようとしたけれど、結局埋まらないことが分かって、なおかつ多額の仮想通貨の換金を要求されたみたいで、所謂資金ショートしたということかも。
これですべて分かった気がする。先日開催されたG20(財務相・中央銀行総裁会議)にてインドが仮想通貨の世界規制についてかなり執拗に言及したみたいだけど、結局は何も決まらずに終わった。インドが関わっていたかは分からないけれど、仮想通貨を扱ってる企業や個人はいくらでもいるからもしかしたら関係があるかも。
それから昨日引け間際にマネックス証券株が大量に売られ結構値を下げてたけど、その要因はこのシルバーゲート銀行の件だな、とようやくわかった。
ほらほら、結局金融機関がおかしくなるというのは、突如として来るんだよね。上場会社なんだけど、そういう情報は出ないし、出さない。FTX破綻から時間も立ってて少なくとも決算もやってるんじゃない?そういう情報が出てこないのが金融機関の怖いところだよ。
日本でもいくつかの地銀が外債で大きな損失を出してると噂になってる。多分それは事実なんだろうけど、銀行はそういう情報を極力隠す!信用商売だから、と言う理由もあるのだろうけど、そんなの言い訳にしか過ぎないからね。
金融環境の急激な変化で、何事も起きませんというのはまずあり得ない。けど出てこないんだから・・・。
それに米国企業の決算利益とキャッシュフローが大幅に差が出てるというのも悪い兆候だよ。2022年度決算は、この厳しい事業環境の中で思いのほか悪化していなかった。けれどもそれって決算のドレッシングを思い切りやったからだよ。売掛金はたくさん積んで、買掛金を絞る。純利益の使途で本来決算で計上するはずの利払いとかを飛ばしたり付け替えたりする、無形固定資産評価を甘くする。まぁ手口はいろいろあると思うけど、相当にやってることは間違いないよね。
そういうしわ寄せは必ず来るし、その最中でさらなる利上げが行われるんだよ。でも株式市場は楽観なんだよなぁ・・・。個人消費の動向も含め、楽観などとんでもないと思うけど、株価は上昇するっていうんだから・・・。
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