米金融当局の救済後のCPIへ:3月13日(月)後場

米金融当局の救済後のCPIへ:3月13日(月)後場

日経平均株価 ¥27,832(▲¥311)

米国金融当局によるSVB預金保証で懸念和らぐ!?そしてCPIナイトへ! 

後場の相場概況

以前から金融事故が起きるだろうと書いてきて、何事もなく年越し、そして3月になって依然注目はFRBの利上げという状況下で突如発生したSVBの破綻劇は、結局毎度おなじみの金融当局による救済でほぼ決着を見るという見通しになった。日本市場が世界に先駆けてこの問題を消化しなくてはならないというハンデはあるけれど、それだけにこの局面をどう見るか?が問われた週初の日本市場だった。

個人的にはもう少し落ち着いた金融株の動きを予想していたものの、かなり激しく上限したのは所謂、海外投資家の目線がまだ定まっていなかったということを示していると思った。みな、連鎖的な事故が発生するのが怖いし、米国地銀の財務状況も同じように悪化しているという懸念もあるだろうから、正常化には時間がかかるのだろうと。

けれども、何度も書くけれど事は債券だけではなく、個別契約の住宅リーンや自動車ローンなどもあるし、債券化された不動産モーゲージ(MBS)もあるわけで、そういう意味では単に銀行の問題と捉えるよりも、やはり急激な利上げによる景気後退を意識すべきじゃないか?と思ったりする。

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今回の騒動が一応決着してその後に何が来るのか?サブプライムショックでは先行してベアスターンズ証券や住宅金融が破綻し、何とかなるという雰囲気の中でリーマンが破綻したわけだが、実際はサブプライム債券の流動化が無くなった時点ですべての金融機関がリーマン同然だったわけだ。

米金融当局はSVBの預金全額保護と口座凍結解除を行ったことで、今後同じような危機的状況に陥った金融機関や一般企業でも、いざとなれば当局がリペアしてくれるという期待感を抱かせることになる。そしてそのことで日に日に手当てが遅れるようなことにでもなれば・・・。

と言うよりも、とにかく銀行やモーゲージ専門金融、クレジットカード等コンシューマー向け金融はすべてこれから大変なことになると思うけれど、企業よりも何よりも、個人のファイナンスが限界を越していることの方が問題だと思う。なので今の米国経済はそんなに簡単じゃないと思うけどね。

そうなって米国市場に依存する日本企業・・・中国経済がほぼ壊滅的な状況になっていて、その上米国が弱るとなれば、どうして日本株だけが独歩高するのか!?加えて国内経済がインフレでアウト寸前と来てる・・・。それだけで十分下落要因になるだろうと思うけどね。

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後場の取引とポジション

8306 三菱UFJ ¥900.3(▲¥32.4)
空売平均)¥958.4×64000
買戻)¥891.0×64000(+¥4,310,000
空売平均)¥897.1×76000(含み損¥243,000

8316 三井住友 ¥5,669(▲¥246)
空売)¥6,104×4000
空売)¥6,085×1000
空売)¥6,083×1000
空売)¥6,065×1000
空売)¥6,060×1000
空売)¥6,049×2000
買戻)¥5,613×10000(+¥4,677,000
空売)¥5,669×4000(変わらず)
空売)¥5,660×4000(含み損¥36,000
空売)¥5,645×2000(含み損¥48,000
空売)¥5,643×4000(含み損¥104,000

8411 みずほFG ¥2,010.5(▲¥104.5)
空売)¥2,181.0×4000
空売)¥2,175.0×4000
空売)¥2,174.0×4000
空売)¥2,167.0×4000
空売)¥2,080.0×4000
買戻)¥1,985.0×20000(+¥3,408,000
空売)¥2,010.5×4000(変わらず)
空売)¥2,006.0×4000(含み損¥18,000
空売)¥2,005.0×4000(含み損¥22,000
空売)¥2,003.0×4000(含み損¥30,000

前場持ち越しとした3メガは後場も弱い動きが継続した。ある程度担がれるかなと思って観ていたけれど、むしろ売られ気味だったわけで、2時過ぎから買戻しが出始めると、押し目買いともショートカバーともとれないような買い方でジワジワ上昇したよね。

基本的にショートカバーは2時過ぎから始まるな、という感じで見ていたから、迷った末にそこで買い戻して一旦利食いを仕掛けた。そして大引けにかけて再度ポジションを建てた。基調は戻りで、米国のSVBへの対応を好感しているのだとは思うけど、それにしても今夜は2月CPIの発表があるのでね。

そのCPIだけど、きっと予想に極めて近い数字になるか、それ以上に下げて出てくる可能性があると思う。けど、そうなったときに3月0.250p利上げで良かった、となって買い上がるのかな?って考えたときに、ここで買い上がるようならば米国市場はちょっと異常だな、と思って諦めればよいということ。経済の表面だけで楽観できるマインドが羨ましい、くらいに思ってればいいんだよね。

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8309 三井住友トラスト ¥5,004(▲¥161)
空売)¥5,089×4000(含み益¥340,000

8725 MS&AD ¥4,321(▲¥185)
空売)¥4,421×4000(含み益¥400,000
空売)¥4,380×1000(含み益¥59,000
空売)¥4,373×1000(含み益¥52,000

7181 かんぽ生命 ¥2,310(▲¥119)
空売)¥2,391×4000(含み益¥324,000

あまり本気でポジ建て出来る状況ではないので、3メガに集中して放置状態だった他の金融株。外債運用が多いとされるかんぽ生命くらいは追加で売るべきだったかなと後悔も。でも後場は、金融以外で勝負を賭けるつもりだったのでね。

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7201 日産 ¥504.6(▲¥26.3)
空売平均)¥548.1×84000(含み益¥3,650,000

7203 トヨタ ¥1,864.0(▲¥32)
空売)¥1,931.0×4000(含み益¥268,000

空売)¥1,930.5×4000(含み益¥266,000
空売)¥1,930.0×4000(含み益¥264,000
空売)¥1,928.5×8000(含み益¥516,000
空売)¥1,928.0×8000(含み益¥512,000

終始手が付けられなかった自動車だけど、このところトヨタの下値が堅いんだよなぁ・・・。なぜこれ以上売られることはないのだろうと不思議ではあるけれど。ひと騒動が終われば、やはり円高方向に来期は進むと思うし、そうなると予想すれば自動車はここからは買えないはずなんだけど。

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6981 村田 ¥7,659(▲¥19)
空売)¥7,659×4000(変わらず)

6762 TDK ¥4,705(▲¥65)
空売)¥4,705×4000(変わらず)

6758 ソニーG ¥11,605(▲¥95)
空売)¥11,605×4000(変わらず)

6954 ファナック ¥23,610(▲¥520)
空売)¥23,610×2000(変わらず)

4063 信越化学 ¥20,410(▲¥90)
空売)¥20,410×2000(変わらず)

6367 ダイキン ¥23,270(▲¥340)
空売)¥23,270×2000(変わらず)

さて今日は一にも二にも金融株だった。米国で金融事故があったのだから当然と言えば当然なのかもしれないけれど、でも個人的には、何故金融事故が起こったのか?の方が重要な気がするんだよ。事故が起こるほどに景気が厳しいと普通は考えるんじゃないか?ってことで、いつも手掛けてる銘柄の中から今日の戻りが大きかったものを選別し、最後に売り建ててみた。こんなポジションでも俺としては勝負なんだよね。特にCPIに賭けてるんだよ。この辺は勝っても負けても勝負しないことには始まらないって思うからね。(しかし我ながら滅茶苦茶だなぁ・・・)

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本日の収支(前場・後場合算):+¥31,940,000


雑感彼是

さあ、この地合いでCPIに向かう米国市場だ!俺としては先週から今週にかけては潮目が変わる天王山って思ってるんだけど、この後はFRBの利上げやインフレを意識して楽観するような相場じゃなくて、やはり景気実態を反映するような相場にならないと嘘だと思うんだよね。

当然3月の失業率は上昇するだろうし、個人消費も落ちると思う。そして落ちたら落ちたで今度は個人のファイナンス状況に関する懸念が続々出てくる。そして出たときにはもう遅いんだよね。

ここだよ、こんな時だよ。従来ならばFRBが金融緩和を繰り返して景気を底上げてしまったんだよ。ちょっとおかしいとすぐにQE発動だったから。でも、今回ばかりはインフレと隣り合わせだからね。おかしくても金融緩和は出来ないんだよ。それが最大のポイントだと思うんだよね。

それに、俺だけなんだよなぁ・・・クレディが危ないなんて言ってるのは。きっとね、クレディを掻っ捌いてみれば、何やらとんでもないものが続々出てきそうな気がするのよ。米国関連の債券とかデリバティブとかヤバいネタが満載だと思うよ。もっとも出たらお仕舞だけど。SVBなんかの比じゃないだろうし。だからクレディだけはタイミング外したくないなぁ・・・。

さて、CPIだね。(ってCPIは明日かぁ・・・ボケてきたな、俺)