予想外の強さはSBGのせい!?:3月29日(水)前場

予想外の強さはSBGのせい!?:3月29日(水)前場

日経平均株価 ¥27,625(△¥107)

個人は最終日、ノリで権利取りか!?米国上昇と見れば悪くはないかもしれないけど・・・。

前場の相場概況

こうしてザラ場を見ていると、今日が権利取り最終ということもあって、迷っていた投資家がかなりいたところに、地合いが好転して雰囲気に乗って買いついてる、というかそんな感じに見える。もちろん日経が上昇するにしたがってドル円も円安方向になるので、その部分も追い風になってるだろう。

米国市場は目先は出てくる景気指標が、特に住宅関連が予想よりも悪くないということも好感されてるみたいだけど、インフレは高止まりするんじゃないか?という懸念はとりあえず見ない。それよりも金融不安が落ち着きそうだと考えてることが、NASDAQ安でも分かるというか、ハイテクが敬遠される動きになりそうではあるかな。

けれども今日、前場で買いが先行するのはどうなんだろう?個人的にはあまり良いとは思えないけど、でもドル円が支えてしまう可能性は十分にありそうだから、その辺は正解はない気がする。

俺は今日は手出しをしないで、ザラ場を見ることに専念するつもりだけど、原油先物だけは売り玉を追加しつつ、まったりと見てるけど。アリババが6社に分社するというニュースが飛び出して、SBGが大幅高していて日経平均を¥50以上持ち上げてる。あとはファストリが¥25ほど持ち上げてるんで、結局はその辺なんだよね。(10:30)

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しかしこう見てて自動車が買われてることには結構な違和感があるなぁ・・・。それほど来期の自動車って期待できるのだろうか?トヨタは新社長がEV全力宣言みたいな方針を打ち出したけれど、それもどうなんだろ?って思うし、日産なんかはもうEV勝負だし、加えてホンダもそんな感じだし・・・。なんかその方向がとても危険な気がするんだけど。みんなEV時代の競争力と言う点を見てないのかなぁ・・・。(11:00)

後場はジリ安かな?権利取り前でここまで強い動きになるというのも、ちょっと違和感があって、海外勢は今日あたり動いていないだろうし、期末のドレッシングも考えられないし、ジリジリとした下落になるんじゃないか?って勝手に思いながら見てる。(11:20)

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前場の取引とポジション

1699 原油先物 ¥308.4(△¥6.4)
空売平均)¥303.9×34200(含み損¥154,000
改めて売り上がりながら原油先物の値動きを見ていたけれど、なぜこういう値動きになるのか、全然理解してない、というか分からない。そもそも寄り付きの¥306.9と言うのも分からなかったけれど、その後にほぼ朝寄り時と同じWTI$73.65になっても、下げてこないんだよね。それどころか先々上昇するというバイアスがかかってるのかどうかわからないけれど、上はスイスイで下は売り物出ず。

最もWTIが上昇基調になったのは$60台が売られ過ぎということもあるんだろうけど、中東の供給ひっ迫懸念があるとか・・・。クエートではパイプラインが破損してジャブジャブ原油が漏れてるというニュースもあったり、ドル安でその分上昇、ということもあったり、全然需給で動いてないじゃない?

インドがロシア産原油を22倍買ってるとかいうニュースだって本来相場を押し下げるはずなのに・・・。逆だ!サウジと国交回復ということでイラン産原油も市場に出やすくなってるし、なんか動きが変だよ。もっともWTIは夜中だから取引量が少ないけど。

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前場の収支:(変わらず)


雑感彼是

中国のEVメーカーであるBYDは2022年、純利益5倍弱の3200億円となったらしい。現時点ではテスラと2強と言うことになって、他の自動車メーカーは完全に後塵を拝することが決定的。自動車はこの2年間、半導体不足とサプライチェーンの混乱で、満足に生産できなかったわけで、その間にこの2社はEV専業なので、結果的に独走態勢を築いたってことだよ。

で、米国メーカーも日本メーカー各社もこれからEVに社運を賭けて突っ込もうとしてる。けれど、今度は如何に優秀な電池を必要数確保できるか?という問題に直面してるんだよね。それに、国内では不採算からEVステーションがどんどん減少してきてる。如何せん30分とか1時間に1台という充電ペースでは採算が取れるはずもなし。

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その上最近では、EV車の事故による莫大な修理費用が問題になり始めた。電池に少しでも被害が出れば、交換するしかなくてその費用は100万、200万という単位。なので、最新のEV開発では、出来るだけ衝撃で電池が破損しないような構造にすることが課題になってると・・・。

もっと言うと、自動車の修理費が鰻登りになって米国のインフレを押し上げてるという事実がある。サービス部門でインフレが収まらない一番の原因なんだよね。

それでも、世界はEVなのか?って思ってしまうよ。合成燃料なら内燃機関(エンジン)も2035年以降OKとした欧州だけど、あれはもうドイツメーカーが悲鳴を上げてレギュレーション変更の圧力を掛けた結果。けれどもそれはそれで、その合成燃料をGステーションが扱うかは未知数。結局EVでいいやってなりそうなんだよね。

そこにトヨタは全力で突っ込む宣言。もうどうなるか分からないね。