陰線の塔婆が孕まれた後場の日経平均：4月21日（金）後場

日経平均株価　￥28,564（▲￥93）

後場の相場概況

その日経平均、じり安で下値を切り下げてとうとう5日線したに潜ってしまった。もちろん、だからと言って短期下落トレンドに移行したと判断するには、早計なのかもしれないけれど、なんとなく前場の買い上がりは意図的だったような気がするんだよ。そこから落とせばもちろん上髭にもなるし5日線を割ることだって不可能じゃないという読みかも。

さてこのところの日本市場は何故強いのか？とみんな不思議に思ってると思うけど、答えは意外に単純で、ザラ場で海外勢の売りが出ないから。一時連日のように45％以上の空売り比率で50％を超えることさえあったけれど、先週、そして今週は多くても42％程度で、推移していてその間に8連騰を演じたわけだよ。ではなぜ海外勢が売ってこないか、と言うと、俺を含めた個人投資家が狂ったように空売りしていて、カラ売り残がパンパンになってから。

日経レバとか、船株とか、ちょっと目を離すと空売りで溢れてる。その結果株価が下がらなくてボラが出ないという悪循環になっている。逆に上値を追えば利食い売りやらシコリ玉が降って来るのでディーラー達は溜まらないだろう。

なので短期筋とかデイトレ組にとっては極めてやり辛い相場になってる気がするね。

後場の取引とポジション

1570 日経レバ　￥15,460（▲￥85）
空売平均）￥15,578.6×3120（含み益￥370,000）
前場の建玉が少なかったので後場に下げ相場で追加したら売り平均が大幅に下がってしまった。今夜米国が反発すると僅かに5日線を割り込んだ日経平均なんかたちどころに戻っちゃう。なので大引け手仕舞いもありだったかもしれない。

8306 三菱UFJ　￥866.7（▲￥19.7）
空売平均）￥890.2×60000（含み益￥1,410,000）

8316 三井住友　￥5,626（▲￥102）
空売）￥5,728×4000（含み益￥408,000）
空売）￥5,725×4000（含み益￥396,000）

メガバンクには今月の日銀政策決定会合での金融政策修正に対する期待感が相当にあったと思われる。そこにブルームが現状維持という推測記事を掲載したから、買い方が嫌気したという要素もあったと思う。とにかくよく売られたし、板を観てたらある程度「売り優勢」は分っただろうから、ポジション解消の動きだと気づけたろうね。

でも相変わらず三井住友の強さが目立た。昨日売られなかったみずほFGは1日遅れで売られてたね。

9983 ファストリ　￥31,970（▲￥580）
空売）￥32,380×500（含み益￥205,000）
空売）￥32,370×500（含み益￥200,000）
空売）￥32,350×500（含み益￥190,000）
空売）￥32,300×500（含み益￥165,000）
後場は売られる、と勝手に売り決めして寄り付きから玉を建てい入ったけれど、寄り付き直後に買われるのは本当に気持ち悪い。もしも日本市場で担がれても米国市場が下がってくれれば御の字と言うことだしね。ふと分割前の株価を意識すると、途端に怖くなるので、あまり考えないようにしようと・・・。ジワジワでも売られてくれてよかった。

9984 SBG　￥4,996（▲￥981）
空売）￥5,040×4000（含み益￥176,000）
空売）￥5,037×4000（含み益￥164,000）
空売）￥5,025×4000（含み益￥116,000）
どうにも株式市場の主流から外れてしまったSBG。株価は底練り中。にもかかわらずSBGの復活を信じる買いが1150万株も積もっていては、騰がるものも騰がらないと思う。もしも上昇相場を作りたいならば、この信用買いを何とかしないとどうにもならない。

6758 ソニーG　￥12,290（▲￥35）
空売）￥12,350×2000（含み益￥120,000）
空売）￥12,345×2000（含み損￥110,000）
空売）￥12,340×2000（含み損￥100,000）
SBGとは裏腹に直近11本のうち10っ本もの陽線で上り詰めてきたソニー。どうにも超えられなかった上値のレジストラインが￥12,420にあって、買い方さんはもちろんブレイクを期待してるんだろう。移動平均線も万全の上昇トレンド。ブレイクは時間の問題と見えるけれど、逆を言えば上昇いっぱいでもあるのでね。でもソニーってそんなにいいかなぁ・・・。

本日の収支（前場・後場合算）：+￥2,230,000

雑感彼是

ブルームバーグに掲載された来週の相場展望によれば、日本市場はこの高値水準でもみ合うという見立てらしい。今日の下落で日経平均は相変わらずEPSが￥2,089と低水準のまま、PER13.67と結構な高値水準にあることには変わりない。

なので、この水準をブレイクして￥29,000を獲ってくるためには、半導体関連の好決算が必須であると思う。特に日経平均寄与度の高いエレクとアドバンテストが鍵を握っていると思うし、何気にダイキン辺りの決算も重要だろうね。

ただその意味ではすでにファストリが決算を終えて、好業績で一旦はEPSを￥20ほど切り上げた後だけに、せいぜいEPS￥2,130くらいがいっぱいではないかと思ったり。だとすれば、PER13.5で￥28,755、PER13.6で￥28,968。なので￥29,000くらいが戻りいっぱいなのかもしれないと思ってる。

個人的にはその鍵を握るのは当然ドル円だと思ってるし、ドル円を無視するような動きになったら、もう手に負えない。

さりとてまともな神経で買えるのか？と言うとなぁ・・・。