3月PCEで米国はブルマーケット入り!?日本は円安で・・・
- 2023.04.29
- トレード雑感
21:30 | (米) 3月 個人消費支出(PCE) [前月比] | 0.2% (0.1%) |
-0.1% | 0.0% | |
21:30 | (米) 3月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比] | 5.0% (5.1%) |
4.1% | 4.2% | |
21:30 | (米) 3月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前月比] | 0.3% | 0.3% | 0.3% | |
21:30 | (米) 3月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前年同月比] | 4.6% (4.7%) |
4.5% | 4.6% |
米国株式市場大幅高。日経平均CFDはさらなる円安の急伸を受けて大幅高し、CFD終値で¥29,068と案じた通り¥29,000を超えてきた。金曜の決算発表を受けて日経平均EPSは¥2,107まで上昇したけれど、これをCFD終値で見た場合PER13.795となって恐らく今年最高値になったんじゃないかな。
上記の3月PCEはほぼ予想値と一致していることで、インフレはかなり粘着性が高く恐らく5月FOMCでは0.250pの利上げに踏み切るだろうという見方が大勢を占めているものの、反面ファースト・リパブリック・バンクはさらに下落しほぼ破綻を織り込んだ形になったので、商業用不動産関連に融資や債券のデフォルトが相次いでいる状況を考えると、市場の思惑通り5月の利上げが最後になるのかもしれない。
そしてすでにFRBの金利水準は3月PCEの前年同月比水準を超えることになるので、インフレ懸念は一層後退するだろうし、それも昨夜の株価の上昇にはかなり反映されていたのではないか?と思う。しかもPECは3月の指標で4月は若干低下することが期待されているので、利上げすればさらにインフレと金利水準の差は拡大する方向だからね。
なので5月FOMCのパウエル発言のニュアンス次第では、ラリーになる可能性もあるし、それまでにファースト・リパブリックを破綻させるようなことになると、怪しくなるとは思うけれど。
さて米国市場はこれで、FRBの利上げが一旦落ち着いて、企業決算も懸念していたようなGAFAMの業績悪化がなかったことで、次の材料を探すことになる。まずは3日にFOMCがあって同日ADP雇用統計、非製造業PMIなどが発表された後の5日には4月雇用統計が発表となるけれど、その辺のことを見越したパウエル議長の発言になると思うので、「もう利上げは打ち止めです」とは言わないはず。
なので5月相場は何か大きな変化があると、市場はそれに反応するように上下にブレるだろうし、先行き懸念が出てくるようならば「セルインメイ」もあり得る。
そうなってくると、日本市場の今の株価の位置はさらに危険な状況だと言えるかも。週末に時間が間に合えば売り建ててた、と書いたけれど、もしもそうならばまたしても担ぎ上げられることになったわけで、そういう意味ではザラ場に間に合わなかったのはラッキーだったのかな。
まぁでも、株価の上昇で獲れないのはいつものことだし、出来るならこのGWの間にもっと日経平均が上昇してくれると有難い。決算期間中なので、EPSがどうなるかが読めないけれど、¥2,107ならばPER14で¥29,500だろう?そうなると最高なんだけど。
もっとも買い方さんはこのGWは本当に楽しく過ごせるよね。おめでとうございます^^
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