政局完全無視の日本市場:12月11日(月)後場

政局完全無視の日本市場:12月11日(月)後場

日経平均株価 ¥32,791(△¥483)

政局完全無視の株式市場・・・こんなんでいいのか!?

後場の相場概況

株式市場はまだ政局絡み、政変絡みという相場にはなっていないけれど、これだけはっきりと報道されているにもかかわらず、市場が動揺するような動きにならないということは、つまりは海外投資家はむしろ安倍派排除を歓迎しているのかもしれない。

結局米国でもトランプ排除でリベラル派やウォール街、そのほかホワイトハウスに圧力をかけてコントロールしようという伝統的な富豪達、もっと言えば戦争大好きのネオコンなどにとっては、「安倍=トランプ」に見えるのかもしれない。

本来海外機関投資家やロングファンドならば、政治的な混乱を嫌うというのが、従来の傾向で、もちろん政権が大きく乱れたりすると、売らざるを得ないという制度的な投資方針があったけれど、そうした傾向は少なくともザラ場を見てる限り現れていないと思う。

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がしかし、今回東京地検特捜部がこの時期、つまりは臨時国会が13日に閉会し、通常国会が1月20日過ぎに召集されるこの狭間で、パー券疑惑を大捜査するというのは、極めて不自然であるとしか言いようがない。結局バレたら政治資金報告書不記載で謝罪すれば済む、と安易に考えている政治家も問題だけど、その案件に突っ込んでいく特捜にも違和感があり過ぎる。

しかも、安倍派関連ばかりを情報リークして世間を騒がせるというのも、なにか意図的なものを感じる。

本当の問題は、日本の政治そのものを根本から揺さぶりかねない今回の捜査開始の司令塔は何処か?ということだ。個人的には、あのロッキード事件のような国策捜査をやれ!と言っている存在がどこなのか、誰なのか、非常に気になる。

まだ捜査は着手してから地固めの段階であって、この次には逮捕者が出るという寸前にあるわけで、本当に騒がしくなるのはこれからだ。けれども、この一連の捜査が終わった後、政権にどういう形が残るのか?と見ると、全て分かってくるのだろうと思ってます。

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その一連の政変を無視して株式市場がこのまま上値追いをするということになれば、それが決定的な証拠でもあるんだろうと。でもまさか、それはないだろうと・・・。

と言うわけで、売り勝負のタイミングを計ってはいたものの、今日の段階では強気になれず、結局明日の前場辺りで勝負しようか、と思い直した。けれど米国が明日のCPIで買い勝負、ってなると状況は違ってくるけれど。

後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥20,260(△¥655)
空売平均)¥20,281×4880(含み益¥100,000
個別セクタは本当にどういう動きをするのかがよく分からないけれど、だったらレバしかないということでとりあえず後場は、レバのポジション建てに集中してた感じ。勝負は明日以降、本当ならば臨時国会が終わったあとの14日なんだろうけど、我慢できなかった。けど・・・大引け後のドル円の動きはなんなんだ!

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6501 日立 ¥9,919(△¥52)
空売)¥9,919×4000(変わらず)

7011 三菱重工 ¥7,904(△¥186)
空売)¥7,904×4000(変わらず)

とりあえず政府系の事業の多い銘柄ということで、日立と重工を売ったけれど、たちまち大引け後に日経CFDが・・・!なんなんだそれは!?


6758 ソニーG ¥13,015(△¥245)
空売)¥13,015×2000(変わらず)
空売)¥13,000×2000(含み損¥30,000
ヤバイチャートだったけど、売ってしまったソニー。

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8035 東京エレクトロン ¥23,005(△¥765)
空売)¥23,005×2000(変わらず)

6920 レーザーテック ¥34,480(△¥120)
空売)¥34,480×1000(変わらず)

今日大きく上昇したエレク、そして利食いがでたレーザーと半導体は危ない銘柄を2つ大引けで売り建てたんだが・・・。


 

本日の収支(前場・後場合算):+¥9,610,000


雑感彼是

しかし、まさかここに来て、あのロッキードのような国策捜査を見るとは思わなかった。あれは角栄が中国との国交回復や、ソ連と原油の売買契約をセブンシスターズを通さずに独自に行おうとしたことに、米国が非常に怒ったというのが背景。属国のくせに生意気だ、ってなもんだよね。

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その結果、ロッキードの役員であったコーチャンという人の議会証言を証拠にされて、日本の検察に角栄を追い詰めろ、という指示があった。お膳立てはやるからとにかくお縄にしろ、ということ。そうした圧力に時の政権、政治家は勝てなかったということになる。金権政治を批判され首相を辞任した角栄をロッキードからの収賄の罪で逮捕されたのは、時の三木内閣の稲葉法務大臣。

どんな心境で検察にGOを出したのかは分からないけれど、裁判で検察はあらゆる関係者を証人として担ぎ出し、角栄のほとんど微罪と言える収賄を有罪にしてしまった。この時に本当に問題だったのは、ロッキードではなく、自民党内の金権体質で、それは金丸事件を経てもなお、今現在延々と受け継がれているいわば伝統なんだろうね。

一説では自民党の総裁選で必要なカネは10億円とも言われている。党内選挙だから、公職選挙法は関係ないし、とにかく現ナマが飛び交う金権選挙であることは言うまでもナシ。ならば、東京地検特捜部は政治資金報告書不記載でいくらでも立件できるはず。

これだけ増税されて、インボイスもマイナンバーも導入されて国民からは絞り取るような政治をやっていながら、自分たちは裏金で美味い物を食べ、いい酒を飲み、政党助成金で海外旅行にファーストクラスで行き、愛人を囲い、デリヘルでババアまで買うというとんでもないことをやっている・・・。

利権が絡めばあらゆるところに出没する最低な人種のくせに、それを続けると叙勲なんか受けるのだから片腹痛いわ。もっとも日本は政治(立法)よりも官僚(行政)の方が偉いから、米国支配=官僚支配ってことになってる。情けないけれどどうしようもないね。