NVIDIA決算前のポジション調整に入った!?:2月20日(火)後場

NVIDIA決算前のポジション調整に入った!?:2月20日(火)後場

日経平均株価 ¥38,363(▲¥106)

ここで利食いしてポジションを閉じる冷静さは重要かもしれない・・・

後場の相場概況

前場に強烈な買い(ショートカバー!?)が入ってから、利食いを決断した投資家が多かったと見えて、完全に行って来いまで売られたことで、後場の軟調な展開を誘発したような感じだったと思う。もちろんNVIDIAの決算に対してポジション調整をしたのだと思うけれど、先物の動きが掴めなかったから、どういう意図があったのかは不明。

ただ株式は軟調と言っても、ドル円が一層の円安傾向だったわけで、こういう時はだいたい夜間の日経CFDで持っていかれることが多いんだよなぁ・・・。

今日、明日と米国市場では何も指標がでないから、ますますNVIDIA決算に焦点を合わせた相場展開になる。個人的には週末からそればかりいろいろ調べたり、考えたりしてきたんだけど、もちろん好決算の期待は相当に大きいけれど、仮にそうなったとして、全体相場が何処まで持ち上がるんだろう?と考えると、今の米国経済の状況は本当に厳しいんだと思うので、下手をすれば「長い上髭」なんてことも十分にあり得る話。

逆にコンセンサスの届かない数字とかが出てくると、これはもうとんでもない下落も十分に想定しておくべきだと思うんだよ。とにかく1月の米国経済が、想定よりも悪かったのは確か。悪かった、と言うのは雇用は強い、物価も強い、ときて昨年度決算を何とか乗り切ったという状況で、金融は銀行、ノンバンク、個人ともに一段と悪化している。その上、プライマリーな企業はリストラ三昧とくれば、米国経済は最悪な状況に追い込まれかねないという懸念がある。

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まして大統領選挙イヤーで、政権がますます金融緩和的な予算のばら撒きを行っている以上、「物価高騰」と「景気悪化」が重なる、所謂スタグフレーションに陥りかねない。この事情は日本も同じで、景気が後退している中で物価だけがどんどん上昇するというとんでもない状況が足元にある。これもまたスタグフレーション的な傾向だと思うんだよね。

いかも中国はデフレ、欧州はスタグフレーション入りが確定的とくれば、バブルだ、何だ、とはしゃいでる場合じゃないのかもしれない。

週末に考えたことは、世界中が金融政策を誤ったんじゃないか?ということ。世界中と言っても米国(ドル)の問題だけどね。「過度なインフレにならない限りいくら財政を噴かしても問題ない」という、ある意味危険な理論がまかり通ってしまって、これが現代財政論、経済論の主流なんだ、みたいな変な空気になってしまった。

マジ、「いま、そこにあるリスク」とすればそれは米国市場の暴落くらいでは済まない可能性が濃厚だな、と改めて思った週末だった。

後場の取引とポジション

8306 三菱UFJ ¥1,487.5(▲¥10)
空売)¥1,490.0×4000(含み益¥10,000
空売)¥1,489.0×4000(含み益¥6,000
空売)¥1,488.0×4000(含み益¥2,000
空売)¥1,487.0×4000(変わらず)
空売)¥1,486.0×4000(含み損¥6,000
空売)¥1,485.0×8000(含み損¥20,000
空売)¥1,484.0×8000(含み損¥28,000
空売)¥1,483.0×8000(含み損¥36,000

8316 三井住友 ¥8,068(▲¥117)
空売)¥8,068×2000(変わらず)
空売)¥8,063×2000(含み損¥10,000
空売)¥8,062×2000(含み損¥12,000

バリュー株買いという意味でメガバンクが物色されたのは理解できるんだけど、この後嫌でも半導体関連に資金が集中するということを考えると、この局面は金融セクターの需給が緩むんじゃないか?と勝手に考えてる。UFJも遂に¥1,500を達成したことの達成感もあるだろう。今の日本市場は個別物色などしてられる状況じゃないと思うし、週末のプライム6兆円の出来高も非常に気になるのでね。

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8473 SBI ¥4,000(▲¥55)
空売)¥4,120×4000(含み益¥480,000
空売)¥4,031×4000(含み益¥124,000
いかにも買われ過ぎたSBIは金融株でPER30。今日の大陰線の包み線はトレンド転換もあると見ての売り建て。


8058 三菱商事 ¥3.129(▲¥67)
空売)¥3,179×4000(含み益¥200,000
空売)¥3,160×4000(含み益¥124,000
空売)¥3,158×2000(含み益¥58,000

8031 三井物産 ¥6,370(▲¥142)
空売)¥6,464×4000(含み益¥376,000

8001 伊藤忠 ¥6,595(▲¥25)
空売)¥6,591×4000(含み損¥16,000

銀行株と同様にバリュー株物色されてた商社株だけど、とにかく円安の背景もあって天井を目指して突き進んでる感じ。でも実体経済は相当に悪いというのが、恐らく来期予想に出てくる。なのでこの上昇は天井形成のための上昇なんじゃないかなと思ってます。なので、世界経済がとんでもないことになる前にバークシャーも売ってくるんじゃない?って思ってるけど。

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9101 日本郵船 ¥4,824(△¥52)
空売)¥4,860×4000(含み益¥144,000

9104 商船三井 ¥5,324(△¥62)
空売)¥5,363×4000(含み益¥156,000

9107 川崎汽船 ¥7,146(△¥111)
空売)¥7,202×4000(含み益¥224,000

さて、全く意味が分からない船株買い。多分今年中には株価は、以前の御里帰りもあり得ると思ってるしね。恐らく米国は、金融政策と財政政策の出鱈目なカップリングによって、とんでもない事態に直面すると思うのでね。なので徐々に船株にそれが現れてくると思ってます。


7974 任天堂 ¥8,263(▲¥93)
空売)¥8,410×4000
買戻)¥8,220×4000(+¥760,000
買戻して利益確定しておいた任天堂。この銘柄で負けは(個人的に)許されないのでこれでいいです。


7203 トヨタ ¥3,414(▲¥16)
空売)¥3,432×4000
空売)¥3,430×8000
空売)¥3,427×8000
買戻)¥3,385×20000(+¥884,000) 

7269 スズキ ¥6,579(▲¥133)
空売)¥6,710×4000
買戻)¥6,562×1000(+¥148,000
買戻)¥6,560×1000(+¥150,000
買戻)¥6,550×2000(+¥320,000

どうして自動車が買われないか・・・それを週末に真剣に考えたんだけど、結論からすれば大口の機関投資家が自動車の将来をネガティブに見ているから、という理由以外にないと思う。多分、今後はトヨタが独り勝ちすると思うけど、海外投資家はトヨタがなぜか大嫌いらしいしね。もっとも、自動車は業界全体でふざけ過ぎた感じがする。世界中、これ以上買えないような価格に吊り上げてしまったし、EVは使い物にならないし、HVはコストがかかり過ぎる。さりとてレシプロはもうやらないと宣言なんかしてしまったから、前にも後ろにも行きようがないんだね。

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7011 三菱重工 ¥11,480(△¥210)
空売)¥11,640×1000
空売)¥11,630×1000
空売)¥11,620×1000
空売)¥11,600×1000
買戻)¥11,480×4000(+¥570,000
やはり強かった重工。国策銘柄だし、「もしトラ」が現実味を帯びて来て、ますます買い一択になった気がする。こんな銘柄が、PER30とかなら許せる気がするけどね。とにかく日本は軍備を増強するしか生き残る道がない。だから重工と川重。ちなみにちょっとだけSUBARUもね。


8035 東京エレクトロン ¥34,650(▲¥150)
空売)¥35,380×500
空売)¥35,350×500
空売)¥35,320×500
買戻)¥34,550×500(+¥415,000
買戻)¥34,540×1000(+¥795,000
買)¥34,650×1500(変わらず)

6857 アドバンテスト ¥6,727(▲¥69)
空売)¥6,850×2000
空売)¥6,840×2000
空売)¥6,830×2000
空売)¥6,820×2000
買戻)¥6,690×8000(+¥1,160,000
買)¥6,744×2000(含み損¥34,000
買)¥6,742×2000(含み損¥30,000
買)¥6,727×4000(変わらず) 

7735 スクリーン ¥18,450(△¥100)
空売)¥19,070×1000
空売)¥19,000×1000
買戻)¥18,350×1000(+¥720,000
買戻)¥18,340×1000(+¥660,000
買)¥18,450×2000(変わらず)

昨日、気合の売りポジを建てて勝負に出た半導体装置関連。さらに今日売りを回転させて利食い出来たから非常に満足してるんだけど、それでやめればいいのに、大引けで今度は買いポジションを建てるという愚行をしでかす俺。というかみんな利食いしたくてウズウズしてるように感じるからヤバイかも。とくに米国市場がね。

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本日の収支(前場・後場合算):+¥7,280,000


雑感彼是

土日にかけて、NETFLIXで「ドラゴン桜」を見たんだよね。それで自分の40年前を思い出してしまったというか、このドラマは偏差値の低い高校生を東大に合格させるという人気ドラマだったらしいけど、フィクションなのだからあり得ない設定なのは分かっていても、自分の受験を思い出してしまったんだよ。(ちなみにもちろん東大は落ちたんだけど)

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でも当時は馬鹿みたいに勉強してたな、と思ったし、懐かしかったから、数学の参考書なんかを引っ張り出してきて、ニヤニヤしながらページをめくってみたけどね。東大に受かってたら人生変わったかな?なんて考えてね。でも社会に出たら学歴なんて看板を背負っていてもそれで特別なことはほとんど何もないと思うけど。灘中、灘高、東大文一ときて官僚になっても、政治家になっても、人格が伴わないと意味がないし。

なんか東大生になって目標を見失う学生も多いんじゃないかな。

でね、そんな流れから、何故だか大学時代の経済原論とかゼミのレジュメとかを引っ張り出してきて、見てたんだけど・・・気付いたことは、今の経済では全然通用しない内容なんだよね。とくに貨幣理論と信用創造の関係が、上手く説明できなくなってるんだよね。

通貨の裏付けは金本位制から離脱した時点で、たまたま読んだ内容は社会資本や国富の合計に根差すと考えるべき、とかなんとか書いてあったけど、それじゃ金本位制となにも変わらんじゃんってね。後は信用創造(借金~投資~さらなる借金~さらなる投資)のサイクルが結果的に貨幣価値を裏付ける、みたいな戯言が書いてあるのもあったな。

俺、本気でこんなことを勉強してたのか?みたいなね。

でも今のジャブジャブをまともに説明でき、それが経済発展のプロセスとして正しいと言える理論ってあるのかな?って思った。まさかMMTじゃないだろうし。

最近、高橋洋一という元財務官僚の言うことが鼻についてきてる。ああいう人が東大なんだなと。なんでも統計と数学でわかるみたいなことを言ってるけど、煎じ詰めるとMMTじゃん、みたいな感じにもなる。

だから、結局のところ、金融を引き締めても財政をふかせば、それは人為的、人工的なスタグフレーションになるしかないじゃないか?と言うのが週末の結論だったんだ。なるほど、今、実際にそうなってる気がするんだけど。でもそうだとすると、相当にヤバイけどね。