日米株式市場はバブルです!それしか言いようがない!

日米株式市場はバブルです!それしか言いようがない!

また今夜も日経CFDはGUに向けて上昇中!一方米国ダウは予想通り1月の耐久財受注、2月の景気指数が弱く出て、当然押しているわけだけど、だからこそ資金はハイテクや半導体に向かってしまうという、言ってみれば悪循環に陥ってるわけだよね。でも、ハイテクや半導体さえ強ければ、日経平均CFDはとにかく買われちゃう。クソッ!NVIDIAは(予想通り)少し下落してるんだけどなぁ・・・。

未来を明言する政府の怖さ

まぁでもいずれにしてもこんなことをやってたら、本当に先進国の経済は米国を筆頭にぶっ壊れちゃうよ。マジで、新NISAでオルカン?SP500?それは相当にヤバイ選択だと思うけどね。

これ思うんだけど、日経平均がバブル後高値を連日更新してるような動きになって、いつまでたっても調整局面が来ないから、とにかく株に関係する人は、今は、カンカンの強気になってるよね。個人投資家として株取引としている人はもちろん、新NISAをきっかけに株や投信を買いましたという人もジワジワ増えてるのかもしれないし。とにかく地上波で連日「今日も日経平均株価は新高値を更新しました」なんて、ニュース番組では必ずやってる。そういうのを連日見せられるとついその気になって・・・なんて人も必ずしく無くない人数出てくる。

最悪なのは、老後の資産づくりのために新NISAをやりましょう!と政府が先導してるってこと。恐ろしいねぇ・・・。5年先、10年先、20年先の株価が分かるんだ?岸田は足らない人だから、ただそう言ってるだけなんだろうけど、日本政府や官僚は余程頭がいいと見えて、平気でそんなことを言うんだから俺は呆れるけどね。何度も書くけれど、老後の資産形成と言えば5年先、10年先、まして20年先の事なんだろうから、そんなことは神様だって分からないんだよ。けど、国民全体を巻き込むようなことを平気で言っちゃう政府・・・。完全に狂ってるんだよ。

青天井入りの日経平均はバブルか!?

でね、今の株価が1989年12月29日の大納会に記録した、日経平均¥38,915を越えちゃったけれど、それを評論家やアナリストは何と言ってるかというと、「地に足がついた相場だから」とか「業績の裏付けがあるから」とか、はたまた「(海外勢から見ると)日本株は安くてしかたない」という理由を言いたい放題言いまくって、日経平均¥50,000だ!¥100,000だ!って言うのが出てくるんだね。そう、バブルになると必ずそういうのが出てくるんだよ。

でも、俺としては今の相場はハッキリとバブルだと断言するね。だいいち、昔のバブル相場の背景と全く同じだもの。はっきりと記憶してるわけでもないし、当時は若造だったから勉強不足も甚だしかったわけなんだけど、それでも働きながら、怠け捲った大学時代を後悔しながら結構勉強する日々を送ってた。その後相場に手を出して軽く6000万近く穴を空けちゃったけれど、悔しいから株や金融の勉強をやりまくった覚えがある。だからと言って株で勝てたわけじゃないけどね。その後野村出身の師匠と出会っていろいろ教えてもらったんだけど・・・。

もちろん、バブルの話題は何度となく出たから、当時のすさまじさは良く聴かされたし、実際に自分でも見聞きしたことは山ほどある。でね、いま、そういうことを思い出しながら日経平均株価の推移を見ていると、そっくりじゃないか?って思えるんだ。

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まず当時のドル円平均レートだけど、1988年¥128.15、1989年¥137.96、1990年¥144.79ということで、これって今の株高に至るまでの状況とほとんど同じなんだよね。そこで日本政府が、とにかく日米貿易摩擦解消のために、米国製品を買ってください、と言いまくった。企業はプラザ合意以降の円高に疲弊はしてたんだけど、ジワジワ円安方向に向かい出したことで(業績は伴ってなかったけれど)理由なき強気になり始めてた。金利も下がって来てたので、本来は今まで以上に輸出したくてウズウズしてたんだろうけど、米国からNOを突きつけられてるからね。

その時日銀の金融政策は、公定歩合を操作するオペが主流だったために、国内企業支援のために金利を引き下げて、結果として長期金利も非常に安くなった。いままで、5%だった貸出金利が急激に低下して2%でいいです、となるとそのお得感は半端ないんだよね。当時は不動産神話も当然生きていたわけで、ならばこんな時は「不動産を買いましょう」と言うことになった。

でも現実には「不動産を買いましょう!」と強烈な旗振りをしたのは銀行なんだよ!金利低下で収益が堕ちるからその分カバーしようと、とにかく不動産融資を銀行業務の主眼に据えたのが主要因。そうなると銀行は出来るだけ業績を上げるために返済不可能な金額を融資して不動産を企業向けに、または個人向けに、はたまたマンション投資に、と貸しまくった。

これで強烈な信用創造が発生して、市中に資金がジャブジャブになったんだ。それで一斉に不動産に火が点いちゃった。これってはっきり言って大蔵省の銀行監督の失策だし、もちろん政治家は不動産に絡むと莫大な政治資金調達(献金や裏金)が出来るから、不動産バブル大歓迎だった。

ならば何故株価が急騰したか?と言えば、株式市場は爆発的に値上がりの続いていた不動産を多く所有する企業を、好んで買い始めたんだ。業績なんかより企業の資産価値に注目したんだよ。大きな工場を持ってる企業はもちろん、都内の一等地に1000坪持ってるとか、あの企業の社宅の価値は最低500億だ!とかね、そういう細かい話でも、情報が出るとバンバン買いが入る。PBR10とか20とかなっても、今の値上がりペースなら全然問題なし、というPERみたいな見方をしたんだよ。それと、融資する銀行は軒並み買い!買い!買い!

でも結局はその根底にあったのは、低金利政策と円安の進行なんだよ。資産インフレになると物凄い勢いで実質的な通貨の流通量が増えるから、今の日銀がやってる金融緩和策(ゼロ金利政策)そのものなんだよね。それを考えると、今の状況と背景は結局は金融ジャブジャブだってことが分かる。確かに当時は日経平均PERが60とか狂乱状態だったけれど、資産価値が爆発的に増加してたので、そうなっちゃっただけなんだ。

いまは、どうかというと不動産価値はあまり上がらず、業績が大幅に改善したという違いは確かにあるけれど、今度は逆に不動産が大都市とその周辺と言う限定はあるものの、ジワジワと上昇し続けて、今では都内の新築マンションは1.5億、ちょっと広いと(それでも狭いけど)2.0億がなんと平均販売価格というのだから、限定的とは言え十分にバブルになってきたよね。

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日米金融政策の重大失策

いまの日本国民は本当によく耐えて我慢してると思うんだよ。とにかく政府が考えるのは、アベノミクス以降今日まで「企業業績を向上させる政策」だけ。それしかやってないから、実質所得(可処分所得)はマイナス。って株高なのに日本は2四半期連続のマイナス成長!ってこれはテクニカルリセッションだろ?その上1月のGDPもマイナスが予想されてるから、そうなったらマジのリセッション入りと言えるんじゃないか?

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政府はこの春の賃上げでなんとか補う、という馬鹿なことを言ってるけれど、そんなのは日本国民の僅かに0.3%が恩恵を被るだけだし、中小企業はインボイスの導入で経費はかさむ一方だから、満足な賃上げは出来ない。けれども日本経済の環境はインフレだというんだから、下手すれば米国より先に日本経済がリセッション入りする可能性だってある。

そんな最も重要な時に、政治は「裏金問題」で大揉めに揉めてるっていうだから呆れるよ。岸田アホ内閣は経済のことなど最優先と言いつつも、何もしてないじゃないか!それどころか、ウクライナに莫大な復興支援をしてゆくわけで、政府自ら円安を助長してる・・・。まさに気が狂ってるとしか言いようがない!

株式投資をやってると株価が上がれば文句はない、と言う感覚かもしれないけれど、円安で株価が上昇する以上に資産劣化が起こってる事実は見ないんだね。このまま行けば、日本はG7最貧国に堕ちるのは決定的だし、世界から見ると皆貧乏人なのよ。日本の美点を取り上げて自画自賛してる動画も多く、外国人観光客は「アメイジング!」といって日本を観光し日本食を喰らってる。でも、そんあYOUTUBEばかり見てると完全に騙される。なぜなら外国人は世界一コスパの良い旅行を楽しみにきてるだけ。安すぎて手軽に旅行できるから日本を選んでるだけなんだ。そんなの決まってるじゃないか!

冗談じゃない!インバウンドが頼りとかいって、揉み手で笑顔を振りまきながら歓迎してるって、ある意味屈辱に近い。日本を誇りに思うし、日本人は世界で断トツに思いやりがあって真面目だと思うからこそ、円高にして、国内経済を豊かに誘導しつつ、海外からは「高級で滅多に行けない国」にならなきゃいけないんだよ。それが真の価値と言うものだよ。

とにかく日本政府や日銀は、肝心かなめの日本人を貧しくするばかりだ。

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本来日銀はもうとっくに金融正常化をしなければいけなかった。株価なんかどうでもいいけれど、日本人の生活を豊かにする方が先決なのよ。これまでの政策でわかったことは、金融緩和して円安に誘導しても別に所得が増えるわけじゃないし、そうしても所得が増えないなら、国民生活にとって円高メリットの方がはるかに大きいもの。

でも金融緩和をやめる度量は日銀にはない。なぜなら政府の利払い負担が増加するから。財政が悪化するということで、財務省はNOなんだよ。若しも金利正常化するなら大幅増税だ!っていうんだろう。これも気が狂ってる!もはや日本国債の半分以上を日銀が保有してるので、1%の利上げは実質0.5%の利上げなの(日銀の利子所得は国庫編入だから)。利上げすれば景気が失速?それも嘘!だって金融緩和でも2四半期連続でマイナス成長じゃんか!

それよりも企業の競争力を高める方向にしないと、日本企業は本当にダメ企業になっちゃうよ。経営者は寝てても円安で業績爆増なんだから、努力も投資もしない。だから生産性は低下し、企業価値も高めない。それでね、その状況で、円安・インフレになったら・・・っていうかもうなってるけど、これはスタグフレーションです。最悪の落としどころなんです。

ならばなぜ米国株も日本市場と同じように青天井か、というとFRBがインフレ対策のために急激な利上げをしたまでは良かった。けれど当然、急激な利上げは企業負担になるし、とりわけ銀行は逆イールドの嵐に晒される。また案の定、不動産バブルがはじけそうになってます。でも、ここでソフトランディングと言う議論が何故でるかというと、バイデン政権がFRBの金融引き締め以上に財政を拡大させてるから。それに昨今の地方銀行危機、商業用不動産危機が怖くてFRBもスティルス緩和を1年間やっちゃったから。

となると米国もまた金融ジャブジャブの状況はほとんど変化なしです。そして日本同様に割を食ってるのは中小企業だけというとんでもない事態なんだよね。それでも米国にも景気減速懸念があるわけで、そうなるとジャブジャブの資金は国際分散投資、と言うことになりその一部は日本株買いとなったわけ。

なのでこれからの米国経済も、ジワジワと景気が減速し、その結果不況時のインフレというスタグフレーション懸念が大いにあるんだよ。と言うことは日銀もFRBも、日本政府も米国政府も「金融政策・財政政策」を完全に間違えてるということになる。そして現時点では、その政策修正は全く望めないという事こそが、直近の最大の危機だと思うんだよね。

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近いうちに株式市場のトレンドは変わる!

今は日米株式市場は「お祭り開催中」何だよね。今のビットコインの急騰は近々の異変を如実に物語ってると思うよ。リスクを回避した資金の向所がビットコインなんだと思う。(ビットコイン急騰の要因は他にもあるけれど)

こうして資金が急激に流れが変わるということは、そこには重大な懸念があるということの予兆とみるべき。大統領選挙の最中、政府機関閉鎖の危機も迫ってるし、この茶番の果てには膨大な国債発行が待ってるわけで、またイエレンは短期債を大量起債するから逆イールドがまた拡大しちゃう。もう鼬ごっこなんだよね。

今の状況で株式市場がそういうことを急激に意識し始めたらどうなるか?

今夜の米国市場は弱含み。でも大引けにかけての値動きが極めて重要だと思うんだ。もしも引けにかけて嫌な値動きになったら、トレンドが変わる可能性は大いにあると思うんだよね。その場合日本株もまたやっと調整に入ってくれるかもしれない。

でも、米国債金利急騰となれば米国地銀やノンバンクとか、それに債券投資家もヤバイ状況になる可能性もある。それが蟻の一穴となる危険性すらあるいまの株価の位置なのでね。さらに言うとドル円のトレンドも変わるかもしれないし・・・。