日本株は待ちに待った調整入り!?
- 2024.03.09
- トレード雑感
昨夜の米国市場では、買われ過ぎたNVIDIAに利食いが入って急落。$1000を目前にして、そこからザラ場で▲5.55%の下落、そしてアフターの時間外でさらに▲2.77%落ちてるという恰好。高値は$974まであって引け値が$875、時間外で$851となったので1日で▲$123の落差、と言うことになるね。なのでNASDAQが▲1.16%、SOXが▲4.03%の下落と言うのは、NVIDIA株が崩れた影響と言える。
どんなに好業績でいい銘柄だとしても、個別株には必ず「負の面」は存在する。上昇が続いて過熱感が出て需給で売られる、というのは一般的な解釈だけど、個人的にはそれだけではないと思ってて、株価の急騰はプラス面とマイナス面に対してプラス面が勝ってるとき、と解釈することにしてる。けど、天井に近付くと両面が拮抗してきて、そこに需給が加わって下落に転じる、と言うプロセスね。NVIDIAにも懸念は当然あるわけで、ずっと上昇が続くわけではないという事。
そういう意味では日本の半導体装置関連銘柄も、米国の対中輸出規制強化という動きが懸念材料だと思うし、強い三菱重工だって今年度、来年度の防衛関連受注が1兆円であると明らかになったから、少なくとも今期売り上げは伸びて来年度は横這いと言うのが見えている。その意味では「材料出尽くし」という動きにならなければおかしいというのもあるよ。
さて、話を日経平均株価にすれば、昨夜の日経CFDは大幅下落となって、¥39,059で取引を終えたけれど、日経先物は¥38,785まで売られているので、月曜の寄り付きはさらに下になることが予想される。すでに日経CFDは金曜引け値から▲¥630となってるけれど、先物ベースで寄り付くならば▲¥900とかもあり得る?というわけで、20日線は当然割り込んで25日線で止まるか?というのが焦点になるだろうけど。
個人的には海外短期筋がここで売り仕掛けをしてくるかが注目点。需給を考えると日経平均株価が¥39,000となれば、その時点で2月26日からの10立会日の買い玉がしこる。その間の売買代金がプライムで5兆7000億円から6兆3900億円で推移していることもあって結構なシコリとなりそう。短期筋はこれを利用して崩せば結構深堀出来ると踏んでいるはず・・・。同時に信用買い残も4兆円台半ばくらいまで積もってるということを考えると、極端にセンチメントが悪化すれば日経平均は▲¥1,000~▲¥1,500くらいあっても不思議じゃない。
それでも今年になって¥7,000以上も上昇したことを考えると、大した下落ではないんだね。なので現物ロングは余裕で構えるだろうけど。
でもこの調整は短期では終わらないんじゃかな。マイナス金利解除とかベアの高水準アップとかは内需企業には大いにプラスだろうけど、日経平均を押し上げる力とは思えないしね。となると、どうしてもメガバンクに目が行くなぁ・・・。
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