配当権利取り日の強すぎた日本市場:3月27日(水)後場

配当権利取り日の強すぎた日本市場:3月27日(水)後場

日経平均株価 ¥40,762(△¥364)

権利取り日の望外に強い相場の意味を考えないといけない・・・

後場の相場概況

日経平均株価の配当分は約¥250くらい?らしいので順当に行けば明日は¥40,500くらいの寄り付きとなるはずだけど、今夜の日経CFDがどういう動きになるかによって、大きく変わるので、どうなるかは決まったわけじゃないけどね。いやはや、それにしても野蛮極まりない後場の値動きだった。日経平均の高値は後場寄りGUからの上昇で¥40,979と¥41,000にまさに肉薄!なぜこんな動きになったのかは、個人的には理解の外だね。

ドル円はザラ場中に安値を更新する動き。財務省が介入した2022年の安値を僅かに上回る¥151.97まで円安が進み、それに関して鈴木財務大臣は「行き過ぎた動きにはあらゆるオプションを排除せずに断固たる措置を取ってゆきたい」と口先介入したものの、大きく反応することはなかった。ブルームバーグによれば、¥152でオプションの攻防があるらしく、ドル売り・円買いのポジションがカバーされる可能性が高いと。そうなれば一気の円安に傾くかもしれないわけで、それを見越しての日本株買いという見方もある。

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そうなると、たとえ権利落ちしても、明日は上値を追ってしまう可能性があり、配当は目論膿通り唯取りと言うことになるかもしれないなぁ・・・。

それにしても、今日の相場は強引だった。けん引したのは本来上値を追う必要のない(?)ファストリとエレクだった。ファストリはともかく、エレクは半導体関連が弱かったにもかかわらず一貫して高値を維持していたわけで、背景には円安とダウ高推移ということがあるものの、やはり今日の相場形成には外資の意図的な相場形成を感じざるを得ない。

そして後場引け前10分で、昨夜の米国市場同様の動きによって、日経平均は¥300あまり落とされた。後場買い付いた投資家は明日の値動きが気になって仕方ないだろう。

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後場の取引とポジション

9501 東京電力 ¥895.4(△¥2.3)
買)¥886.0×10000(含み益¥94,000
買)¥885.0×10000(含み益¥104,000
買)¥884.0×10000(含み益¥114,000
買)¥883.0×10000(含み益¥124,000
買)¥882.0×10000(含み益¥134,000
前場の含みを半減させた後場の値動き!円買いに関する口先介入ならば、電力会社にとってはプラスの要素だと思うけど、そこはもう相場全体の流れに従った動き、ということでバカバカと売り物が出てきた格好。

もっとも明日の権利落ち後の値動きに期待してるので、どうなろうと手仕舞いするつもりはサラサラなかったけれど。

こうやって毎日相場を張ってると、ただでさえ今の株式市場には、パラメータが多すぎて予想が蒸すかしくなってるのに、今度は配当を巡る需給が絡んでくるというのは、もう俺の頭では整理できなくなってきて、手が出なくなる。

それでなくても、ドル円に対する介入とオプションのポジションなんてことになって、以前から今の日経平均はドル円次第と思っていることもあるので何が何だかさっぱり分からない。

要はそんな複雑な状況の中で、日経平均は高値に迫るような動きになったわけで、これじゃとてもポジションなど建て様がない。なので、後場は戦意喪失気味で、利食いになった重工とかを恨めしく眺めてた。




本日の収支(前場・後場合算):+¥5,010,000


雑感彼是

さて2023年度がもうすぐ終了する。とは言え株式市場はすでに来期の企業業績やら地合いを見てるだろうと思うけど、それについてはアナリストや専門家の見方は真っ二つに分かれてる。

勿論強気派の方が圧倒的に多数だとは思うけど、意見としてはほとんど正反対の様相・・・。特に日本株に関しては昨年の4月後半からの急騰の印象が強いので、個人投資家は強気に見てる人が多いし、新NISAを始めた投資家も、ここまでの米国市場やオルカンの推移から、まぁ、楽観してる人が多いと思うけれど・・・。

曲がり屋と言うわけでもないけれど、俺は4月には相場の様相はがらりと変わるような気がする。具体的には、米国経済の様相がパウエル発言の真意が分かってくるような、そんな相場になると。

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インフレ懸念があるものの、パウエル議長は2024年の利下げ3回をと明言した。それを市場は大いに好感したけれど、現実は個人消費が急激に悪化しつつあることが徐々に表面化し始めた。なので、3月の個人消費や小売売上高は結構厳しい数字が出てくるだろうし、雇用統計も失業率がいよいよ4%に乗るだろうと考えている。

パウエル議長はこの時期に、雇用に対する全力支援、とか言い出したり、クレジットカード会社が販売店手数料の上限を横並びで制限したり、はたまたバンクオブアメリカのCEOは個人消費に関する警戒感を表明したりしている。つまり、そろそろ個人消費は限界に来た、というかこれ以上ファイナンス出来ない限界に来ていると言えるのではないかな。

株が高いから「お祭り」みたいな気分になるけれど、現実はかなり厳しいと思うしね。だから、そういうことがよく分かってるからパウエル議長は利下げ3回を言ったと思ってるんだけどね。

それでもバブルだから・・・と言う人もいるだろう。けれど、今の時代は無謀な(バブル的な)買われ方はしないよ。昔と今は全然環境や情報量が違うからね。冷静になってどれだけ醒めた目で相場が見れる人が勝つ相場なんじゃないかな。

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