日銀はインフレ容認姿勢か!?:4月26日(金)後場

日銀はインフレ容認姿勢か!?:4月26日(金)後場

日経平均株価 ¥37,934(△¥306)

足元を見られてる日銀。利上げをほのめかす根性もナシ!

後場の相場概況

前場が進むにつれて日銀政策決定会合では現状維持という見方が強まり、昼に現状維持が発表になるともちろん株価はGUして上値を追ったけれど、それよりもドル円が一気にブレイク!一気に¥156.突破5まで駆け上がった!そんな急激な動きから流石に介入に対する警戒感から¥150ほど押し戻され、大引けになったのだが・・・。

3時から植田総裁の会見が始まって、とにかくハト的な発言に終始したことからドル円は二段目の上昇モードに入り、結局16:30頃には¥156.825を付けた辺りから、今度はいきなりの円買いが入って¥155丁度くらいまで下落!けれども買いが続かずに反撃を喰らって現時点では¥156.800付近とほぼ全値戻しの格好になった。

この急激な円高に関しては、財務省の介入ではないとする意見が多数なのだが、このところ頻繁にあった小規模な円買いも含めて、スティルス介入にほぼ間違いはないと思ってるわけで、それが正解なら何ともチグハグな財務省と日銀の政策と言えると思う。

植田総裁はハト的な発言をすることはすでに昨日の時点で分かっていたこと。それに対して介入しておきたい財務省としては、まずはタカ的な発言を要望しなければならなかった。その上で会見終了後にスティルス介入すれば、もっと効果が望めたと思う。その上で介入するのであれば最低でも¥150割れくらいには持って行かないと意味がないわけで・・・。

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そういう部分を海外勢は見透かすように円売りし、結局は元の木阿弥となってしまったし、場合によっては今夜にでも¥157突破もあり得る構え。

ちょっと個人的には、日本の金融政策はやはりイエレンが主導しているのかもしれないと思わざるを得ない。大統領選挙イヤーの今年、どうしても景気後退を避けたいバイデン政権は、FRBが引き締めに転じても財政出動と円キャリーで支えてしまうという構図。

これで日銀が利上げをすれば、米国債券市場から一気に日本勢の資金が縁に向かう可能性がある。それで一番困るのは債券市場であることは明白。今回の岸田訪米でもはや引き受け手の無い米国債を押し付けられたのは明らかで、イエレンは国債消化しか考えていない。日米金融当局は、腐ってる・・・。

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後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥27,110(△¥405)
空売平均)¥27,188×2639(含み益¥200,000

今のドル円水準が、どれほど国民生活を圧迫するのか、ということを考えるのは政治的な課題なのかもしれないけれど、これ以上内外格差を広げることがまともな政策とは思えない。このまま現状を放置するということは、世界中から日本人は貧しいと言われかねない。

インバウンドで「日本は素晴らしい国」「街がクリーン」「治安が良い」「食べ物が美味しくて安い」と一見賞賛されているように見えるけれど、はっきり言って馬鹿にされてるともとれる。首相が米国でバイデンに家来扱いをされている姿を米国人は笑ってるだろう。

日本が良い国だから、旅行に行こう!といってインバウンドが増えていると思ったら大間違いで、インフレに苦しんでる人が格安で旅行が出来るとなれば、来るに決まってるんだよ。勿論接客業や交通機関などはいいだろうけど、それでも現場の苦労は半端じゃない。その上、値段はどんどん上がる。日本人はますます暮らしづらくなる。

インバウンドは経済的にプラスではあっても(本当にプラスかどうかは疑わしいけれど)、大多数の日本人は苦しくなるばかりだろう。もしも、ほんの僅かでも、金融当局者に心が残ってるなら、今夜は介入するはずだ、という一縷の望みで売り建てです。

本当にクソばっかやねぇ・・・。

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本日の収支(前場・後場合算):¥4,510,000


雑感彼是

決算期只中の日銀政策決定会合、強烈な円安・・・。難しくないはずがないだろうし、何はともあれ明日からGW突入ということで、流石にこんな訳の分からない相場でポジションを建ててると休めないということもあって、それでも相場の流れは見ておきたいのでレバだけは売りポジを建てておきました。

東京15区では衆院小選挙区の補選が終盤戦だけれども、とにかくハングレの政党と候補者が、今どきの反社でもやらないというほどのとんでもない妨害行為に連日出ていて、それを警察は取り締まれないというあり得ない状況になってます。

札幌地裁、高裁で表現の自由を尊重すべきという名のもとに妨害行為を認める判決がでたことが、大きな要因ということだけれど、選挙なら何をやっても罪にならないという事例を連日量産してるようなもの。

こういうことは何も選挙だけの問題じゃなくて、日ごろの社会生活のなかでもマネする輩がどんどん出てくるような予感がする。

普通に邪魔したらいけないだろう!って言うことが、邪魔してもいいんだっていう認識になってしまうと恐ろしいね。そういうのを右だ、左だ、と表現するのではなく、「有権者の政治参加を阻害する行為」として取り締まらないとダメだな。選挙の自由妨害罪の始点を有権者に持ってくればいいと思うんだけどね。明らかな権利の侵害だから。