トヨタの戻りが買い安心感を誘った日本市場:5月9日(木)前場

トヨタの戻りが買い安心感を誘った日本市場:5月9日(木)前場

日経平均株価 ¥38,392(△¥189)

決算期待と円安進行で買い優勢になった前場の日本市場。TOPIXが強い!

前場の相場概況

日経平均のEPSが¥2,189から¥2,301に急回復してPERが16.60に落ちたことを、ある意味では好感せざるを得ない状況と、トヨタ決算に対する見方が好意的な意見が多かったということもあり、寄り付きから下値を模索したけれど、押し目に買いが入った前場。

明日のSQは¥38,000をまたぐ攻防になるかもしれないとは思うけれど、強引な価格操作をするとすれば、アムロだな、という感じ。それも引け後に発表される各社の決算次第かな、という気もする。

また日銀が、先月の政策決定会合での審議委員の意見公表を行ったことで、早期利上げの可能性が取り沙汰されることになり、堅調なメガバンクに期待が高まったと思う。メガ3行の決算発表は最終の15日なので、発表に向けて株価がジワジワと上昇する可能性もある。もちろん、高値更新というレベルでは、売られることも考えられるわけで、その辺は慎重に構えないといけないかな、という感じがする。

さて、堅調に見える米国市場だけど、2日間の横這いがちょっと嫌な感じだと思う。ダウはダブルボトム形成後、各社決算を好感して窓空け上昇となってはいるものの、何処まで続くかは甚だ疑問。

メガテックの決算が思ったよりも好調だったことを受けて、NASDAQは最高値に接近し、S&P500はちょうどダウとNASDAQの中間くらいの戻りになっている。けれども、その根底にはFRBのQT大幅減速という金融緩和効果があることは言うまでもないこと。

米国市場はQT減速に加え、年内の早い時期に利下げがあるということを織り込んでの株価の位置であるということは忘れないようにしたいもの。その上で¥155.550を上回って推移するドル円の動きが日本株のポイントかもしれないと思う。

Advertisement

前場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥27,710(△¥265)
空売平均)¥27,516×3240
買戻)¥27,390×1000(+¥120,000
買戻)¥27,370×2240(+¥330,000
買)¥27,500×1000(含み益¥210,000
買)¥27,480×1000(含み益¥230,000
今回のSQでは、恐らく海外勢が日経平均¥38,000をまたぐ攻防があるかもしれないと、昨日の大幅下落で感じたんだよね。多分このまま行けば¥38,000~¥38,500になってしまうはず・・・。もしかしたら¥38,500から上を狙う向きもあるかもしれないけれど、土壇場の今日次第ということか?いずれにしても、個人的には、後場上昇すればするほど、落としやすい相場になるかも、と思ってるんだけどね。決算でTOPIXが強いので、どうだろうね。仕掛けてくるかなぁ・・・。

Advertisement

8306 三菱UFJ ¥1,571.0(△¥20)
買)¥1,570.0×10000(含み益¥10,000
買)¥1,569.0×10000(含み益¥20,000
買)¥1,568.0×10000(含み益¥30,000
買)¥1,567.0×10000(含み益¥40,000

8316 三井住友 ¥8,873(△¥72)
買)¥8,860×2000(含み益¥26,000
買)¥8,850×2000(含み益¥46,000
買)¥8,845×2000(含み益¥56,000
買)¥8,840×2000(含み益¥66,000

朝寄りの大き目なGUは、日銀の先月会合での意見公表を受けてのもの。勿論15日の決算期待もあるのだと思うけど、前場の動きを見る限り、今日は動いてほしくない、という思惑も見えた。買ってはみたものの、明日のSQで今夜仕掛けられちゃうと嫌なので多分、後場は手仕舞いすると思う。14時以降、勝負するなら日経レバの売り建てで忙しくなりそうだからね。

Advertisement

7203 トヨタ ¥3,580(△¥1)
空売)¥3,672×2000
空売)¥3,670×4000
空売)¥3,667×2000
空売)¥3,665×4000
空売)¥3,663×4000
空売)¥3,660×2000
買戻)¥3,510×6000(+¥964,000
買戻)¥3,500×6000(+¥994,000
買戻)¥3,480×6000(+¥1,092,000
買)¥3,499×2000
買)¥3,498×2000
買)¥3,486×4000
買)¥3,485×4000
売)¥3,565×4000(+¥320,000
売)¥3,558×6000(+¥408,000
売)¥3,557×2000(+¥116,000
昨日のトヨタ決算は物議をかもしたよね。いろいろな意見が出たけれど、評論家は総じて好意的なものが多かった半面、売りたい投資家も多いだろうな、ということは信用買残を見ても分かったからね。ただ、前期の決算があまりに凄すぎたのでそれを織り込むような株価の動きがなかったよね。なので今期減益予想でも、表示されてるPERは10倍台から9.78まで下がってる。いかに突出して前期決算が凄かったかが分かるんだけどね。

そして1兆円の自社株買いをするという発表。トヨタでなければ増配するんだろうけど、トヨタはしない。その辺も嫌な感じは常にあるからね。

というわけで、前場に売られるのは予想できたことでもあるし、けれど買われることも想定出来たことであって、早々に買い戻して、結果的にはドテンしたことになる。けれど、結局トヨタ株っていうのは地合い次第という側面があるし、景気敏感株、為替敏感株なだけに、買い辛さが付きまとうよね。この先を考えると、持てないなぁ・・・。

Advertisement

前場の収支:+¥3,380,000


雑感彼是

兎に角決算は、勝負する気はナシ。思った通り順当な今期予想を出してきた川崎重工は、大幅GU気配になってる。川重は減損要因があったから・・・。それでも防衛予算の大幅増を正味で加味した今期予想になったよね。板がもう少し厚かったら積極的に勝負出来るんだけど・・・。まぁ、観てみようと思うけどね。

しかし今回ほど決算がやり辛いのも珍しいというか、やはり世界景気に対する懸念は払しょくできないのかな、と思うしかない。そういう意味では本当に決算で鉄板というのは、いまのところメガバンク、とか金融関係なんだと思うけど、それも米国の金融環境を見ていると、とっても怖いことは確か。

なので、動くに動けないというか・・・。

まぁ、焦らずにやるしかないね。