日銀会合とFOMCを意識！？：7月30日（火）前場

日経平均株価　￥38,101（▲￥367）

前場の相場概況

その理由の一つは防衛関連や船株が上値を追えなかったこと、そして半導体関連が全く買われなかったことにある。そういうのを見ていると、結局此の先の株式市場は弱いと判断するしかないと思う。

とくに半導体の世界的な在庫のだぶつきは、景気の状況を如実に表しているはずなんだが、NVIDIAブームで覆い隠されているところが、極めて不味いと思う。

また米国では金融系が弱い動きだったこともあって、米国財務省が7－9月の国債発行を抑えるというニュースにも全く反応しなかった。

というわけで株の買い材料が全くない中で、日米ともに今回の大幅な戻りはテクニカくリバウンドの域を出なかった、ということになるのかも。

というわけで、やはり思った通りこの局面は強気で勝って行くというのは無謀なんじゃないかと思ったり。売り勝負をしたわけではないけれど、相場の状況が見たかったので、重工と信越化学とルネサスを売ってみた。

前場の取引とポジション

1570 日経レバ　￥27,005（▲￥580）
空売平均）￥27,758×2280（含み益￥1,710,000）
寄り付きからの下落で買い戻そうとしたけれど、どうしても今の地合いを見るヒントが欲しくて放置したら戻ってきた。それでも、含みがあるうちは我慢しようと思って観ていると、10時半ころからNASDAQ CFDが一段安となったと同時に売り物が出始めた。

やはりこの地合いは半導体から資金が抜ける地合いなんだと。ちなみに下げ始めたとき、ドル円は￥154台まで戻っていたしね。原油が大きく下落したことも世界経済の後退を意識されていると思うし・・・。

7011 三菱重工　￥1,800.0（▲￥37）
空売）￥1,830.0×4000（含み益￥120,000）
空売）￥1,824.0×4000（含み益￥96,000）
空売）￥1,823.0×4000（含み益￥92,000）
防衛関連は確かに今の日本市場の中心銘柄だと思うし、特に重工に対する期待感は半端じゃないのだろうと思うけど・・・、ならば、重工を売ってみれば、本当の地合いが分かる気がして・・・。出来高が細り始めてるので、イケイケの買いはないと思っていたけどね。

4063 信越化学　￥6,662（▲￥182）
空売）￥6,800×4000（含み益￥552,000）
あの決算を好感して大幅高するのであれば、今日は利食いされるしかないと思って、朝寄りで売ってみた。いかな優良企業と言えども、経済が弱くなれば業績にも当然影響する。半導体はいまは、在庫がだぶつき始めてそれほどウエアや関連素材の需要も伸びないはずなのでね。

6723 ルネサス　￥2,459.5（▲￥57）
空売）￥2,523.0×2000（含み益￥127,000）
空売）￥2,521.5×4000（含み益￥246,000）
空売）￥2,520.0×2000（含み益￥121,000）
空売）￥2,515.0×1000（含み益￥55,500）
空売）￥2,513.0×1000（含み益￥53,500）
予想外の決算で大幅に売られたルネサスは、見通しを誤ったとか何とか、経営陣がコメントしてたけどね。何を勘違いしたか、ルネサスレベルの半導体も先端製品同様イケイケだ、と思ってしまうことが、半導体サイクルを生むんだろうね。戻りもあって担がれるかも、と思たけど、戻りを売り上がった。需給がかなり悪化したし、怖くはなかった。

前場の収支：（変わらず）

雑感彼是

どうやら海外勢の半数くらいは、明日の日銀会合でQTと利上げのダブルがある、と見ているのかも。それがこの前場の下落に現れているんじゃないかな。個人的にはここで利上げはまずないと思っていて、仮に利上げなんかしたらドル円は一気に￥150を割ってくると思うし、そうなると好ましくないとされる「為替の急激な変動」になっちゃうからね。

そもそも、国内インフレがそんなにいつまでも続くと考える方が不自然というか、すでに円安は終わったと思ってる。理由は海外勢が円安ポジを解消し始めてるから。若しも日本が金融正常化に向かい、米国経済の悪化が止まらないとすれば、円安どころじゃないのは明らかだしね。

流石にこの状況で投機筋もいつまでも円安に賭けるような勝負は出来ないだろう。

で、そうなると、今の株高もとりあえずは調整局面入りでしょう。相場ばかりに集中しないでパリ五輪を楽しむのは正解かもしれないしね。