株式投資を改めて見つめ直すいい機会

米国債10年金利が3.794pで完全にリスクオフを示現してるし、その意味ではドル円が￥146.519でよく止まったと思う。そして次の日本市場のボーダーは、これは日銀短観で発表された全企業の想定為替レートの平均値￥144.77であることも意識しておかないとマズイ。また日経225主力企業はだいたい￥140～￥145で想定していることからも、もう少し円高が進むと日本企業の円安による上振れ分は全て吹き飛ぶってこと。

そして、恐らく2Q決算には下方修正連発になることも十分にあり得る。だとするなら米国や中国の景気後退を織り込むと、確実に7月11日の宵の明星が当面（年内？）の天井になった可能性があり、下手をすると今後数年間の天井と言うことになることもある。

いままで、いつ、どこで買っても儲かるのが株式投資というおかしな風潮がずっと株式市場を支配していたし、今年から新NISAで積み立て投資を始めた人も相当に多いだろうけど、そんなね、美味い話があるのなら、苦労はしないってね。大きく利益の出たGPIFなんかは、ここで思い切り売り逃げておいて欲しいと思うし、一旦日本株をどん底まで下げて、そこから買い直すみたいなことをして欲しいと思うよ。本当に年金のことを真剣に考えているのなら、そうするべきだと思う。でないと、今のポジションのままでは、資産がどんどん減りまくるからね。

というか、そんなことをしたら大変なことになる！とみんな言うだろうけど。でも相場というのはそういうものなんだよ。買って何もしないでただ待っていれば、将来が約束される、なんてことはない！だって人によって将来の期間ってみんな違うからね。1年後の人も5年後の人も10年後、20年後の人もいる。今年バブル後高値を更新するまでに33年かかってるというのも事実だから。

投資をする以上、オールオアナッシングも有り得るし、10倍にもなれば1/10にもなる。全て可能性の世界だということ。ただし年に3％経済成長するので若干買いが有利と言うことでしかないわけで・・・。正直、俺みたいなジジイにとっては新NISAなんて最初から糞喰らえ！だった。

本当に食うや食わずの地獄を株千代（ミニダックス）と経験して、というかそれ以前に借金地獄を経験してきた身としては、株しかないということになったとき、どうやったらリスクを最小限にできるのか？ばかり考えてきた。それまでにも何度もS安を喰らい、決算恐怖症にもなったしね。株式市場なんてもう無茶苦茶な世界なんだ。

そこで何とかやって行くためにはリスクを回避することが一番。というかそれ以外に道がないと思う。けど、国民に国が株式投資を推奨するってどういう意味なんだよ！国民全員を鉄火場に旦那衆として迎えるのか！？ってことだよ。それを国家が推奨するって、どんなバカ国なんだよって言う思いね。それだけでも個人投資家として岸田内閣なんか絶対に許せないもの。

もちろんこれから暴落相場が始まるということも分からないし、一気にリバウンドして戻ることだって十分にあり得るとは思うけど。少なくとも今、買いで逆張りをするのは、マジヤバイと思うよ。これだけ下げたからもう買いだろうって人が、逆張りをした人が、あのバブル崩壊の時には何もかも失った人たちだからね。2度と人生で立ち直れなくなる。何もかも失くして無一文って人はラッキー。いくらでもやり直せるけど、マイナスになったら大きな借金を抱えたら、今の日本社会ではほぼ無理です。

さて、ここからが経営者の実力の見せ処なんだよね。為替差益に胡坐をかいてきた連中が何をするか、何ができるか。給料も上げずに社員をこき使ってきた阿呆な経営者が危機感を感じで、何かしようと思っても何もできはしないけど。たまたまいい時に社長をやれましたって言う連中！大きな報酬と配当を得て、毎日美酒美食で時には優雅に旅行して、ブランドスーツを仕立てて高級車にのって・・・。

世の中、確実に言えることは人生なんてゼロサムゲームだってこと。知らぬ間に円安差益に胡坐をかいている間にそれに見合うものを失ってるよ。そうでないなら、これからだけどね。

株式投資だって同じで、昔大成功した人は、株式投資をやめて事業や不動産に手を出して失敗してる。生き残っているのは個人投資では数人だと思う。ほとんど宝くじの確率だから。あとはゼロサムゲームを大いに楽しんでる？と思う。だからこそ、リスクに対して敏感な方が、株で生き残る確率はグッと増すんです。大きな利益を手にするよりも小さな損失で逃げられる方が全然いい。

改めてそんなことを今日は考えてました。

老犬になった株千代は今も元気で16時間くらい寝て過ごしてます。マラセチアで可哀そうだけど、獣医がヤブなので一向に治らない。それでも、いまでも、夜は女房ではなくて俺と一緒に寝てますよ。あと数年、こいつを看取るまではなにも出来ないなぁ・・・。