私だけの十字架 by ファウスト・チアリーノ♪

私だけの十字架 by ファウスト・チアリーノ♪

還暦を過ぎて、最近は自分がジジイだということをことさらに意識するようになった。そもそも還暦(60歳)になってしまう、と言うことに危機感が相当にあって、もちろん人生なので後悔ばかりが脳裏に残っていて、もう一度やり直したいと心底思うことがある。

こんな気持ちは誰しも持っていると見えて、映画やドラマでもタイムスリップということがしょっちゅう題材になるのは、単にノスタルジーだけじゃなくて、後悔と言う傷をたくさん抱えているからなのだろう。

そんなジジイなので、時々YOUTUBEに引っかかってくる昭和ドラマをついつい懐かしくて見てしまうことがある。昭和後半と言えばTVドラマ全盛期。日本映画に元気がなくて、猫も杓子もTVドラマと言う時代。

映像はなかなか記憶に残らないけれど、やはり好きなドラマのテーマ曲(またはエンディング曲)を聴くと、当時の自分を思い出したりできるので。苦い経験が多いけれど、それもまた人生かなとようやく分り始めた気がします。

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好きだったドラマはあまり多くはないけれど、刑事ドラマでは「特捜最前線」、そして時代劇では「大岡越前」が恥ずかしながら好きだった。理由は大滝秀治の老練な演技が渋く好きだったことエンディング曲が泣けるから。そして加藤剛、宇都宮雅代が好きだったこともあるけれど、とにかくテーマ曲が好きだったから。特捜最前線のエンディング曲は、犯罪を扱うドラマなので人間の悲しさをたっぷりと味わった後の曲なので毎回痺れてたのを思い出す。

1977年にスタートした二谷英明主演の特捜最前線は良いドラマだったと思う。これと比べると太陽に吠えろなんかは愚作に見える。そして音楽はファウスト・チアリーノというイタリアの歌手のこの曲がエンディングに流れる。

声が似てるからよく間違えるクロード・チアリとは別人です。作曲は木下忠司(映画監督の木下恵介の弟です)。作詞は尾中美千絵(作詞家山上路夫の妻)。

と言っても今の人には全然分からないと思うけど。

余談だけど昔クラシックギターの練習をした時期があって、その時に最初に引けるようになった曲なので、思い入れたっぷりなんですよ)

(大岡越前のテーマ曲は別ブログで)