もう準備を開始する段階に来ました。大怪我をする前に・・・

もう準備を開始する段階に来ました。大怪我をする前に・・・

株はいつまで上昇するんかねぇ・・・。と言うか、株って大丈夫?みたいな疑問を持つことが「弱気」と言われて日々否定されてる今日この頃。米国経済はソフトランディング、ノーランディング決定という雰囲気で、またしても年高を獲りに行ってるから、こんな時は日米市場ともに、特に米国市場はイケイケですわな。

しかも大統領選挙イヤーで政府支出はFRBが金融引き締めをやってるにもかかわらず、バンバン増やして結果的にM2マネーは強烈に増え続けてる。アベノミクスでジャブジャブにして今は大批判だけど、アベノミクスなんか比較にならないほどのジャブジャブっぷり。さらに未だに、というか今、最大級のジャブジャブの真っ最中ですから。結果的に米国政府債務は36兆ドル(約5400兆円)に達しているわけです。でもこれ、連邦政府の債務だけで、州債やら地方債やら入れたら、8000兆円とも1京円とも言われてる債務を抱えてるわけですよ。

(米国連邦債務2024年9月現在)

これは直近1年間の連邦債務の増加状況だというのだから恐れ入る。イエレン財務長官は本当に経済学者なの?って信じられないね。まともな経済学者がこんな財政政策をやるわけがない。もう少し長いスパンで観てみるとその異常さが際立つ。

僅か6年前には20兆ドル台だったものが、いまや倍増近くなってしまい、このペースで行っちゃうと2030年には50兆ドルを軽く超えるという事態は確実と言われてる。

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そうなってくると株は何故強いか?何故上昇するのか?と言う事の答えはこの通りM2マネーが増えてるから、という以外にないでしょ。いろいろ理屈をこねるのがアナリストなんだろうけど、おいおい、何を言ってるんだ!って感じです。その結果、米国のS&P500は以下のようになってます。

もう上昇一本!みんな米株を買っておけば老後はOKとか言って新NISAで飛びついてますけどね。老後まであと何年あるの?って事を考えた方がいい。とにかく株式投資をするのに何年、何十年先までを予測してやれと言うけど、個人的にはあり得ないと思うけどね。

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まぁまぁ、俺みたいな素人がとやかく言っても始まらないとは思うけど、今の相場が異常を越えた領域で、しかも人為的なバブルだという証拠を掲載しておきます。

まずはNVIDIA相場。

2000年のITバブルの時のシスコ・システムズの株価との比較だけど、いまのNVIDIAの相場が如何にとんでもないことになってるのかがよく分かるってね。ただ単純比較はどうかと思うのは、当時とM2マネーの量が比較にならないほど増えてるのでね。それを考えるとNVIDIA株は今現在の倍くらいになってもおかしくないけれど。そうなると日本のバブル相場越えだけどね。今現在NVIDIAの時価総額は1社で米国GDPのなんと11.7%を占めてます。そんなことは異常中の異常だ。

次にバフェットの投資会社であるバークシャー・ハザウエイのポートフォリオにおける現金比率の割合だけど。

バークシャーの現金保有とダウ株価

何度も書いてきたけれど、バークシャーは今年に入ってメイン投資策のAPPLE株を売りまくったし、次に第2位のバンカメを売りまくってる。恐らくバークシャーは現在でも売りを継続していて、米国短期債に振り向けてます。過去の暴落直前にはバフェットは必ず現金比率を高めて待ち構えてたということなので、少なくともバフェットの目には今の株式市場は暴落直前と映ってるんじゃないか?と言われてるけどね。

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最後に上昇が止まらないゴールド相場。

何故か今、ゴールドが買われまくられて上昇が止まらなくなってる。通常株式などのリスク資産のヘッジのために買われると相場が決まってるわけで、一昨年からBRICS諸国、特にロシア、中国、インドがゴールドを買い始めたと言われてるけれど、今のゴールドの相場の上昇は何か特殊な要因がないと説明できない。

だからアナリストはいろいろ理由を付けて(従来の理屈を覆して)説明しようとしてるけど、何を言ってるのか分からないくらい適当です。

最後にビットコイン。

2023年の年初に底打ちして、そこからジワジワと上昇を続け、今年になってから1000万円タッチを繰り返し、そして700万まで押し目を付けた後反転して先週木曜に再度1000万円タッチ。上値は1130万円くらいだけど、そこを抜けると青天井相場になる。この高金利時代になぜ金利のつかないゴールドとビットコインが上昇するのか?ってことだよね。

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こう見て来て結論だけど、そもそも米国債はもう利払いが困難な状況に陥っていて、2030年には完全に不可能になるということは火を見るよりも明らかだからね。米国内の銀行もファンドも国家も、もはや米国の長期債は買いません。唯一属国の日本だけが買ってるけどね。でも米国政府はこれからも国債発行を増やし続ける。だって償還するにはそれしかないから。なので仕方ないからFRBは今年の6月からQTをやめてしまいました。これ以上QTを続けるとイエレンがヒステリーおばさんになっちゃうからね。

さらにパウエル議長は9月に0.500pの大幅利下げに踏み切った。できれば年内にあと最低でも0.500pの利下げはしないとイエレンにキレられる。理由は新型コロナ後大量に発行した短期債(1年、2年物)の莫大な償還が2025年1月以降始まるからです。この償還はもちろん短期債の借り換えによって賄われるために、金利を少しでも下げておかないと大変だからね。

けどこの先も米国政府債務は鰻登りなのは明白だから、短期債はまだしも長期債を買うなんてあり得ない投資行動と認識されてしまった。こうしてM2マネーを増やし続けてる結果、米国株は押してもすぐに戻って高値更新となってるわけです。さらに市場はAIバブルを演出して、NVIDIAで相場を盛り上げてしまおうということで、お祭り騒ぎになっている、と言うのが現状の姿。

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でもバフェットは株価が上昇し続けているにもかかわらず、この相場はもうヤバイと判断して、猛然と株を売り始めた。でもヤバイと感じてる投資家はバフェットだけじゃなくて、例えば大富豪のファミリーオフィスやノンバンクファンドも資産防衛に乗り出してるから、金価格が通常とは逆行して上昇しているわけだ。バークシャーは日本で社債を発行して大量の円を調達するというニュース。これでどの株を買うのかって評論家は騒いでるけど、違いますよ。暴落したときのキャッシュを確保するんだよね。

そしてね、最後はビットコイン。これが上値のレジストライン(1130万円)を越えて急上昇しだしたら・・・いよいよ始まると思うよ。

まず米国債長期金利が上昇を始める(というかもう始まってる)。もちろん円安にもなるんだろうけど、今見てて円安には日本株の反応が鈍ってるよね。次に来るのは強烈なドル安で円は反転円高へ。米国長期金利上昇ならば、米地銀や不動産系ノンバックが一気に崩れる。そもそも今月に米国不動産や賃料は下げ止まってむしろ上昇してるというニュースがあったけどね。でもそれも一時的で結局不動産は暴落することになると思うけど。

こういう動きっていつになるか分からないけど近い将来確実に起こること、と弱気派アナリストは言うけれど、俺は意外に近いんじゃないか?って思ってて、その理由は大統領選挙だってことなんだよね。

どの道、今のバブル相場は吹き飛ぶ運命だけど、米国がそうなれば、米国以上に不況の欧州市場、そして中国市場も同時なので、これは債務過多による世界同時暴落になると思う。それが変動相場制の罠なんだろうけど。その時に日本は円安で買い?いやいや、金融パニックになれば全売りですよ。むしろ売りターゲットになるというのは、リーマンショックの時と同じ。

リスク資産運用なんて、簡単じゃないと思うのでね。覚悟しておいた方がいいかも・・・。