中居問題、フジテレビ問題の背景は拝金主義のバブル!?
- 2025.01.27
- 時事問題
カネを稼ぐと、望外な大金を手に入れたりすると、人格がかわると言われるけれど、この時代「カネ」が持つ「万能感」に侵されるという事なんだろうねぇ・・・。とにかく自分の財産が増えるにしたがって意識が徐々に傲慢になるのは、ある程度避けて通れないことであって、それが資本主義なんだと思う。
中居問題というのは、まさにそのことなんだと思うし、そもそも芸能界、TV業界というのはそういう世界で、それがまた魅力であるからこそ、様々な人間が憧れて、続々となだれ込む。運よく売れた芸能人は大金を掴み、それを見た他の芸能人はそうなりたくて、背伸びをしようとする。もちろんそういう姿を見ているのは、当の芸能人だけでなく、周囲のスタッフももちろんのこと、常日頃接触をしているTV局の社員もみな同じ風潮になるのは、ある意味仕方のないこと。
けれども、そういう状況を上手く利用して、より大きなカネを稼ごうとする組織の存在が、傍若無人に振舞うことが諸悪の根源なんじゃないかと思う。
そして上手く振舞えば、いくらでもカネを稼げることに気付いてしまったTV局の在る程度責任ある地位にいる人間にとっては、こんな美味しいフィールドが目前に広がっていたなら、道徳観、正義感などと言うのは簡単に崩れる。気が付くと自らの目的(カネ)のために悪に手を汚している自分をみても何も感じなくなってしまう。見ているのはより多くのカネとそのためのより多くの権力だけ。
自らの地位や名声を使ってランダムに女性と性交渉を持とうという浅ましさ。また女性を騙すようにして、有名人に媚を売ろうとすること。カーシーが出てきたとき、「女性をアテンドする」という言葉が流行ったけれど、それって太鼓持ちとか置屋の糞ばばあとか、と同じことをやってるクズ野郎だなと思ったけれど。
女性を口説きたいなら自分でやれよと言いたいし、他人に紹介してもらった女を抱いて何が楽しいのだろうって思うよ。江戸時代の将軍のように大奥で選び放題、とか言ってただただ本能的な感情だけで、いただきます、なんてのはバカ殿中のバカ殿。そんな環境にいても世継ぎが出来なくて困り果てた将軍ばかりじゃないか、と思うし、俺はある意味正常な感性だと思うんだけど、中居や松本は将軍家の存続のために世継ぎを、というような
手の付けようがなかった札付きの不良を芸能人にして、有名にして大金を稼げるようにしたら、それに伴って人間性を成長させない限り、こういうことになるのは分り切ったこと。よく甲子園球児がドラフトで大きな契約金を貰ったりそこそこ活躍して大金を稼げるようになったりすると、人間力が伴わないからどんどん傍若無人になってゆくということもあるけれど。
ミュージシャンなんかも、本当に頭悪いのが多いので、違法薬物をファッションのように思ってる連中ばかりだと聞くし、ある程度までいくと感覚が麻痺してくるしね。
でも、そうした行為を快く思わず、ある程度人間性が育っている人が、売れたり、成績を残したり、ヒット曲を出したりしても、長続きしないで地味になってゆく例がたくさんあるけれど、そういう常識的な人間を周囲が面白く思わないだけ。関係者も徐々に興味を失っていくから、だんだん消えていく。そういう人間の周囲に群がっても、儲からないし、美味しい思いもできないってことだよね。
今回、中居がどうの、女子アナがどうの、というよりも問題はそれを放置したフジTVという企業組織の問題になって来て、いろいろな人間がいろいろな批判を繰り返してる。会社としてどうなの?っていう批判なんだろうけど、言わせてもらうと、同じようなことはどんな組織でも起こり得るし、実際にあるだろうということ。一般企業だけでなく、行政の中にも政治の中にも、教育の現場でも、そうしたトラブルは必ず起こることだと認識しておくべき。まして芸能界では日常茶飯なのだろうと。
けれどそうした問題というのは、個人的には基本、当事者しか解決できないことのように思う。もちろん背景にパワハラがあったりカネや酒という条件もあるだろうし、犯罪の要素もあるだろうけど、そこで個人が必死に抗うしかどうしようもなく、安易に示談などすべきではないと思うけれど。堂々と裁判で勝訴して慰謝料をとった方がいい。
松本は裁判をしていて、中居は引退を表明したらしいけど、こういう人間を二度と芸能界復帰などさせてはならず、これから延々と続くであろう訴訟で苦しませた方がいい。そうした類の祥事を起こせば、二度と芸能界には復帰できないという不文律を作らないと、ダメだと思う。
そうして芸能界を浄化してゆく、TV業界を正してゆくというのが根本的にないと、何度も何度も同じことの繰り返すと思うし、そうした要素はいくらでもある世界だからね。それとプロ選手の契約金などについても一定額以上は信託財産にするとか、いくらでも工夫の余地はある。ガキに大金をもたせるんじゃないよって言いたいよ。
どうしてただの個人投資家の自分がこんなことを書くのか、というと、こういう時代の背景がバブル前と似てるなって思うから。社会がだんだん傲慢になって来て、当時高嶺の花のBMWが六本木のカローラになって、あの界隈は連日連夜、札びらを切ったバカ騒ぎが行われていた。そういうことに真っ先に反応するのがTVなのであって、そうした報道やバラエティを放送しまくるようになると、国民もそれに乗せられて、気が付くと日本中がバブル意識に踊ってた。
そういうプロセスの初期段階のような気がしてならないから。株価もこの時期¥40,000を超えて来て、新高値を狙おうかという機運がトランプラリーとともに高まってきてる。それが思ったよりもゆっくりなのは、大都会の不動産価格しか伴ってないからだと思うけど、これでもしも中国がもう少しよかったら完全にバブルに突入していたと思う。
面白いことに過去を見ても、利上げ局面はインフレの肯定感が先行するので株価は上昇してゆくんだよね。ましてトランプラリーになったので、上げ幅も大きくなる可能性がある。その上世相は?というと可処分所得は減っているにもかかわらず、平気でキャベツが¥1,000、大根が¥400という値段を付けてしまう異常事態に突入してる。これじゃ豚カツよりも食べ放題のキャベツの方が高いんじゃない?って思うくらいだ。
バブルというのは、まずは一部の物価の異常な上昇から始まる。あのバブルの時でも、日本では野菜とか魚とか、卵でさえも値上がりなんかしなかったのに、今回はそれが上がってる。土地が上がらない代わりに自動車が上がってる。もっと言えば税金はとんでもなく騰がってるわけだよ。
そうした時代背景なりのバブルが、来てるんじゃないかって個人的には感じてるんだ。大谷翔平の10年1078億円なんていう途方もない契約のニュースなんかも心理的に影響してるのかもしれないけれど。それからバブル当時を知る者としてひとつ言いたいのは、あのバブルでサラリーマンの給与が上がったのか?と言えばほとんど上がらなかったのよ。それでも、年収の5倍~10倍のマイホームに飛びついたし庶民の生活も徐々に派手になった。
要は将来について皆が楽観したんだよね。あの時のマインドを思い出すと今の米国民とそっくりだったなという気がします。
芸能界と一口にいっても、本当に優れた芸能あっての部分と、コマーシャリズムに乗った所謂アイドルとかイケメンたちを人気化させて稼ごうという部分がごちゃ混ぜになっている世界だからね。全部が全部どす黒いとは言わないけれど、後者は世相とともにエスカレートしていくから・・・。
行き過ぎた拝金主義こそがバブルを生みだすわけで・・・。必ずプレミアは剝げる時が来ると思っておいた方がいいと思うけど。
まずはもうすぐ農林中金の巨額特損問題が噴出すると思うし、JAがこれにどう加担しているかが問題になると思う。JAバンクとかね。もっとも、それくらいでは根本的なバブルは収まらないとは思うけど。
中居は徹底的に糾弾されるべきだけど、女子アナも上司から接待へ、と言われたら「私はキャバ嬢じゃありません!」くらい言わないと・・・。言える人が女子アナになって欲しいし、バラエティーでちやほやするなと言いたしね。接待が、芸能人の飲み会の相手が仕事ならそれってキャバ嬢でしかないからね。
そういうこと全て、根本的な背景は拝金主義、拝金志向なんだよなぁ・・・。
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